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要約
FRBの理事会議長であるベン・バーナンキが2012年にジョージ・ワシントン大学で行った全4回にわたる講義録である。
YouTubeに上がっている実際の講義(一番下にURL有り)と照らし合わせても内容は全く同じで有り、全部で4章、各章講義と学生との質疑応答から成り立っている。
講義の本命はリーマンショックによる金融危機とそこにおいてFRBがどのように行動したかであるが、それらを深く理解するために第1回と第2回の半分で中央銀行設立の歴史と過去の金融危機で中央銀行がどのように対応したかが述べられている。
残りの第3回と第4回で、過去の金融危機を教訓にしてリーマンショック前後においてFRBが取り組んだこと、さらにはリーマンショックからFRBが教訓として学んだことが書かれている。
感想
これ一冊でアメリカの大恐慌、リーマンショック、それに対応した中央銀行の歴史があらかた理解できる。
また、学生との質疑応答のレベルが高くて驚いた。
しかし翻訳の直訳感が否めず、一度読んでスッと腹には落ちない。
むしろ、YouTubeで英語字幕を用いて講義を受けながら、補助教材として利用する方がいいかもしれない。
URL:https://www.youtube.com/watch?v=E3fFg8XIS0k