懐かしくて怖い情景
2012/07/24 11:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tanutanu - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが一度は見た事があるような、懐かしくて、そして不気味な情景が広がる。恐怖度はそれほどでもないけれど、人間の奥底に眠る怖さ、残酷さが詩的な文章で表現されている。どの短編にもなにかしらの動物や虫が登場するので、生き物好きの人にもおすすめ。
投稿元:
レビューを見る
第6回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作含む短編6編。
本編よりも、選評をじっくり読んでしまった…。怪談、奥深し。
投稿元:
レビューを見る
とりあえず、結構不気味でした。
装丁で買ったので、読んだことには後悔はしていませんが、こういうジャンルは初めてだったので、ただただ何とも言えない不気味さが残ります。
投稿元:
レビューを見る
楽しむ読もう、面白く感じようとしたけどダメだった。イマイチ。
オチのすっきりしない話。
それがスタイルなんだろうけど。
「鳥のうた、魚のうた」「豊漁神」が好き。
「去ぬ夏は甘苦きとぞジャムの瓶」も雰囲気、話の流れは好きなんだけどオチがよく分からなかった。
「アンのこめかみ」が一番分からなかった。
投稿元:
レビューを見る
怪談文学賞を受賞した作品です。この本を読んだら涼しくなるかな?と、ありきたりの気持ちで読み始めました。ゾクゾクと感じる作品もありました。人間と妖怪のラブストーリーっぽいのも。
表紙の絵も綺麗だけど怖い。本の雰囲気をよく表しています。
投稿元:
レビューを見る
怪談文学賞受賞作。
とても不思議な読み心地の物語。どこかしらファンタジックで、あまりあからさまな恐怖は感じません。でも何かよく分からない怖さのようなものはたしかにあるのかも。
どの作品にも登場する異形のものたちが、不気味ではあるのだけれどどことなく愛らしいのも魅力です。
お気に入りは「雪女を釣りに」。情景の美しさが印象的でした。
投稿元:
レビューを見る
「幽」怪談文学賞大賞受賞作が入った短編集。なのだが、何か足りない。怖くないしそれほど不気味でもない。正直、何故これが大賞を取ったのかと思った。
投稿元:
レビューを見る
昭和の日本を舞台とした、異形がたくさん出てくる短編集。
鳥とか魚とか、身近なモノが異形として出てくるのでぞわっとする話が多かった。
そして昭和の日本が舞台ということでどこかノスタルジーを感じるし、自分の子供時代がフラッシュバックしてくる感覚も味わえる。
投稿元:
レビューを見る
装丁に惹かれて手にとる。
短編集。1話目の『鳥のうた、魚のうた』のみ読了。
不思議で少しグロテスクなお話でした。
フィルム越しに覗いているような、違う時代を垣間見ているような感覚なのに、やけに生々しくてリアル。
投稿元:
レビューを見る
表紙に惹かれて読んだ。不思議な雰囲気の幻想系ホラー短編集。冒頭の一文が次のように独特。「小鳥の啼く音に似た咳のために水面が波だって、川のながれにそれまで箔押しされたように映じていた桜鼠の十三夜の月の縁が、にわかに滲んだ。」「トリのそれまでの無表情が、奈々の焼いた卵焼きを口に含んだとたんに崩れて、子どもらしいふっくらした口元や目尻にこまかな皺を刻ませました。」
投稿元:
レビューを見る
ゾッとする短編集。
まるで地方の田舎のような懐古感と、フィルム越しに覗いているような違和感。
「豊漁神」が一番好き。
投稿元:
レビューを見る
第6回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作。
6編の短編集ですが、全体的に不気味で奇妙な不安定さが漂う作品です。
やはり表題作が一番良かったです。
懐メロのチョイスがまた絶妙な気持ち悪さを演出している。
でも何故か可愛さも感じてしまうという矛盾。
このバランスが妙に心地好い。
『豊漁神』も良かったです。
文体が好みなので、次作も楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
こう見ると、この表紙怖い。
でもなんか惹かれて借りてしまった。
内容は摩訶不思議でミステリアスな短編集。
絶対ありえない話なんだけど、その不思議な文章に引き込まれていく感じ。
最後の「去ぬ夏は甘苦きとぞジャムの瓶」は妖精ちっくで1番好き。
投稿元:
レビューを見る
表現が何というか淡々としてるのにグロテスクで、特に、表題作は文章から生臭い臭いがして来るような短編でした。
「幽」怪談文学賞大賞受賞作品含む、6編の短編集。
全て起承転結の結の部分が、(これ意図的になのかなあ)ぼかされてるような、そんな終わり方で、読後感はすっきりしないしどことなく気持ち悪さと何となく物悲しさを感じる(安藤くんのプレゼントとか特に)ようなお話ばかりで、好きな人にははまるし、苦手な人はとことん苦手というかはまらないって感じの作品書く人なのかなって。
個人的には、虫とか魚とか生きてるものって、どことなく生身の部分はグロテスクさを感じてしまうところがあるけど、それに焦点を当てて表してくのが上手い作家さんだなあと思いました。
投稿元:
レビューを見る
短編集。ホラー。怪談。
不気味でドロドロした雰囲気の作品集。
怖いというよりも、読んでいて不安になる感じ。
アッサリとした結末が多いのも特徴に思う。
表題作と「豊漁神」が好き。