紙の本
愛すべきバカミス
2012/10/17 12:25
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アオノ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸を舞台に展開される本格ミステリ風の作品。(あくまで「風」)
密室殺人、童謡見立て殺人、館ものにアリバイ崩しと、非常に盛り沢山な内容です。
でも、『木の葉を隠すなら森の中に』がミステリの鉄則だということを忘れてはいけませんよ。
大量に人が死に、凄惨なシーンも多いのですが、
探偵とワトソン役の絡みが微笑ましいためか、楽しく読めて読後感も清々しいです。
本格的な謎解きに挑むというより、ユーモラスな芝居を眺めるかのように、
雰囲気を楽しむと良いでしょう。
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ぶっちゃけ、コメディである。(^^;
作中人物がメタ的に話し始めるし、何かとおかしいところが多くて、読者を選ぶんだろうなぁとは思います。
話の実際の筋はちゃんと推理小説しているし、背負い投げも用意されているから、楽しめると思うんですけどね。
ま、怒り出すミステリファンがいても不思議には思いますまい。
許せる人にだけお薦め。
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江戸時代を舞台に密室、見立て殺人、館ものとミステリ的趣向を大胆に盛り込んだ時代小説。正統派の本格を期待すると肩透かしを喰らうけど、バカミスとしてみればなかなか愉しい。随所に挿入される自虐的なメタ展開や人を喰った「読者への挑戦状」も、好みは別れるところだろうけど、個人的にはありかな。
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時代物ミステリという設定を逆手に取って思う存分遊んでしまったという、その心意気や良し。ここは素直に「マニアにおすすめ。さほどミステリを読んでいない人には『?』という感じかもしれないのでご了承のほどを」と書いておきましょう。
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『わらべ歌になぞられた連続殺人』みたいなフレーズに弱いです。
なのでワクワクしながら読んだものの、感想はイマイチ。
時代小説・ミステリ・密室・見立て殺人どれをとっても、
中途半端な印象でした。
しかしラストは確かに驚いた。
ハッピーエンドで何よりです。
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時々すんごくメタ。
好みは分かれると思いますが、まあ、たのしめました。
珍念和尚が好き。なんか可愛い。みんながあの謎のわらべ歌を歌いたがる下りは面白かったです。
ちょっとミステリーは中途半端な感じがしたかな……。
私的にはこれはあり、です。
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j時代劇ミステリー?と言うにはちょっと違うある意味とんでも本。にやにやしながらなんだかなあ、と思って読んでいたがルール違反は沢山あれど最後に騙されました。
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今回は帯の勝利です。「お江戸で密室」「館ものに見たて殺人」って、何それ…買うしかないじゃん…。
時代小説は正直、食指が全く動かないジャンルの一つなんですが、「ミステリ時代小説」というエンタメ感丸出しの今作はさくさく読めました(*^^*)意外と取っ付きやすいなと思ったけど、普通の時代小説はこうはいかないのかしら…。
何と言っても、物語の随所に差し挟まれるメタ展開が面白い(笑)。「左様か」とか「しからば」とかしかつめらしい顔で話してたちょんまげ侍達が、「密室とか言っちゃっていいんすか?」「こーゆーメタ展開、読者はうるさくないすか?」っていきなりメタ談議始めるのが面白い(笑)。ミステリファンには好みが分かれるお馴染みの仕掛けですが、時代小説ファンには「突然何やってんのこいつら?」な戸惑いを与えること間違いありません(笑)。
キャラ達がふざけたり歌ったりしながら物語の真相に徐々に肉薄していくのですが、ここまで「見たて殺人」と「首切断」がピッタリ嵌るミステリはなかなか無いのではないでしょうか。斬首や切腹が刑罰として残る時代の中で発見される首なし死体は、薄気味悪くも違和感なく探偵役達の前に現れます。そして、そこでも繰り返されるメタ談義!(笑)うーん、楽しい(笑)。
「お偉い皆様を集めてさてと言い」をする前に挟まれる読者への挑戦状も、作者の茶目っ気たっぷりで、終始面白おかしく書いてるなこいつ…と思わせておいて、最後にし掛けられた思わぬトリックに、ミステリファンは「ぎゃふん」と言わされることと思います。
あと、時代小説ファンの皆さん。今作に仕掛けられた最大のトリックを、皆さんなら冒頭から見抜いてしまわれるかもしれません(そうでなくとも違和感は感じられるのかも)。
藩主の妾が住む屋敷の蔵で、藩士が腹を切って自死した。誰がどう見ても「自殺」にしか見えない密室という状況下だったが、スキャンダルを恐れた妾によって「他殺でっち上げ」を依頼された俺は、頼りない目付の男と「真相捏造」に乗り出すが…。
一方、国元では不気味なわらべ歌になぞらえて次々と殺人事件が発生していた。
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ミステリ時代小説、とでもいおうか。東野圭吾の名探偵の掟、がダメだった人はダメかもしれない。
江戸の屋敷で密室殺人!?王道が、などと江戸時代には似つかわしくない議論を繰り広げながら、ストーリーは進んでいく。しかも、わらべ歌になぞらえた首なし遺体が次々見つかるという、超王道。
この設定を楽しめる方のみ読み進めてください。大仕掛けはそうありませんので。
まあ、最後男として描かれていた主人公が、実は女性で…というオチもついてはいる。
個人的には、時代ミステリなら、松井今朝子のような、しっかり系が好み。
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時代小説ミステリー。おどろおどろしい内容なのかと思ってたら、かるーい感じでした。
途中、途中でメタ的会話が挟まれるのが、自分にはちょっと残念。
ミステリーや謎解きを自体の内容を楽しむというよりも、メタ的視点での展開を楽しむみたいな感じで、物語に入り込めませんでした。
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大富豪同心シリーズがとても好きで、その作者の新作と言うことで購入。
結果、買って良かった。
始まりからの"俺"の心の声等も面白く、いい感じだなと思っていた矢先のメタ展開。
ここで私はちょっとガッカリしたのだが、読み進めると慣れてしまった(笑)。
国許の奥村のターンではわらべ歌に悶絶。
通勤電車内で読んでいた時だったので、笑いをこらえるのが大変だった。
マスクしてて良かった…。
やけに衆道の気をプッシュしているのが気になっていたけど、最後の最後で成る程&微笑ましい結末でニンマリしてしまった。
最後のネタを知った後に、改めて最初から読み直したい…そんな作品。
館シリーズや読者への挑戦状のパロディ…色々とクスリとさせられる。
元ネタを知らなくても、ちょっとフザケた感じが大丈夫なら充分愉しい、読みやすい作品だと思う。
同一主人公での続編は難しいかもしれないが、登場人物や藩が被ってるような、同じようなタイプの作品でシリーズ化して欲しいなぁ。
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時代物。と思いきや本格ミステリ。だって時代物なのに「密室殺人」とか「見立て殺人」とか言っちゃってますし(笑)。ときどきメタ設定になっちゃうのもユーモラス。
時代物が苦手でも、用語解説などはそこそこあるので読みやすいかも。どちらかといえば本格ミステリファン向けの一冊。いろんなネタがもりだくさんで。まさか○○トリックまでやってくれちゃうとはー!
ただし、贅沢をいえば。わらべ歌の歌詞を全部知りたかったなあ。
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考えなしに読み始めてしまったので、軽~い設定に肩透かしをくらう。
笑えるトコもあって、全体的にもおもしろいけど…、好みではなかった。
表紙で気付かないとね>自分
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猫関係なかったのか~wでもこのノリ結構好きかも…メタ展開笑っちゃう。身分や役職の解説が分かりやすく挿入されていたのも好感。壮大な真相より、伏線トリックの種明かしがなんとも爽快な驚き。
惜しむらくはわらべ歌の歌詞がうやむやだったこと。ホラー好きなのでそこはがっかりしたけど、ホロリな結末で全てが丸く収まる。作者の勝利だなぁ。
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個人的には初の時代モノではあったが、内容は爆笑必至のバカミスだった。
珍念和尚がわらべ歌を唸る件は、もう笑いっぱなしで・・・・。
まぁ、ミステリ的にはイマイチだったが、
最後の〇〇トリックにはやられたかな。