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ストーリーどうこうよりも、このオーファメイ・クエストというキャラがいい感じ。
マーロウのセリフまわしは、誰がどう訳してもやっぱり洒脱なんだな。
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村上春樹のチャンドラー物、三作目。
解説にもあるとおり、話の辻褄が合わなかったり、読んでいて分かりづらくなるという欠点はあるものの、やっぱり文章がおしゃれ。女性が多く登場するが、だれが一番の食わせ物か、最後まで分からない。ラストに向けてドライブがかかりすぎて空回り感があるのが残念。
(2012.9)
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村上春樹訳のマーロウシリーズ
訳者もあとがきで書いていますが(「結局誰が誰を殺したのかと訊かれると、急には答えられない」)、とにかく話の筋が分からない。難解。つじつまが合わない。その支離滅裂さ(それでも芯は押さえられている)は病的なものを感じます。
それでも引き込まれる。後半の主人公が適地に乗り込むシーンあたりの描写には、そこから姿勢を正して読んでいただけると感動します。そこだけを読んでも良い。
何が何だか分からない状態のまま読み進めるのは苦痛ですが(そして最後まで分からない)シーンごとの描写は秀逸ですので、良い文章を読みたい方には、他には無い悦楽を味わっていただけるのではないかと思います。
それぐらい、個人的には一番のヒット。
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解説で春樹が書いているとおり、話のつじつまが合わなかったり、分かりづらかったりするけれど、マーロウ節はいつものとおり。皮肉とか、人をちゃかしたおしゃべりは読んでいて楽しい。(笑 性格悪い人みたい…)
でも、おはなしはなんとなく地味なかんじだったかな?
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フィリップ・マーロウ・シリーズ
マーロウの元にやってきた依頼人・オーファメイ・クエスト。行方不明の兄オリンの捜索。オリンの住んでいたアパートの捜索。オリンの部屋を物色するヒックスと名乗る男。捜索中に殺害された管理人クローゼン。クローゼンが電話をかけた相手。ホテルに呼び出されたマーロウの前にあらわれたヒックスの遺体と謎の女。女優メイヴィス・ウェルドとオリンの関係。殺害されたギャング・スピンクの秘密。オリンの遺体発見。マーロウの手に入れた写真とネガの秘密。スティールグレイブの秘密と死。依頼人オーファメイの謎とラガーディー医師の秘密。
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ラストへ向けて数々の出来事が組み立てられるのは推理小説ではお約束だが、それにしても前半があまりにつまらなかったように思える。
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本筋とは関係ない寄り道にこそ価値がある。本筋はちょっと理解不能。
ただ、他のマーロウ作品とは違い、本作のマーロウは疲れている。
やたら愚痴っぽく、乗り気ではない。
そして、それを、隠そうともしていない
読み切るのに体力が必要
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リトル・シスターとはそういう意味だったのか。マーロウは相変わらずカッコいいけど、誰が誰を殺したのかいまいち分からない。女優2人はすごい美人のような気がする。青豆さんの仕事はここから発想されたのかな?
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主な舞台はハリウッドなのだけど、この作品からは土地の愛を感じなかった。それは作者であるチャンドラーが、あるいは主人公であるマーロウが、その両方かがハリウッドを好きではない(むしろ嫌いに思える)からなのだろうが、それがこの作品全体の雰囲気を決定させているように思える。
読んでいて、マーロウがとても居心地が悪そうに感じ、持ち前の「タフさ」もここでは虚勢に思え、やはりこういった類の人間は慣れ親しんだ土地である種の「井の中の蛙」的に、伸び伸びと日々を送るほうが性に合っているのではないか。
この作品はどうも堅苦しく(小難しいとか格式ばっているとか、そういう意味ではなく)、迷いを感じた。しかしだからといってダメな作品かといえばそうではなく、「マーロウもの」としては必要な作品だし、むしろマーロウという男の深さを感じさせてくれた。
ただ、ほかの作品と比べるとやはりというか、読むのはつらかった。
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「ロング・グッドバイ」よりもシニカルな会話が多く、全体的に鬱々としていて、血が流れすぎている印象。あとマーロウさんが疲れている。事件に関与する人物が沢山いて話が入り組んでいるため、なるべく途中で中断せずに一気に読んだ方が良いと思う。
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チャンドラー作品3作目。入り組んだ人間関係で少し混乱したが、面白かった。チャンドラーは人物描写がすごくしっかりしていて登場人物一人一人が個性豊かだ。そして魅力的だ。こんな風に物語ることができたらな。
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何も悪くないのに巻き込まれる系男子、フィリップ・マーロウさん三十代後半。
初チャンドラーです。読みづらいと思ったのは気のせいではなかった。複雑との評が多いですね。
でも、結末を知りながら何度も楽しむのには向いていそうなので、これはこれでおもしろいと。
終盤ちらりと登場した無名の警察官が印象的。
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チャンドラー「リトルシスター」読了。これは、読み終えてからどうして翻訳したんだろうと思ったので、唯一解説を読んだ。ほかのやつは長くなりそうだったのでまだ読んでないという・・・。なるほど確かに彼女にあれほど形ある書き方をしなければもっとバランスが悪くなってたと思う。その特異性か。
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映画はイマイチのと村上氏のコメントをみたので、逆にどんなものか観てみたい。初めて読んだチャンドラーがこれでよかったのか、と今になって思う。
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いかにもなハードボイルド小説。
雰囲気、文体を楽しむ。表現が回りくどいなんて言うだけ野暮だ。
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memo:
p58
電話に出た彼の声はいささかいらだっていた。とても忙しく、今は診察の途中なのだと彼は言った。忙しく診察中でない医師に、私はいまだ出会ったことがない。
p139
カリフォルニア、百貨店のような州だ。大抵のものは揃っているが、最良のものはない。
p315
セックスの問題を忘れようじゃないか。
p319
ハリウッド抜きにすれば、ロサンジェルスなんてただの通信販売みたいな都市じゃないか。