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いよいよまた3週間に亘る長旅、ツール・ド・フランスが6月30日に開幕する。今年はオリンピック開催年と云うことでスタートが例年に比べやや早くなっているが熱い夏に変わりは無い。
そんなロ-ドレース・ファンに取っては台湾製「GIANT」のロードレーサの名前はお馴染みのもので、古くはONCE、Telekom、T-Mobileと続き今はRabobankが採用している自転車として知られている。
GIANTがプロ・チームに採用される経緯やその後の苦労などは此れまでもあちこちで見聞きしていたが、本書はGIANTの起業から今に至るまでの企業としての成長とその経営者の視点に焦点を当てた物語。と、云う事で本書は朝日新聞の経済記者にして台湾駐在の記者が書いたもので、書店でもスポーツの棚には置いておらず、「経済書」のところに置いてあるので要注意。
それにしてもまさかGIANTの創業者であり会長・劉金標の前職が鰻の養殖だったとは驚愕の事実だ。
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過去に2台GIANTのMTBを所有していたこともあり、かなり入れ込んで読んでしまった。
大切なのはトップの熱意、それに尽きる内容だった。
台湾に学ぶ所多し。
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いわゆるママチャリは乗っているが、この台湾の自転車メーカー「巨大機械工業(ジャイアント)」については全く知らなかった。ツール・ド・フランスにも参戦する軽く早い高級車を売っている。
「粗悪品」の悪評が一般的だった時代から、いかに世界に通じる企業に成長したかを紹介する一方、かつては隆盛を謳歌していた日本がいかに衰退したかを描く。ここは自転車に限った話じゃないけど。(部品メーカーの「シマノ」は頑張っている)
本としては、写真が多くて、取っつきやすい。
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世界最大の自転車メーカー、ジャイアントの物語。
ひとつの企業の話だけではなく、グローバルな世界戦略を持てなかった日本企業への警鐘も折々混ぜている。
自転車メーカーに身を置く立場としては「?」という内容もあるが、真摯に受け止めなくてはと思う。
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面白くて一気に読んでしまった。
なぜ日本の自転車ではなく、ジャイアントに魅力を感じるのか。
これを見れば納得。
他のメーカーはもう追いつけないのでは無いのかと思うほどの真摯なまでの自転車に対する熱意。
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自転車乗りなら誰もが知っているGIANTに焦点をあてつつ、日本の自転車業界の問題点などについても描かれた本です。
自転車(特に完成車)でも車やバイクのように世界を席巻できる能力はあったのに日本メーカーが没落してしまったのは何故か?またGIANTやメリダなどの台湾メーカーが今の地位を築いたのは何故か?という点が特に興味深かったです。
サイクリストの聖地を目指してる各首長の皆さんは是非一読して欲しい、そして街づくりにも活かして欲しいと感じました。
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C3034 既出情報ばかりです。自転車を知らない人にはわからないだろうし、知っている人には物足りないといった中途半端な内容です。
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最近自転車に興味があるところからよんでみた。
短期間でアジアの一つのOEMメーカーだったジャイアントがNo.1のメーカーになったことについて書かれてある、確かにひと昔前はメイドイン台湾といったら安かろう悪かろうみたいな印象があった、ともすれば今でもそうだと思いこもうとしているところもある、しかし現実はツールドフランスを勝つメーカーで、世界に認められている。
そういった所を経営面から見た部分、自転車文化から見た部分などが書かれている。
メイドインジャパンがんばろうぜ!
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あまり期待しないで読んだが、日本人はアジアの他の国の人の成功事例はあまり好まないが、参考にすべきだなという感想をもった。数年前に中国の格力のサクセスストーリーを読んだかこれも参考になった。この著者の分析はやや薄べったいがインタビューを通じて生の声を拾い上げており成功している要点は十分につかめる。面白かった。
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一言で表現すれば『劉さんの伝記』。
・バランス(需要と供給、国内と国外)
・やることはすぐ実行
・分析は大事
・日本における自転車産業は日本産業のサンプル
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おもしろかったです。
台湾の世界一の自転車メーカー、ジャイアントの話です。
製造コストの低い中国製品に押されて、内需の大きさに頼り切って内向き志向になってしまった日本メーカーが自転車産業から姿を消していったのと、ジャイアントが10年、20年の長いスパンで台湾製が評価されない欧米や、購買力のない中国で高級ブランドを確立して成功していった話を対比させているところがとても印象に残りました。
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台湾の自転車メーカ「ジャイアント」にあこがれて書かれた本である.かたや日本で主流を占める「ママチャリ」を見下し,その存在を恥ずかしがっている.しかしショッピングセンターや駅前自転車置き場に「ママチャリ」があふれているのには,便利さ等それなりの理由があるだろう.そういった分析はこの著者にとっては無理なのかもしれない.
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購入書店:Reader Store; 読書環境:Reader PRS-T2; コンテンツ形式:XMDF
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台湾の自転車メーカー、GIANTのルポ。
70年代から現在に至る、産業構造の変化と、それに立ち向かうGIANT創業者のストーリーが興味深い。
東アジア各国の自転車事情にも触れていて、自転車産業や文化のアウトラインをなぞるにもとっつきやすい内容だと感じた。
ただ、この産業に関する分析はやや表面的というか、数字を追っかけたに過ぎない感じがあり、GIANTやシマノの持つ、自転車への情熱と絡めるにはやや突っ込み不足な印象も受けた。著者は新聞記者なのだが、良くも悪くもなるほど、記者か、という感じ。物語を紡ぐよりも、客観的なデータ分析に重きが置かれるのかもしれない。
その部分はともかく、自転車に乗ってみたい!という気持ちは強くなります。
大阪にもLiv GIANTができたので、ずっと気になってはいるのですが…。
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台湾のジャイアントができて、日本の自転車企業ができなかったことはなにか。中国市場で成功できたこと、ツール・ド・フランスで活躍して世界中に高級ブランドとしての知名度を上げたこと、スポーツ自転車の文化を広めて自ら市場を作り出したこと。日本メーカーは部品メーカーのシマノをのぞいて死屍累々。スポーツバイク市場が日本で育たなかったのは、道路事情もあるとは思うが、ガラパゴス的ママチャリ市場に甘えた結果という本書の結論もまた一理あるように思う。現在、家電で起こっていることの先取りが自転車市場で起こっていたという指摘は頷ける。読み心地は軽く、内容としてもわかりやすい。
ただ、自転車乗りとしては、GIANTのスポーツ自転車の特徴などにもっと突っこんだ記述を期待していたので、そこらへんは物足りなかった。GIANTはなにより、「高性能で安い」。徹底した合理化や、規模の追究がそれを実現しているのだと思う。そのかわり、サイズが豊富でなく、スペック重視でなくカラダにあわせて買おうと思うとうまくいかなくなるというイメージ。そうした自転車がなぜ生まれるのか、会社の体質・姿勢などからもうすこし垣間見えると良かった。
もうひとつ、GIANT製の自転車と言っても、フレーム以外の中心部品はほぼシマノ製。「サムスンの中は日本部品」みたいなところと似ているところがある。そうした類似にも注意を払ってもらうと、さらに深みが増した気がする。