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片田舎の村で寝たきりだった老女が殺された。
村で唯一の巡査ジョーナスは州都から来た刑事に疎まれながらも独自の捜査を続けるが…。
今回も人間描写が秀逸。
嫌味な警部は本当に憎たらしく、それに振り回され苦労する部下たちの様も実に面白い。
前作で出てきた人々の後日談があったのもよかった。スティーブンが成長していて感慨深かったし。
そしてそんな中にさりげなく伏線を貼っておく作者の達者さ。
スゴイわ。
こうであって欲しくないというラストをきっちり迎えて胸が痛むのだけど、ラスト1行が痛みに勝る怖さを与えてくれる。
なるほど。このタイトルであるわけだ。
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デビュー作「ブラックランズ」が好評だった作者の2作目。
舞台は同じ村で、4年後。
筆力ありますね~!
イングランド南西部のエクスムーア国立公園の中にある寒村シップコット村。
村でただ一人の巡査ジョーナス・ホリーは、美しい妻ルーシーが難病にかかったため、故郷に戻っていた。
寝たきりの老女が殺され、息子が疑われる。
州都から刑事が数人やって来て、捜査に当たることに。
マーヴェル警部は都会育ちで田舎嫌い、傲慢な男だが、その強引なやり方で結果は出してきた。
思い込みが激しいので、たまに見当違いの方向へ突き進む始末に、部下達もうんざりしている。
ジョーナスはマーヴェルにいじめ同様に見張りに追いやられ、いつもの巡回すら出来ない。
ある日、「それでも警察か?」というメモを受け取る。
連続する事件、迷走する捜査。
ジョーナスは彼なりのやり方で、捜査の糸口をたどることに。
難病のルーシーのもとに新聞を届けに来る少年は、スティーヴン・ラム。
探偵役が同一というシリーズではありませんが、1作目の主人公だったこのスティーヴンがあれからどうなったかを作者自身も知りたかったそう。
イヤな男も、憎みきれないような描き方。
脇役のちょっとしたシーンまで含めて、それぞれが人間らしく色々な面を持っている様子が、温かく描かれます。
それが偶然だったり必然だったりしながら絡み合っていく~面白さ。
1作目のスッキリ集約された完成度とはまた違った才能を見せてくれました。
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[ 内容 ]
ロンドンから遥か西へ三百キロ、エクスムーア国立公園にある寒村シップコットで寝たきりの老女が殺害された。
村で唯一の巡査ジョーナスは、州都から来た刑事の指揮下、犯人を追う。
迷走する捜査のなか、彼は「それでも警察か?
」という挑発的なメモを受取る。
近くであざ笑う犯人の影に怯えるも手がかりのないままさらなる殺人事件が起きる。
そして最愛の妻にも魔の手が伸びた時、ついにジョーナスは驚愕の真犯人を捉えた。
デビュー作『ブラックランズ』(小学館文庫)でゴールド・ダガー賞受賞し、クライムノベルの超新星となったベリンダ・バウアー、待望の第二作。
[ 目次 ]
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
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[ 読了した日 ]