紙の本
下着を変えると気持ちまで
2023/08/01 17:09
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
教育一家出身の水橋かなえが、自分の好きなことを仕事にするまでは一苦労ですね。心と身体を大事にする彼女に、周りまで影響されていて面白いです。
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まず表紙がいい。
たがが下着、されど下着だ。
誰に見せるものでもなくても、綺麗で美しい下着を身につけるのは心地がよく背中がしゃんと伸びる。
この感覚が、物語にきちんと出ていて毒親との親子関係も毒々しさが薄れて読みやすい。
女性にとても進めたい一冊。
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内容紹介
下着が人の気持ちを変える? 弾ませる? 東京のファッションビルの一角でランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」を成功させた水橋かなえは、母の介護のため、活気をうしないつつある地方都市に戻ってきた。まだ30代の彼女は、通信販売で固定客を得ていたこともあって、この街でも店を開く。機能的な下着から自由でチャーミングなものまで、いろいろ勢ぞろい。さびれた商店街にできたこのちょっと気になるお店に、やがて人々は引き寄せられる。かなえと同様に介護生活をおくる32歳の佐菜子、米穀商店の女装する若い息子、旧家の時代を忘れられない年配の女性……。レースやリボン、小さい花柄をあしらった下着が、彼らの人生をほのかに弾ませる。母と娘の屈託、息子と父の反目、嫁と姑の気詰まりをなぜかほどいていく。小さな人生模様がえがかれ、摩訶不思議でほのぼのとした小説集。
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下着が人の気持ちを変える? 弾ませる? 東京のファッションビルの一角でランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」を成功させた水橋かなえは、母の介護のため、活気をうしないつつある地方都市に戻ってきた。まだ30代の彼女は、通信販売で固定客を得ていたこともあって、この街でも店を開く。機能的な下着から自由でチャーミングなものまで、いろいろ勢ぞろい。さびれた商店街にできたこのちょっと気になるお店に、やがて人々は引き寄せられる。かなえと同様に介護生活をおくる32歳の佐菜子、米穀商店の女装する若い息子、旧家の時代を忘れられない年配の女性……。レースやリボン、小さい花柄をあしらった下着が、彼らの人生をほのかに弾ませる。母と娘の屈託、息子と父の反目、嫁と姑の気詰まりをなぜかほどいていく。小さな人生模様がえがかれ、摩訶不思議でほのぼのとした小説集。
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寂れつつある地方都市の商店街にオープンしたランジェリーショップ、「シフォン・リボン・シフォン」が繋ぐ、四つの連作短編集である。
たかが下着、されど下着である。誰に見せるわけでなくても、身体に合った機能的で美しい下着を身につければ、それだけで身体が軽く感じられ、気持ちまで軽やかになるのである。女性ならたぶん誰でもうなずくことだろう。ことさら表立って語られることがない分、下着に関する悩みもおそらく十人十色、様々であることだろう。そんな下着に関する憧れや思い入れが随所に感じられ、ほほえましくなると同時に、気分がしゃきっとするような心地にもなる。あたたかい気持ちにさせてくれる一冊でもある。
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田舎の商店街に高級ランジェーリーショップがオープン。
ランジェリーを必要とする人と店長の話。
病気の話が多くて暗い気持ちになる。
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田舎にできた高級ランジェリーショップに訪れる人々の短編集。男が読んでもわからんな~
2012.6.27
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読みやすかったし、なかなか好きな作品でした。
私自身、下着を選ぶのも買うのも大好きなので、やっぱりすごく共感出来ました。
自分自身を大切に扱うっていう感覚は大事にしたいですね。
男性にはあまりない感覚かもしれないので、やはり女性にオススメの作品です☆
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地方のシャッター商店街にオープンした、
ランジェリーショップ
「シフォン・リボン・シフォン」
そのショップに訪れる街の人と、
ショップ経営者との物語。
大きい胸にコンプレックスを持った32才の佐菜子
ランジェリーショップに出入りする20代の米屋の息子
過去の栄光にとらわれたままの旧家の老婦人
それぞれに、親との確執や、嫁姑の関係など抱えている。
そして「シフォン・リボン・シフォン」の経営者
水橋かなえ自身もランジェリーへの思いと、
母親の呪縛に悩み続けている。
地方の寂れた商店街、保守的なこの街に、
少し異質に映るショップが出来たことで、
そこに暮らす人と、その家族との変化のきっかけになる。
自身のことをきれいに着飾る
きれいなリボンとレースのランジェリーは、
自身を大切に思う気持ちを許し、自信にもなる。
家族の関係の緩衝材にもなるけど、
時には起爆剤にもなりうる。
地方の町で生きていくこと
親と子の関係が丁寧に描かれている
心情描写が上手いなぁ
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店主のかなえさんがスーパーウーマンでなくでも下着が好きという気持ちでつながれる人たちのお話というところが共感できました。
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題名から想像していたのとは、全く違った内容だった。親は子供を支配し、コントロールしようとする。すべての親は多かれ少なかれそうだろう。それが親の都合だったり価値観の押し付けだったりしたら、子供は悲惨だ。親から言葉の暴力によってコントロールされた女性が、それに気づいた時、今までの関係が逆転する。かといって親子であることを捨てたりしない。1話目のエンディングはふっと息がつけるものだった。
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とあるさびれた商店街にオープンしたランジェリーショップとそこに出入りする人たちのほっこり心温まる物語。短編4編で最初の2編は文句ないんですけど、残り2編は両方共オーナーに関するお話で、もう少しバリエーションが欲しかった。
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さびれた商店街に出来たランジェリーショップを舞台にした短編集。
今まで下着やナイティの事なんて深く考えなかったが、この物語を読んで下着に対する気持ちが変わった。
人と人との優しい物語を、ランジェリーショップという一風変わったモノで繋げる近藤さんのセンスも素敵!
そして、何より私は
近藤さんの言葉が凄く好きです。
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とあるランジェリーショップと、そこに集まる身体の悩みを抱えた人たち。
下着とは隠すべきもの、という認識があるけれど、この小説に出てくるのは、宝石のようにキラキラとして、人に見せたくなるようなものばかり。
読みおわって、すぐに下着を買いに行きたくなった。自分を特別扱いするために。
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価値観を押し付ける親に対する子供の気持ち、諦め、葛藤。
とても伝わってきた。
子供が成長するに従って、いつでも親から離れられる、絶縁だってできる。
でも、それはとてもエネルギーを要する。
だけど、いつだってできるのである。
親と立場が逆転した時の、それに気づいた時の主人公たちの衝撃は、親と良好な関係を築いている自分でも、わかる気がした。
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さびれた商店街の一角にオープンしたランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」。お店と人々との出会いと人生を描いた作品。
近藤さんのこういう派手でない作品も好きです。人柄が出てて、女性の心理をしっかり描いて・・。共感できる部分も多いです。
・・・・ただ・・、なんか似た話を読んだことがあるような気がしてならない・・。特に乳がん患者用の下着の開発の話とか・・。う~ん、思い出せないけどなぁ・・。