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子どもが「お父さん」や「ママ」よりも「アンパンマン」を最初に覚えることもあるという、そんなアンパンマンのゴッドファーザー。先月急逝された柳瀬氏自身の言葉と共に、作品やその根底に横たわる思想を振り返る贅沢な、それでいて手軽に読める一冊。
素朴で、しみじみとした氏の言葉の数々に触れ「弱いこと」「寂しいとき」「分からない」ということが、人を愛しい存在にさせているのだなあと気づく。
お父様を亡くされ自殺しようとして鉄道に降りた少年時代、従軍しビンタの日々(何か水木先生に通じるトコロも)を超え、特攻隊で弟さんを失い、アンパンマンがアニメ化され多忙の折に奥様が他界。それでも明るく仕事に邁進した氏の人生には、絶望があるからこそ希望があるという言葉の真実に触れさせる、重みを感じました。
以下は本書の感想から外れますが、何故か心に刺さった部分の引用
-アンパンマンが成功したのは、ばいきんまんの功績が大きい。自分で言うのものなんだが、ばいきんまんは世界的傑作だと思う。-
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深くて、潔くて、爽やか。さすが、アンパンマンの親。
誰かを喜ばせたいという人は、大成するのだと、また一人証明された方の生き様がここにある。
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先月13日、94歳でお亡くなりになった「やなせたかし」さん
お亡くなりなったその日、私、あんぱんミュージアムがある横浜の近所で勉強会に参加してました
勉強会の会場とあんぱんミュージアムが近所で、帰りの電車の中、あんぱんまんのグッズを持った
小さな子供連れの家族がいて、微笑ましかったんですよね・・・
あんぱんまんの凄さを知ったのは2011年の震災の直後
被害にあわれた東北のみなさん、特に子供たちが、あんぱんまんマーチを聞いて
恐怖に怯えた表情が一気に和らいで、踊りだしながら歌い出した
それを見ていた大人のみんなが涙する・・・
そんな映像を見た私も大粒の涙をテレビの前で流した
今まで何気なく聞いていた、あんぱんまんマーチの歌詞
とても深い内容でビックリした
この本も泣きながら読んだ
易しい内容なので、読もうと思えば一気に一日で読めてしまうかも知れない
でも、泣き過ぎて先になかなか進めなくて読み終わるまでに何日もかかってしまった
そして、やっぱり本は付箋だらけ・・・
付箋を拾っていくと、本の内容全部なってしまう勢いなので
今、一番グッときたページをご紹介します
・運は自分で拓くもの 運は自分が呼び込むもの つまり
運は天が定めたものではなく 自力で動かすものなのです(p56)
時に厳しく、ユーモアたっぷりに、常に優しい眼差しで、たくさんの作品を創られた
やなせたかしさん、ご冥福をお祈りします
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『あなたは何をして、よろこばせごっこしていますか?』
やなせさんが、長い間、「人間が一番うれしいことはなんだろう?」と考え抜いた答えが「人をよろこばせること」。
そのうえでの問いにすいこまれた。
『アンパンマンは、世界最弱のヒーローだ。』
たしかに強いわけではない。
でも戦う時は、自分ひとりだと思わなくてはいけない。困っている人のために愛と勇気をふるって、ただ手をさしのべるということだけ。
あぁ、私が子どもの頃にアンパンマンが大好きだった理由がやっとわかった気がする。
読んでさらに、やなせさんが好きになりました。
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右ページにやなせさんの一言。左ページにやなせさんの思いが書いてある。読みやすくて、涙や元気がわいてくる。心に優しい一冊。
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やなせさんの
人柄が
にじみ出てる、
あったかい本。
挿し絵が
とてもかわいい。
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ワクワクする言葉がたくさん。
詩はわかりやすくないといけない、というやなせたかしの主義の通り、誰でもすっと受け入れられるメッセージだ。
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アンパンマンの生みの親、やなせたかし先生の言葉はいつも前向き。生かされていることに感謝して、愛と勇気を持って、楽しく生きようと語りかけてくる言葉たちがつまった一冊。
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アンパンマンが深い。
なぜアンパンだったか。
パンは外国、アンコは日本のもので洋服をきているが中身は紛れもない日本人と同じだ。アンパンにとつで遭難者が命びろいすることもある。食事にも、お菓子にもなる。何よりもおいしい。
正義を行おうとすれば、自分も深く傷つくものだ。でもそういう捨て身、献身の心なくして、正義は決して行えない。
顔ひきちぎるアンパンマンにはそういう考えがあったって知らなかった。
そして、読者が喜ばなければ意味がないという考え方には頷く点がある。
誰かを喜ばせたいってすごく素敵な原動力であるし、自分もそれを忘れたくないな、と、思いました。
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年齢を重ねるごとに諦めがちな夢を諦めなないで少しずつでも頑張ろう、諦めるなという気持ちにさせてくれる勇気をもらえる本。遅咲きだったやなせさんだから心からそう思わせてくれる。彼の正義とは?という考え方も戦争実際経験してるからこそ。とっても良い本です。
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784569678313
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先日亡くなられたやなせたかしさんのエッセイ。
アンパンマンがブレイクしたのがなんと70歳を越えてから!
なんという大器晩成なのかと驚き、励まされる。
不遇の時代もこつこつと、自分の信念を曲げずに続けていくことの尊さを教えてくれました。脱帽です。
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子どもたちのアイドルの親であり、戦争の歴史の生き証人でもあるやなせさんは日本の宝だ。
いろいろ勉強させていただきました。
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-2014/03/23
「立派な人間」に憧れるけど、本当に必要とされるのは「親切な人間」「優しい人間」なのではないでしょうか。これなら誰にも可能性がある。
全ての人への応援歌
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「アンパンパン」「てのひらを太陽に」の作者でも有名な故やなせたかしさんの自伝と彼が残した数々の心に残る言葉を収めたもの。
ハッとさせられる言葉を多くの人と共有したいと思う。
以下引用~
・「てのひらを太陽に」
歌詞の「生きているから悲しんだ」が「生きているからうれしんだ」よりも先にきているのは、死んでしまえば悲しいという感情もない。悲しみがあるからはじめてうれしさがある。人生は悲喜こもごもだが喜悲こもごもとは言わない。影がなければ光はない。
人間は生きていることを感じるのは、悲しい時の方が多いんですね。
・人間が一番うれしいことはなんだろう?
長い間、ぼくは考えてきた。
そして結局、人が一番うれしいのは、
人をよろこばせることだということがわかりました。
実に単純なことです。
ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。
「よろこばせごっこ」
・花火は消えるから美しい。
なくなるけど
またつくるんだよね。
・ぼくのポリシーというのは
どこにあるかというと、
いつも「正義について」というふうに考えています。
・逆転しない正義とは献身と愛だ。
それも決して大げさなことではなく
目の前で餓死しそうな人がいるとすれば、
その人に一片のパンを与えること。
・悪い人を倒すことよりも、
弱い人を助ける。
ぼくが望む正義は、それほど難しいことではないのです。
・アンパンマンは、
自分の顔をちぎって人に食べさせる。
本人も傷つくんだけれど、それによって人を助ける。
そういう捨て身、献身の心なくしては
正義は行えない。
・バイキンは食品の敵ではあるけれど、
アンパンをつくるパンだって菌がないとつくれない。
助けられている面もあるのです。
つまり、敵だけれど味方、味方だけれど敵。
善と悪とはいつだって、
戦いながら共生しているということです。
・この世は善と悪、
光と影でできています。
人の心にも善と悪の心があって、
そのバランスがとても大事です。
アンパンマンが成功したのは、ばいきんまんの功績が大きい。
・震災で大きなショックを受けてまったく笑わなくなってしまった子どもが、アンパンマンのポスターを見て笑いだし、それを見たお母さんが泣き出したというニュースも届いた。
・幼児は恐るべきところがある。純粋無垢で、まっすぐな目を持っている。
気に入らない本は、容赦なく放り投げる。
世の中でもっとも冷酷な批評家でもあるといえる。
よく、幼児に赤ちゃん言葉で話しかける大人がいるが、そんな必要はない。
幼児は言葉で表現できないだけで、ものごとの本質をストレートに感じ取っている。
大人に対するとき以上に、人格として認めた方がいい。