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強く印象に残るようなトリックを扱った作品はなかった。
この手のライトミステリは、林真紅郎シリーズだけに絞ってくれてもいいかな? という印象。
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カラット探偵事務所シリーズの二作目。一作目よりおもしろい。
特に最後のお話。これ、一作目を読んでるのと読んでないのでは全然意味合いが違ってくる。この隠れたるどんでん返し、「さすが乾くるみ」と感じる。
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仕掛けに対する感動を、忘れたくなかった。
昔から、ブックレビューを遺そうとしては挫折を繰り返してきた。それでもまた、レビューを残そうと思ったきっかけがこの本である。シリーズ1作目の最終話ラストで食らった衝撃もさることながら、2の最終話のエピローグに込められた複層的な仕掛けには、驚きを通り越して感動を覚えた。この感動を、確り記憶するために、私はこのレビューを書いている。
恋愛小説はあまり読まないのだが、小さな恋の物語は好きだ。
シリーズ1作目の「File20」を読んでいたから、ストーリーテラーである井上の正体は「File6」から始まるこの本を読む中で自ずと意識される。すると、個々の物語では、謎とその解決という主旋律に、もどかしい2人の関係というハモりが重なって、素敵な和音となる。そして、最終話のエピローグで、私はほっこりする。『三匹のおっさん』シリーズにおける祐希と早苗の関係を見ているような、そんな感じ。
企みはそこで終わらない。
私をほっこりさせた件りに見つけた「不整合」を解決すべく、もう一度「File12」を読み返す。仕掛けそのものはある程度予想できたと思う。勿体ぶった書き方に、初読で違和感を覚えていたので、もしかしてと思いながら読み返すと、ああやっぱりという印象だった。ただ、それに気づいたとき、「つきまとう男」というタイトルが新たな意味を持ち始める仕掛けは、技が利いている。『葉桜の季節に~』と同じ種類の名技巧である。
しかし最も秀逸なのは、「File20」が「File20」として依然として機能することだと思う。
1作目の仕掛けが、この本でははっきりとは種明かしされていない。基本的にはこれを読んでも1作目の企みはネタバレしない。のみならず、この本からの読者は、私が感じた「不整合」を別の形で解釈できるため、仕掛けを見破れない可能性が高い。すると、この本だけを読み終えるとき、読んでいない1作目の謎どころか、この本に所収されている「File12」自体の最大の仕掛けに気づかずに終わることがありうるということになる。ほっこりもできない。でも、「File20」を読まずにこの本を読んだらどんな風に自分は考えたんだろうと思うと、記憶を消してしまいたい気さえする。
全体を通じた仕掛けのために、各話が犠牲になっている感は拭いきれない。
大きな仕掛けの見事さのおかげで読後感は心地よいが、各章の読中はあまりのめりこめなかった。謎と謎解きは私には十分な歯ごたえがある。ただ、先へ先へと読み進むことを誘うような、麻薬的なコクのようなものが、1つ1つのストーリーに乏しい。井上の、正体を明確にできないが故に、キャラが立ち辛いところに要因があるのかもしれないが、なおさら大きな仕掛けのために個々の小さなエピソードが犠牲になっているようで、仕掛けが絶妙であればあるほどにもどかしさを感じる。
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うーん。今回もネタ満載で、読みやすさはあったけど、ひとつひとつのインパクトには欠けるかな。
ところで、最後の方なんだけど…
古谷と井上は、○○したってことでいいの!??
きっとそういうことですよね(笑)。
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普通に面白かった。さて、レビューをと思って他のかたのレビューを見たら、カラット1を再読した方がより楽しめるらしいではないか。
評価は1を再読してからにしよう
再読。おー、思い出した。
1のラストはびっくりしたんだった。
それを踏まえて「つきまとう男」を読むと、おおっとなる。
さすが乾くるみ
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1作目は近々再読して登録する予定である。
そう書かずにはいられないほどの「やられた!」感を抱いている。
「事件簿1」を読んだのがけっこう前だったので、1の最終話ラストの衝撃をすっかり忘れ去っていた。
その状態でこの2を読んだので、「なんだかぱっとしないなあ」などと思っていたのだ。最終話の意味もよくわからず、イマイチだったなあなどと思ってしまっていた。
そして、本棚にしまうときにひょいと1を手にとって、「三つの時計」のラストを読みなおして頭をぶん殴られたようなショックを受けた。
そうだ、そうだったのだ。
その衝撃を持ってもう一度事件簿2最終話を読んでみれば、なんとすっかり意味が違ってくるではないか。
ということは、全部読み直したらまるっきり違う図柄が浮かんでくるということである。
これはもう、早急に読み直しをするしかない。
乾くるみ、恐るべし。
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面白かった。さらっと読めたんだけど、最後でまた、はぁ???って感じ。1の時も最後にはぁ??な展開だったんだけど、それを踏まえるとカレンは実は…ってことでいいの⁇?
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やられました。
最後、鼻血出るかと思った。笑
1であの最後だったから、2は一体どうなっちゃうんだろう、って思って警戒して読んでて。
なのに何もなく進んでいくから、まぁ当たり前のように、最終話のPでは期待も最高潮。
んで、Eでヤられるってゆう。
警戒はなんだったんたってゆーくらい、ざっくりヤられました。
さすが乾くるみ。
これはさ、3巻出なきゃだめでしょ。
そんで、種明かしに当たる部分にはなっちゃけどさ、そこんとこ書いてくれなきゃ。
え?え?え?ってなったままなんて、生き地獄。
伏線の張り方、その明かし方…ほんと、他の追随を許さないって感じです。
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事件簿1を読んだ次の日に読破・・・
またまた、最後の最後でありましたね、いつものやつ!!
でも、最初読んだ時は『ん?どういうこと?』となりましたが
ほかの方たちの感想と題名から『あっ!そういうことなのね!』
になりました。
そんな状態でまたもう一度読み返したいと思います。
んで、読み返したら依頼人が名前書くところで一瞬、躊躇
している!!この時点で少しは気づくべきだったなぁ・・・
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世の中2巻目から読み出す人は少ない気がしますが、これは2巻→1巻→2巻と読んでほしい(笑)
前巻のラストの衝撃を土台にして、うまく読者を戸惑わせていると思いました。でもこうなると続きは出るか微妙かな〜。
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シリーズ第二弾。謎解き専門の探偵事務所。魅力的ではあるけれど。そりゃあ儲からないだろうなあ……。
今回もちょっとした謎が多いですが。解かれた後の充実感はしっかり。ダジャレにもくすりと笑える……かも?
お気に入りは「小麦色の誘惑」。正直、ものすごーくくだらない謎と真相なのだけれど。きちんと謎解きの過程と伏線もあるのがお見事。
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謎解き専門の探偵事務所など、さぞかし儲からないはずだが、金持ちの道楽なので気にしない。しかしサラッとしたミステリーが毎回面白い!最後のトコなどナルホド!と思うことばかり。3巻目出て欲しいな〜(^_−)−☆
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シリーズ2作目。 短編集。
7編収録。ゆるく楽しいミステリー。 読みやすくサクサク行けます。
謎解き専門の探偵事務所に持ち込まれる謎を、探偵・古屋と助手兼記録係の井上がカラット解決。本作から読んでも面白いですが、やはり前作から読むのがお勧め。違う側面が見られるから。
「一子相伝の味」「山師の風景画」あたりが好み。 「つきまとう男」も面白かったんで、続きが早く読みたい。 この先の展開が気になります。
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まさにパズル系の本道を行くというか・・・。主人公コンビにもうちょっと魅力があるといいんだけど。彼らへの興味、想像がそれほどふくらまないというのはね。 敢えて作者が避けている・・・?
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シリーズ物の二作目。ここから読んだ人は最後の一行で全て理解して驚くことができるのだろうか。ちょっと意地悪な感じがする。一作目のエンディングを引っ張ったラストだけに続けて読まないとむしろもったいない。ただ前作は暗号物がわかりにくかったりして、あまり評価しなかった。むしろ今回収録の暗号はわかりやすく、よくできていたと思う。駐車場の入り口で何故車はバックしたのか、秘伝のレシピのありかはなど謎としてはなかなか面白かった。