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「アンパンパン」「てのひらを太陽に」の作者でも有名な故やなせたかしさんの自伝と彼が残した数々の心に残る言葉を収めたもの。
ハッとさせられる言葉を多くの人と共有したいと思う。
以下引用~
・「てのひらを太陽に」
歌詞の「生きているから悲しんだ」が「生きているからうれしんだ」よりも先にきているのは、死んでしまえば悲しいという感情もない。悲しみがあるからはじめてうれしさがある。人生は悲喜こもごもだが喜悲こもごもとは言わない。影がなければ光はない。
人間は生きていることを感じるのは、悲しい時の方が多いんですね。
・人間が一番うれしいことはなんだろう?
長い間、ぼくは考えてきた。
そして結局、人が一番うれしいのは、
人をよろこばせることだということがわかりました。
実に単純なことです。
ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。
「よろこばせごっこ」
・花火は消えるから美しい。
なくなるけど
またつくるんだよね。
・ぼくのポリシーというのは
どこにあるかというと、
いつも「正義について」というふうに考えています。
・逆転しない正義とは献身と愛だ。
それも決して大げさなことではなく
目の前で餓死しそうな人がいるとすれば、
その人に一片のパンを与えること。
・悪い人を倒すことよりも、
弱い人を助ける。
ぼくが望む正義は、それほど難しいことではないのです。
・アンパンマンは、
自分の顔をちぎって人に食べさせる。
本人も傷つくんだけれど、それによって人を助ける。
そういう捨て身、献身の心なくしては
正義は行えない。
・バイキンは食品の敵ではあるけれど、
アンパンをつくるパンだって菌がないとつくれない。
助けられている面もあるのです。
つまり、敵だけれど味方、味方だけれど敵。
善と悪とはいつだって、
戦いながら共生しているということです。
・この世は善と悪、
光と影でできています。
人の心にも善と悪の心があって、
そのバランスがとても大事です。
アンパンマンが成功したのは、ばいきんまんの功績が大きい。
・震災で大きなショックを受けてまったく笑わなくなってしまった子どもが、アンパンマンのポスターを見て笑いだし、それを見たお母さんが泣き出したというニュースも届いた。
・幼児は恐るべきところがある。純粋無垢で、まっすぐな目を持っている。
気に入らない本は、容赦なく放り投げる。
世の中でもっとも冷酷な批評家でもあるといえる。
よく、幼児に赤ちゃん言葉で話しかける大人がいるが、そんな必要はない。
幼児は言葉で表現できないだけで、ものごとの本質をストレートに感じ取っている。
大人に対するとき以上に、人格として認めた方がいい。
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「夢を実現することだけが人生の目的ではない。夢に向かって一歩ずつ一歩ずつ進もうとする。その力が尊いのだ。」とかいてありました。
ということは、本当の目的(=人生の財産)は、夢実現への過程で拾っていく"何か"のほうかもしれない。そのために、その人にぴったりの夢が与えられるのかもしれない。
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自分のペースで、人生楽しんで生きてきた人だったんだなと思った。
「だいたい同じくらいの実力だと感じるときは相手の方が少し上」確かに。
時間をおいてもう一度読むとまた違う発見がありそう。
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温かく、軽やかで、誠実で、多才で、ユーモアがあって。70歳でブレイクなんて、まだまだこれからと勇気づけられる。
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人生の最大のよろこびは何か?それはつまるところ、人を喜ばせることだと思った 見る前に跳べ!というのが僕の主義だ 運にめぐりあいたいならなんでも引きうけるといい 絶望の隣には、希望がそっと座っている 正義を行おうとすれば、自分も深く傷つくものだ。でも、そういう捨て身、献身の心なくして、正義は決して行われない
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生粋の苦労人かと思っていたけれど、夢追い人(夢を追うからこその苦労)だったんだなと思いました。
よき理解者・支援者が周りに居た彼は、とても恵まれた、幸せなお方だったのだと思います。
彼の抱く類の劣等感は、裕福な人間ならではのものではないかと思いました。
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やなせさんは苦労人だということを知った。
試験に受かってから、毎日必死で働いてきた自分。慣れてきて、これからの自分を考えることも多い。このままでいいのかと毎日焦っている。忙しい毎日に愚痴ばかりこぼれる。
でも好きな仕事ができることって幸せだし、人生まだこれからなのかなって、前向きになれた本。
なんのために生まれて
なにをして生きるのか
こたえられないなんて
そんなのはいやだ
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人生の最大のよろこびは人をよろこばせることだ・・
人生はよろこばせごっこ・・
あぁ、そぉだなぁって大共感
つらいことをたくさん経験し、苦労もしたその人は
とっても明るく そして優しい
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やなせさんがブレイクしたのは、絵本の主人公であったアンパンマンがアニメ化された88年、69歳の時であった。多くの子どもたちと、そのご両親、おじいちゃん、おばあちゃんにまで、勇気を与え続けている。
やなせさんの本を読むのは『わたしが正義について語るなら』に続いて2冊目。やなせさんは、若い頃、出会いの中から様々な仕事をされていたが、漫画家として人気キャラクターを生むことはできなかった。やなせさんがブレイクしたのは、絵本の主人公であったアンパンマンがアニメ化された88年、69歳の時であった。やなせさんは、自分にとっては小さな花かもしれないが、多くの花を咲かせてきた。熟年になった時、その中の一つが大輪の花をつけ、多くの子どもたちと、そのご両親、おじいちゃん、おばあちゃんにまで、勇気を与え続けている。
次女は、まだ小さかった頃、アンパンマンが大好きだった。毎日、アンパンマンの絵が描かれた服を着ていた。遊具のある施設に行った時、偶然、アンパンマンの着ぐるみを着た(おそらく)お姉さんがいた。お姉さんは次女を抱きかかえてくれて、次女は満面の笑みを浮かべた。次女に正義を教えてくれたのは、マイケル・サンデル教授ではなく、やなせたかしさんだった。
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漫画家として、またあるときには詩人や作詞・作曲家として多くの作品を世に送り出してきた、やなせたかし先生。
本書は、PHPのスタッフが先生の著書や雑誌などから心に刺さる言葉を精選し、制作したものだそうです。
右頁にキーワードとなる言葉、左頁にその解説‥というような構成で、一つの言葉を見開き1頁でまとめているので非常に読みやすいと思います。
章の合間にはコラムや先生が手掛けたお仕事が紹介されていて、巻末には略年譜も載っています。
巻頭に『アンパンマンのマーチ』の歌詞を載せてくれているのも嬉しいですね♪
〝人生は「よろこばせごっこ」〟(68-69頁)だという先生の、まさしく読むと生きる喜びが湧いてくる一冊だと思います!p(´∀`*)q
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電車に乗っていたら、目の前に立つ39才の、小さい子どもをもつお父さんが、部下の若い男性と子どもの話ですごく盛り上がっていました。まだ小さい子どもがすごくかわいい様子でほほえましい。その話題の中心は、どれだけ子どもたちがアンパンマンが好きか、というものでした。
それを聞いて、思わず本を2冊買いました。そのうちの一つがこの本です。そういえば、出張先で、アンパンマン電車を見たり乗ったりすると、ラッキー!!となり、私もかなりワクワクします。
いろんな読み方があると思いますが、私はこの本で、やなせたかしさんがどのような人生を歩んでこられたのか知り、アンパンマンのあの絶大な魅力の秘密が自分なりにわかったような気がしました。そして、自分がこれから何を大切に生きたいのかな、というのをあらためて考えるきっかけをもらえました。
生き方、仕事のしかたについて、深く頷かされる、でもこの表現は思いつかなかったというフレーズがいくつもあり、身近にいる大学生に、この本はとてもよいと思うので働き始める前に読んでおくといいと思うよ、と勧めました。
わたしは仕事をする際に、「貢献」というのを大切にしたい、と思ってきましたが、やなせさんはそれを「よろこばせごっこ」と表現されます。目指すところは同じだと思いますが、ずっとわかりやすくて親しみやすい。すごいなあ、と思いました。
他にも大事にしたいメッセージがたくさんあります。本の買いすぎ、読み過ぎは止めたい、と思いつつ過ごしていますが、こういう出会いがあるから、どうしたってやめられないんですよね。
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敵と戦って勝つことだけがヒーローではない。
困った人を助けるのもヒーローだと教えてもらいました。
やなせさんの信念がアンパンマンにはこめられているんだな。
近いうちにアンパンマンミュージアムに行きたくなりました。
しかし、あの曲の歌詞がやなせさんだったのにはビックリしました。
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『生きているから悲しいんだ』
うん、僕は生きている。
いつかこの悲しみが、
幸せの糧となるように。
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手のひらを太陽に、アンパンマンマーチの作詞もやなせたかしさんだったのには驚いた。私達の時代から当たり前のようにうたわれていた「手にひらを太陽に」の歌詞を改めて読んでみて(そこに込められた思いを解説してもらって)改めて理解できた部分も多かった気がする。たくさんの言葉が綴ってあったけれど、やっぱり成功した人の言葉であり、凡人の私にはきつい一言だと思うところと私もこういう思いで頑張れたらいいな・・と思えるところがあったような気がする。
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1ページ目から心を掴まれる。
やさしくて強い言葉に溢れた一冊。
手元に置いておき、折にふれて読みたい。
最近新しいデザインに変わってしまったが、三越のロゴがやなせたかしの筆だとは知らなかった。
<以下 ネタバレ>
・小学生のころに自殺したくなって、線路をさまよったこともある。原因は忘れてしまった。ちいさい蟻にとっては小石も越えがたいが巨岩に見え、水たまりも大海のようで絶望してしまう。兵隊にとられて中国の山野で銃をかついでいたときは、もう二度と祖国の土を踏むことはないとあきらめていた。生き延びて帰ると、優秀だった弟は人間魚雷「回天」に乗り死んでいた。
・運をつかむには自分のやりたいことをずっと継続してやめないことだ。「継続は力なり」という。同時に「継続は運」なのだ。
・絵本の世界で「良質な作品では読者がつかない」と言う人がいるが、読者がつかない原因はただおもしろくないからである。(子どもにとって)
・人間が一番うれしいことは人をよろこばせることだ。実に単純だ。人生は「よろこばせごっこ」。
・最後の入院となったある日、カミさんの体を拭いてあげた。「ああ、天国にいるみたい」とぼくを見て、かすかに笑ったカミさんの顔は今も脳裏から離れない。
・ばいきんまんの登場によって、アンパンマンにもうひとつのメッセージが生まれた。「共生」だ。
・キャラクターは善玉、悪玉いろいろだが、共通していることがある。みんな手をしっかり握っていることだ。悲しい時やつらいとき、涙がこぼれてきても、手のひらで拭くのでは弱い心を追い出せない。しっかり手を握り、拳で涙をふかなければダメだ。また、子どもが似顔絵を書きやすいし、キャラクターグッズも断然作りやすい。
・アンパンマンは人間魚雷「回天」に乗り込み戦死した弟の面影があり、ドキンちゃんは母親の面影、そして性質は妻に似ている。