投稿元:
レビューを見る
読まなきゃいけない作家が増えた。
女を真っ向勝負で書いてくる作家で、上手くてうなったのはアリス・マンローに続いて二人目。
国に頼れない、男に頼れない、ロシア女の強さと孤独がつまった全6編。
タイトル通り女たちが嘘をつく。
本当のような嘘を。
理由なんてない、いやあるかもしれないけれど、一言で語れるようなものではない。
「なぜ?」と考えてしまうタイプの人はやめよう。
女とはこういう生き物なのだから。
ディアナ
ユーラ兄さん
筋書きの終わり
自然現象
幸せなケース
生きる術
投稿元:
レビューを見る
随分以前にチェックしてた本。なにが気になったのかさえ忘れてしまった。
連作短編とされているけれど、結構バラバラ。あまり、まとまりはなかった。
そしてやはり、どうも翻訳物は苦手だ。
4作目の「自然現象」が良かった。
5と6があんまりだったので、全体的にも印象があんまりになってしまった。
投稿元:
レビューを見る
図書館のロシアのコーナーで気になり手に取った1冊。
6話の短編からなり、各話に嘘をつく女が必ず出てくる。そして全てにジェーニャという女性が関与している。
当時のソ連情勢と共に毎話ジェーニャの置かれる状況は変化しており、メインとなる女性に対するジェーニャの態度も変化していた。読後感は決して良くなく、非常に考えさせられたが面白かったと感じる。
想像以上に私にハマった1冊だった。
この女たちの嘘は必要悪。救いなのだ。
ソ連~ロシアには必要悪のようなテーマが多いような気がする。近代のこの国の歴史を思えば当たり前なのかもしれない。