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表題作を含め、計4作の短編が収録されている。新参者の幽霊が、元クラスメイトに憑依したり離れたりしながら、最後は百合っぽく終わる話とか、「主人公斡旋所」に登録されてから10年以上お呼びのかからない「主人公」が、自分の存在意義を問いかける話とか、相変わらず繊細で一癖ある作品ばかり。香魚子さんは、短編を描かせると個性が存分に発揮されるけど、長編になると自力で話を構成し続けることが困難なタイプの漫画家だと思う(分かりやすい例で言うと、藤崎竜タイプ)。なので、別冊マーガレットで始まった新連載「魔法使いの心友」(原作:柚木麻子)には、すごく期待している。「伯爵と妖精」のコミック版も良かったしね。
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初めて香魚子さんの作品を読みましたが、雰囲気といい絵柄といい、私の好みストライクでした。(主観での感想ですみません)
絵は表紙の通りで、淡くかわいらしい絵柄です。
肝心の内容は、全体的に切ない雰囲気となっていますが、読了後はきっと、一筋の光が差しているはずです。特に表題作の「もう卵は殺さない」は、小説であれ漫画であれ、創作をした事のある方なら心に響くものがあると思います。
『卵』という表現は秀逸ですね。
香魚子さんの他作品も読んでみたくなりました。
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非常に胸が熱くなった。どの話も好みだが、やはり主題である「もう卵は殺さない」は凄かった。
主人公同士の会話はとても斬新で心を抉られる。私が中学生の頃に描いていた下手くそな中二病漫画も、きっと手を加えて誰かに読まれることを望んでいるのかもしれない。そんな考えを抱かざるをえなかった。私が過去に描いた漫画に対して、いかに主観的かつ一面観に捉えてたか、ひどく痛感した。でもそんなことは私だけでなく、他にも沢山のかたが思っているだろう。駄作だと決めつけて、捨てないであげて。自分にも卵にも少し優しくなれる話。
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表紙と題名が素敵だったので購入。ハッピーエンドというより、切ない話が多い。
私は『茉莉花にくちなし』が好き。地味で友達がいない『変わりたい』支子(つかこ)に、可愛くて勉強もできた『生きたい』茉莉花が憑依する話。非現実的だけど、少女たちの妬みや悲痛が詰まっている。最後には支子に成長してほしいと思える。
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表紙の透明さとタイトルに惹かれて購入しました
主人公斡旋のお話が好きです、今までに見たこと無い感じの内容でした
久しぶりに少女マンガ買いました
偏見を言うと『受けやすい絵』ですが、話もしっかりつまってて(ショートストーリーたるアレですが)面白かったです
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【ネカフェ】きょうはなんの日の女の子の想いに気付いてる遠藤とわんこみたいな女の子。かけていく後ろ姿が切ない。どの作品も淡い絵柄でいい。表題作の主人公斡旋所って設定、面白かった。
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表紙買いでした。でも個人的に当たりの作品でした。
少女漫画の中でもひときわ透明感のある絵を描く人だなあ~、と思い表紙を見て手を取り中身の絵も好みな雰囲気でした。
最後のお話は趣味にせよ、絵や小説や音楽や何らかの形で創作活動をしている人には誰しも思うところがあるんじゃないか、と衝撃を受けました。
あと美少年がほんとうに美少年で目の保養でした。わたしは亘理くんが好きです。
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この方の書く絵の雰囲気が好き。切ない話が詰まった短編集。表題作がすき。私も近いうちに卵を温めてかえしてあげたいな。
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別マにいるのもったいない!青年誌で作品発表してほしい!絵も青年誌向きだし。この方のミステリーは面白いよ。
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短編集。
凝った設定の上でキャラの心情を濃く描いたスタイルでいいんだけど、
その割には締めがいまひとつなのであまり気持ちよくはない。
良いんだけどもうちょっとって感じ。
『もう卵は殺さない』の途中までは良かった。
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少し前にどこかでレビューを読んで面白そうだと思って購入したものの、最初の話の数頁を読んで一旦挫折し、積読化していたものをなんとなく手に取ってみた。
この作者の作品はこれが初めてだったが、うん、悪くなかった。評価的には、3プラスくらい。
表題作はひねりが効いてる感じの設定で面白い趣向だと思った。あとは幽霊ちゃんの話がいいかな。
なんだか久しぶりにまっとうな?少女漫画を読んだ気がする。
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雰囲気に惹かれて表紙買い。
表題作は作者さんの創作物への想いが不思議ワールドで描かれていて、優しい気持ちになった。
自分が生み出したものは、どんなものだったとしても見捨てずに可愛がってあげられたら、それはとっても素敵なこと。
四編の中で茉莉花にくちなしがいちばん好き。
お互いに無いものねだりで傷つけ合った二人が、最後にちゃんと相手を思ってあるべきところに戻る。
ちょっと切ないけど前を向いて歩いていく姿が見えた気がした。
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ひさしぶりにアマゾンさんのおすすめに従って現代少女漫画を買ってみた。
「きょうはなんの日」
「茉莉花にくちなし」
「亘理くんとふれたなら」
「もう卵は殺さない」
表題作が特に素敵。
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タイトルに惹かれて購入。いくつかの短編のなかの一つのタイトルでした。
170ページの台詞が素敵でした。
わたしも卵、きちんと孵してあげたい~
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一話々々の完成度が異常じゃないか……?短編集としてはほぼ満点だと思う
この人の作品はすごく綺麗でキラキラしてるように見せかけて、気付くとグサッ!っと刺されているようなイメージ。ほとんどの話がかなりエグいというか悲しい話なんだけど、最後の最後でほんの少しだけ救いがある。ほんの少しだけ救われる。そんな余韻のある実に良い終わり方をしている。それを一話完結の短編でこなしてしまうからすごい
「きょうはなんの日」
辛いね。それこそ主人公にはなれなかった女の子の話。でもどこにでもある話
「茉莉花にくちなし」
結局、結局みんな自分の本当の気持ちを伝えることはできなかった。広樹の本当の気持ちを知った茉莉花も、もう生きて広樹に会うことはできない。茉莉花はもう、支子に謝ることはできない。生きている人は、死んでしまった人を受け入れなければならない。でもそれでも少しの救いはあったのだと、そう思える終わり方だった
「亘理くんとふれたなら」
珍しく少女漫画らしい作品。主人公も前向きで、良い子って感じ。それでも全てがうまくはいかないってのがこの人の作品の好きなところかな
「もう卵は殺さない」
表題作。そ、そうきたか……!!なんちゅう可哀想な話だろう。可哀想じゃないか。うん、もう殺さないで