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歴史的事実の確認がメインであまり地方行政には触れられなかった。江戸時代の日本の意外な国際性などはいい紹介であった。
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神奈川の東海道の小村 生麦で起きた事件が、明治維新へとどうつながっていったのか、元神奈川県知事が解き明かす。
英国人殺傷→薩英戦争→薩英同盟→倒幕→維新へ。
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今年は生麦事件から150年である。著者は前の神奈川県知事(今、都知事選に立候補しているが、当選は無理だろう)。生麦事件について私も含め大方の人は、馬に乗ったイギリス人が、薩摩藩の大名行列を横切って護衛の武士に無礼打ちされた、という単純な視点で見ているのではないか。しかしこの本で読む限りなかなか不運なケースであったようだ。まず無礼打ちは勿論武士に与えられた権利ではあるのだが、およそそんな事で切り殺された町人はほぼいないらしい。江戸時代には確かに法は存在するものの、実態とはかなり異なる運用をされていたものも多いとのこと。また、行列も町人が行列を横切れるように途中途中を空けており、そこは自由に横切れた。さらに異人も行列に遭遇すれば馬を下りるのは常識として実施されていたし、馬に乗っていても大人しくしていれば問題なく、行列の側も、件の英国人に脇によるよう再三指示していたらしい。実に運が悪かったとしか言いようが無いが、乗馬の異人をジャンプして一刀の基に致命傷を与えた薩摩藩の武士は凄い。
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神奈川県元知事の著作でござる、控えおろ~
事件の詳細な推移に興味があり、タイトルは
「大丈夫?」と思いつつ読了
既視感アリアリなのはアタクシのバイブル
風雲児たちのとほぼ同一(原作かっ!)内容
この事件が起きた前提を整理するのに役立つ
大政奉還までに起きた異人襲撃・衝突事件は
14年間に17件20人しかない
まして大名行列では涼やかな会釈の事もある
な~の~に~薩摩藩だけは起きてしまった
原因は
多くの芋侍が実は開明的で知識がある
帝国主義盛んな相手に従順な態度はキケン
支配していた琉球国への脅威
故に「がつん!」と行く必要が頭をよぎる
ナルホド(´・ω・`)突発とはいえ理屈もある