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恩田陸の短編が読みたくて買ったけど、恩田陸含め他作家の短編もいまいちで何も心に残ってない。テーマがある程度決まってたらいいのかも?これは各短編に共通のテーマもなく、ただの寄せ集め。食をテーマにした短編集の「作家の口福」はよかったんだけどなー。
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海堂さんの「被災地の空へーDMATのジェネラル」が速水先生の話ということで読んでみた。
ラプソディの後の最新の速水先生。
カッコつけ過ぎくらいカッコいい登場人物たちも好きだけど、
やっぱり海堂さんの医療現場の話が好きだ。
自分の職業を舞台にこういう話を書き続けるのって、
愛情でもあり危機感でもあるんだなって感じる。
短篇だからどれもあっさりさっぱり系。ほのかに残る余韻。
普段読まない人を読めるのはすごく良い
偶然かもしれないけど、
【上の子】の宿命というか苦悩を描いた作品が多かった気がする。
上の子としては分かり過ぎて切なかったな。。。
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アンソロジー
江戸の任侠物語「男意気初春義理事(浅田次郎)」は意外とおもしろく、大きなドラマではないものの、ひきこまれてしまった。後味サッパリの、これぞ短編ってな良い作品。でも、次の「蜩の鳴く夜に(石田衣良)」はエロ小説?って程度しか感じない。
新宿を舞台に若い鮫島が登場する「区立花園公園(大沢在昌)」は、シリーズを読んだことがなかったから、興味津々。鮫島は活躍しないが、いい味の作品だ。ぜひともシリーズを読んでみたい。次は既読の「ふるさとは時遠く(大西科学)」。阪大理学部らしいSF。いい短編だなと見直した。
「台北小夜曲(恩田陸)」はふんわかしたいいファンタジー。ホント短編の魅力満載のアンソロジーだなぁと感心。
うれしいのは、「被災地の空へ(海堂尊)」。速水が東北大震災の地に派遣されて活躍するお話。番外編なんだろうが、おもしろい!
「わたしとわたしではない女(角田光代)」はオカルトのようなマジメなような、私にはイマイチの作品。同じ傾向は「星影さやかな(窪美澄)」。父の浮気?イマイチ。
警察小説の「監察(今野敏)」はなかなかおもしろい。もっと読みたいなぁ。
「雨気のお月さん(佐藤愛子)」は文学的。でも平坦でおもしろいとは思わなかった。
味がいいのは「トマトマジック(篠田節子)」。麻薬で自分の本当の欲望を知って驚く主人公が良い。
次の「ストーブ(谷村志穂)」は微妙な女性心理についていけず、おもしろさがわからないままエンディング。
「つばくろ会からまいりました(筒井康隆)」はきれいなファンタジー。
ひとり残された男が料理にトライ。料理が好きではないからもあるが、椎茸が大嫌いな私にはイマイチだった「妻が椎茸だったころ(中島京子)」。さらに、「ケーキ屋のおばさん(ねじめ正一)」も意味不明。続いて「揚羽蝶の島(間瀬純子)」はSFタッチだが、あまりにわかりにくい。わかりにくさでは、「私(三崎亜記)」も負けていない。
期待の「ミレニアム・パヴェ(三島浩司)」だったが、読み難くパス。
でも、「竜宮(森絵都)」は良かった。アンソロジー中最高の作品。途中でオチが読めたものの、エンディングにかけての謎解きはスピード感も落差もあり、すばらしい。
そして最終話はホロリとさせる「車輪の空気(森浩美)」だが、主人公たちと同じ環境に近いからか、逆に現実感がなかった。
総じて満足。巻末の解説も、あらすじを極めて上手に、まとめた上で読みどころを紹介してくれており、とても助かる。昨年度版も読むことに決めた。
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2013/8/24読了。
東日本大震災に直面した20人の「名手」が、それぞれの短編の中に描いた「世界」。面白く読めたもの、今まで自分が接したことのない作家で、激しく違和感を覚えたもの、そして正直、何だかよくわからなかった作品などがあり、少し困惑もしたけれど、世の中にはいろいろな「世界」があるのだ、と確認させられたコレクション。まだまだ自分はひよっこだということも、よくわからされた。
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2011年の震災後に書かれた短編20編。これだけ大勢の作家の作品があると読むスピードがそれぞれで変わるのを実感する。毎年刊行されてるのか。
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極端なSF世界は貧しい想像力では理解できないけれど、いろいろな作家さんたちとの出会いを求めて短篇集を読んでます。
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既に多くのファンのいらっしゃるような作家さんたちのアンソロジー。
普段の読書傾向から、一押しの作品は人によって、かなり変わるのでは、と思うような顔ぶれ。
それでも、こういうのを読むと、短編には、その作家さんらしさとうまさが凝縮されていると思わされる。
かなり分厚いけど、読みごたえたっぷりなのは、ページ数のせいだけではないです。