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シリーズの中で一番しっとりした受け、一番若いのにねww
静かに目立たず暮らしてるけれどチマチマしてる自分を恥ずかしく思ったり、文庫本の傍線に嫉妬したり、かわいいのだ。
西口に可愛がられてさらにかわいくなっていくのかな?
それにしても、『耳の付け根から頬骨に続くラインが好きだ』って一文は本当に心臓ウチ抜かれそうになった。
一穂さんの文章は何気ないところにいつもすごいものが隠れてる。
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キャラクターが良かった。ノーマルな攻を、包容力と控えめだけどしっかりした人間力で惹きつける受が新鮮でした。攻はオジサンだけど職業柄もあってか若々しくやんちゃ。その対比が面白かった。この二人がどういう感じで恋に落ちていくのかワクワクして読みました…が、その辺はあまり表現されていなかったような。それらしいエピソードは重ねていたんだけど、恋愛に至るまでにはちょっと足りない感じ。でも前述のようにキャラも良く、背景になるお仕事描写も興味深いのでその辺気にならない人は気にならないかも。気にする人でも読み返す魅力を持った本です。
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速記者という仕事があるのは知ってたけど、こういう特殊な職業を絡めたお話って珍しいしすごい。国会だとか新聞記者だとか自分の知らない世界が描かれてるのを読むのも興味深かった。お互い気になってた存在でひょんなことから親しくなっていって距離が近づいていく…っていう過程の描写ほんと上手。グイグイ引き込まれました。祖父母や松田さんとの交流のシーン好きだな〜。くっついたあとの甘い2人にもきゅん。2人とも可愛いー。あとがきに、表紙にある速記文字について書いてあっておぉ!って思った(笑)読んだあとだから余計(笑)
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▼あらすじ
国会でひっそりと働く碧。がさつで忙しない新聞記者・西口とふとしたことから言葉を交わすようになり、少しずつその素顔に触れて…?
***
★4.5
国会議事堂を舞台にした新聞記者と速記者のお話で、ガチめなお仕事BLです。
私、この作品がシリーズものだという事を作品を読むまで知らなくてですね…。
勿論、他のシリーズ未読でも全く問題無かったのですが、表紙を見て勝手に攻めは紳士系のおじさんだとばかり思っていたので、中身をチラッと確認した時に紳士とは程遠いキャラクターで少し落胆してしまい…。
元々、政治関係の話にまるで興味が無い人間な事もあり、買ったはいいものの何となく読むのを後回しにしてしまっていました。
でも、一穂ミチ先生の作品なのできっと面白いだろうとは思っていたんです。
そしてその予想はやっぱり裏切られませんでした。
政治の小難しい話が苦手なので、最初は詳し過ぎるお仕事描写が却って仇になり、少し読み辛さを感じたりもしたのですが、中盤からグッと引き込まれ、そこからは一気に読んでしまいました。
人物の心理描写、センスのある言葉選び、テンポ良く繰り広げられる言葉の応酬やちょっとした仕草の描写など、ほんのりと文学的要素を含んだ一穂先生の文章は読者の心を引きつける凄まじい力を持っていると言いますか、とにかく一穂先生の語彙力と表現力の高さに改めて驚かされる内容でした。
そして出て来るキャラクターは皆、きちんと個性を持っていて素晴らしいな、と。
(佐伯は露悪的過ぎて個人的にはちょっと苦手な部類でしたが…。)
特に私はすみれちゃんと松田さんがお気に入りで、この二人の印象が強く残りました。
すみれちゃんは受けと同様に攻めに恋する女性であり、攻めの同僚なんですが、BL小説に出て来る女性キャラにしては珍しく、かなり好感の持てる女性でですね…。
同じ女として共感出来る部分もあったりして、魅力的なキャラクターだと思いました。
松田さんは受けが唯一心を開いているとある隠居老人なんですが、最終的に明かされるこの人の秘密があまりにもインパクト強過ぎて、何だか作品の美味しいところを全てこの人に持って行かれているような気がしなくもないんですよね…。
ただの老人だと思っていたら実は伝説の人物でした、なんて格好良過ぎるでしょ!
しかも凄く悲しい過去を抱えていて、これがまたほんのりとBLの香りがするもんだから余計印象深くて。受けとの別れのシーンは何だか無性に悲しくて少しヘコんだぐらいなんですが、そういった部分を含めても、松田さんの下りは意外性があって凄く良かったと思います。
まぁ、おかげで自分の中では攻めよりも松田老人の方が格好良いキャラという評価になってしまったのですが…(笑)
因みにエロの方は最後の方にちょろっとある程度なんですが、エロが無くてもこのお話なら十分楽しめただろうな、って思います。
それくらい読み応えのある作品でした。きっと、西口みたいな子供っぽさを残したオッサンが好きな方には堪らない作品なんじゃないでしょうか。
私はもう少し��ち着いたオッサンが好きなので、西口が自分の好みど真ん中のキャラだったらきっと文句無しの神評価を付けていたに違いないです。
ついでに言うと受けは割と好みでした。他の人が同じキャラを扱えばただの地味キャラで終わってしまいそうな碧ですが、一穂先生が書くと“地味”という名の個性がしっかりと輝くから凄い。この作品が高評価なのも頷けます。
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「好きが過ぎると、泣きたさを催させるものだとは知らなかった。」
新聞社シリーズ第3段。
これはね、もうだめ。
泣いちゃうから。
おじいちゃんのところとか、松田さんのところとか。
基本的に、動物、年寄り、子ども、病気とかの話って泣けるの当たり前みたいに思ってるから
どこかでしらけちゃうんだけど、一穂さんのだとそうならない。
ちょっとした文章が、ぐぐっと現実を連れて来て、ああ、もうだめ……ってなる。
だからすき。
(再読)
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主人公のふたりはもちろんのこと、
その他の登場人物も含め
心情がとても細かく描かれていて、面白かったです。
なんだかとってもしっくりくる、
いい影響を与え合っていくふたりだと思います。
何度も読み返しそうな予感。
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★3.5。国会で働く二人。新聞政治部記者×速記者。BLよりも仕事に懸ける人々の交錯や人生観など、よく調べて書き上げてあるなぁと今回もそちらのほうが感想一番。受けが地味なわりにはズバッとはっきり言うタイプ(短気?)なのに、既婚者という誤解はそのままにしておくのか…?受けがちょい苦手なんで、お仕事小説としては良かった。
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【よかった!】
男性記者×速記者というカテゴリーも、年齢差もキャラクター性もいつも手にするものとは違って困惑しながらの読み始めでしたが稀有に終わりました。子どもっぽい年上×しっかり者の年下。『イケメン、キラキラ、恋愛、行為に申し訳ない程度の仕事シーン』ではなく、ちゃんと仕事をしてその延長に恋愛がある。フィクションであるものの現実味があったところがとてもよかったです。
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少しずつ気持ちに気づいていき、初めから好きだったと思う。この話の流れがとても好きです。
2人とも仕事を大事にしている所も、いいな。
相変わらずの佐伯の鋭さと意地悪さも健在で、、、
いずれ、佐伯と静、西口と碧のお互いの関係が知れて4人で飲んだりするのかなと、思ってみたり。