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アルマン・ガマシュは妻のレーヌ・マリーといっしょに、世間と隔離されたマノワール・ベルシャスを訪れる。そこには、フィニー家の人々が泊まっていた。フィニー家の人は裕福で間違ったフォークを使うような人ではないけれど、他人を傷つけても平気と言ったかなり変わった人たちだった。
ミステリーとしても面白かったけれど、出てくる人たちが面白かった。中にはお知り合いになりたくない人もいたけれど。
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シリーズ4作目。現代から忘れ去られたようなカナダの小さな村スリー・パインズで次々殺人事件が起こるのも、、、ということか、今回舞台はちょっと離れた避暑地。湖畔にたたずむ静かなロッジに、結婚記念日を祝うため愛妻レーヌ・マリーを伴って思い出の宿で休暇を楽しんでいたガマシュ警部。宿泊客は夫妻の他にフィニーの一族。家族の毎年恒例の親睦会だというのに、お互いがお互いを傷つけあうようなギスギスした会話を、聞くともなく聞いていたふたりは、三男夫婦が到着してビックリ。それはスリー・パインズ村でなじみのあの二人。意外だったので、彼らが誰なのか登場シーンから3ページくらいはピンと来ないまま読んで、途中でああ!(ピカッ)という感じでした。亡くなった父親、その後再婚した母親との間に長男長女次男次女とがそれぞれ確執を抱え、率直は品がないとでも言うように斜に構えた攻撃をしてはお互い傷つけあうという濃厚な家族劇は、それがこの作家の醍醐味とはいえ、ちょっと重たかった。今回は親子の間の愛情や絆、そして確執がテーマになっていて、フィニー家、ガマシュ家をはじめ、ロッジのスタッフにまつわる話など、いろんな親子の話がとても読み応えありました。事件そのものも、大理石の上に立っていた彫像が倒れて下敷きになる、というもので、死因が突拍子もない。今回ガマシュ警部は人々の心理を読み解くだけでなく、彫像がどうやって倒れたか、という謎も解かねばなりません。今回はルースやガブリ、オリヴィエがほとんど出てこなくて残念でしたが、その代わりロッジのスタッフたちがなかなか味のある人たちで、出される料理もとてもおいしそうで、家族劇は重たかったものの、楽しく読了。読み終わったとたんに、次の作品を読みたくなるシリーズです。
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母がすごく好きなシリーズ。
私はあまり…シリーズという意識があまりないので前作どういうのだったっけ?と毎回思うし正直キャラも全然覚えてない;
何がそんなに母を引き付けてるのか謎なシリーズです。
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ガマシュ警部シリーズ第4作。
静かな湖畔の豪華ホテルで妻と休暇をすごすガマシュ警部。激務の疲れを癒すはずが、宿泊客の不審な死に遭遇してしまう。
前3作で舞台となったスリーパインズ村を離れて物語は展開する。今回は親子、兄弟姉妹の愛憎がテーマ。著者の描写力は相変わらずみごとで、登場人物の心の傷が我がことのように感じられる。
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沢山の登場人物の描写がのどかな村の生活の如くゆっくりとしていてシリーズ初作はなかなか読む速度が進まなかった。それでもそのじっくりとした各々の係り合いが芳醇なものとして読んでいるこちらに浸透してくると、一気になぜか惹きつけられるシリーズとなりました。この作品以降出版社の倒産で翻訳がされていないということになっています。是非ガマシュ警部の新作が読みたい!
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このシリーズがあってくれてなにしろ感謝。
今回はスリーパインズから出て、大自然の中のロッジで事件が起こる。
このシリーズって、箱は完璧なんだよね。
誰もが住みたくなるようなスリーパインズ村、居心地よすぎるロッジ。
そこにクセのある人物がたくさん登場する。
曲がりに曲がりながら表面には出てこないクセの数々。
それをガマシュだけじゃなく、育ってきた部下らが明かしていく過程がなんともゾクゾク。
本作はサブストーリーも多く高度な読書力が必要で、とっても脳みそが喜んだ。
ルイーズ・ペニーて何歳?
1958年生まれだから……54歳か。
まだまだいけるexclamation ずっといってほしいexclamation×2