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西はりま天文台の方が、宇宙人を捜しているという内容が大変興味深かった。西はりま天文台の施設だけではなく、世界中の仲間を募って捜す計画であるという。いつか地球外生命体が見つかる日が来るのかもしれない。
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第一線の研究者が子供にメッセージを送る本はいいね。
本書は、「自分も出来たから君にも出来るはずだ」みたいな傲慢な態度がなくて、単にどれだけその分野が好きかに紙幅が割かれていて、まずそこがいい。
それから現在携わる仕事でどんな苦労をし、どんな達成感を得たのか、が臨場感あふれる筆致で描かれていて、好感が持てる。
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兵庫県立大学西はりま天文台天文科学専門員による一冊。
宇宙の仕組みの説明から始まり、自らの宇宙に対する興味の始発点、完璧を求め過ぎて不登校となった少年時代のこと、夢を諦められず進んだこと、そして夢が叶い憧れの仕事に就いたことが、子どもたちに語られるように書かれています。夢を持つこと夢を追いかけること夢を叶えることが順を追って書かれることによって、読み手の心も膨らみます。
後半は、地球以外に知的生命体がいるかどうかを観測するプロジェクトについて語られます。観測方法の説明から、日本そして地球規模のプロジェクトが動き出す様子が克明に書かれ、プロジェクトの行方を息を飲むように見守ります。ここでもプロジェクトを動かした当人が語ることによって、読み手は鮮明に追体験できるのです。地球外知的生命体つまり宇宙人が本当にいるのかという謎を軸に、夢を追うことの楽しさを体験することができます。
この世には面白いことがたくさんあるんだよと、子どもたちに伝えるのが大人の役割だと思っています。夢を持つこと夢を追うこと夢を叶えることの素晴らしさは、こうした具体的な話で伝えることができるのではないでしょうか。子どもたちに伝える夢を大人は持っているのか? そんなことも痛切に感じました。そして子どもたちにはたくさんの夢を見てもらいたい。本を読むことで他人の夢を追体験できることも知ってもらいたい。そうすることで自分の夢を持つことの楽しさも伝えられると思うのです。
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地球外知的生命体を探すための世界プロジェクトを発起し、成功させた筆者が少年少女に向けて語るメッセージ。
ワクワク感があって、情熱が伝わってきます。
好きな事で同じ志を持つ世界中の仲間と活動できるなんて、素晴らしい。
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科学者の自伝的な一冊。
科学者のなかでも、地球外知的生命体について意見が分かれているのが面白い。
個人的には、宇宙は広いし、どこかには存在するだろう、という意見です。
・海さえあれば生命は誕生する?
・生物は知性があるほうが生存に有利。だから、宇宙に知的生命は存在し得る。
・知的生命を電波でさがす「SETI」。
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なぜ同時観測が必要なのかが分からない。大変意義深いことなのだろうけど、それが伝わってないのが残念です
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面白かったです
良い本に出会えたと感じた。地球外的知的生命体を探査する世界合同SETI、ドロシー計画。日本から始まった探査が、世界の同じ目的を有する仲間との計画になっていく。スタートまでの経過、胸が熱くなり、ワクワクした。宇宙を考えると、人種国など関係なく、地球人としてみんな同じ仲間。夢を強く願い努力すること。宇宙のロマンも感じたし、生き方も考えさせられる良い本でした。読んで良かった
天文台に行って、宇宙や星が見たくなったよー
イラストがかなり好み♡
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子供向けの宇宙関連の著書。
難しい言葉を使っていないので小学校3年生くらいでも読めそうです。
「ぼくたちはアメリカ人ではありません。ヨーロッパ人でもありません。アジア人でもありません。ぼくたちは地球人なのです」
本質に気づかせてくれる言葉でした。
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著者は幼い頃から宇宙少年。
地球外知的生命体を本気で探す世界的プロジェクト(SETI)のリーダーになるのですが、プロジェクトは「だいじょうぶかな」と思うことの連続。手に汗握る展開でした。そもそも世界中の天文学者が宇宙人を本気で探していることに驚きましたが、この本で一番の魅力は、著者が若者に向けて語る言葉の数々かな、と思います。
著者は宇宙少年のまま順調に大人になって夢をかなえたわけではありません。ひきこもりや挫折の末、それでも天文の研究を諦めきれずに再挑戦をして、天文の仕事についています。それだけに、言葉に切実さがあり、また、挫折を乗り越えて夢を実現していく姿に勇気をもらえると思います。
人間同士を「国」ではなく「地球人」というくくりで見るスケール感、世界中の天文学者とのつながり方も独特で、興味深いです。宇宙から見たら、おんなじ地球人。
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とても素敵な本でした。
専門的な内容は頭にあまり入ってきませんでしたが、それでも電波天文学やSETIに対する著者の熱意が頭に流れ込んできて、田舎の河川敷で綺麗な夜空を見たい、宇宙でスキップしたい気分になりました。
平成25年の中学生の課題図書らしく、児童書のテイストで仕上げられていましたが、大人でも読む価値のある本です。子供の頃にこの本に出会えた子どもは幸福だとわたしは思います。
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図書館のおみくじ企画で選書パックを借り、その中に入っていた一冊です。
子どものころから宇宙が大好きだった著者。宇宙に携わる職業を夢見ながらも、中学生の時の怪我がきっかけで引きこもりとなり、高校も通信制。
それでも宇宙に関わりたいという夢のため、何年も浪人して大学に入学し、その後高校の理科の教師を経て念願の天文台の職員となります。
それだけでもすごいのに、更に、世界を巻き込んでSETI計画(地球外知的生命体発見の国際的プロジェクト)を成功させたりして、著者の情熱の深さが半端ではなく、感動しました。
本書は何年か前の課題図書だったそうで、確かに夢をあきらめなかった成功例としてとても分かり易く、子供が受け取るものは大きいと思います。
ただ、面白かったのですが、私は以前「三体」というSF小説にハマったせいか、宇宙社会学の二つの公理「暗黒森林」が頭によぎってしまい、地球外生命体を探すことの危険性ばかりを考えてしまってロマンなどは全く感じられず、違う意味でドキドキしてしまいました。