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スルーしてもらってかまいません(笑) うちは昔から大河ドラマを見る家庭なのですが…今、沖方さんの光圀伝が出ているので、(まだ誰も読んでない(笑))それが大河化されたら面白いし、いいよねと、母と妹と私で話ていました。
んで、主人公は誰がやるかって話で勝手に盛り上がり…。
沢村一樹、堺雅人、小栗旬、山田孝之、佐藤浩市… 色々案が出たけど、椎名桔平とかどうかな??
若いとき→小栗旬、中年→佐藤 浩市 とかさ…って一作品でそんな豪華にできるわけないよね(笑)
光圀伝もマンガ化されて私の好きな作者なので、それもうれしいけど、肝心の沖方さんの原作はやはし格式高い感じで、ちょっと難しそう…。どうやら、光圀は人を何回か殺したことがあるようで、そのへんも奥が深そうです。
ちょうど民放の水戸黄門はやってないし、大河化されたら、水戸も観光客とかで、にぎわうんじゃないかなあ。と、地元民は考えてます(笑)
…はい、マニアックでした。
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『天地明察』に続く冲方丁の時代小説第2弾。今度の主人公は黄門様こと水戸光圀。光圀の圧倒的な熱量を持つ生き様に圧倒され700ページ超を一気読み。また、彼の人生を彩る他のキャラクターもそれぞれが皆魅力的。個人的お気に入りキャラは読耕斎かな。『天地明察』の1シーンが光圀視点で描かれるファンサービスも嬉しい。
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水戸光圀さんの伝記。
とにかくエネルギッシュな人だったんじゃのう。文系で良かった。というか、太平の世になってから出てきた人で良かったのう。過剰なほど真っ当で律儀な人だっただけに、戦国時代だったら大変な武将になってたかも。
どうして光圀さんが次男なのに跡取りだったかと、水戸家3代目は養子だったのかがよーくわかりました。
道中『天地明察』にちらっと絡んだりとか、冲方さんらしい青春! 感動! 悲哀!の場面も多々有り、大変面白かったです。
保科正之公はこの作品でも格好よかった。さては冲方さんもファンだねムフフ。
しかし長い。長ぇし持ち歩くにはあまりにも重いよ! どうして分冊にしなかった!w
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今度の時代小説は黄門様。750ページものブ厚さを一気に読ませる筆力に唸らされました。
「天地明察」のようなエンタテイメント性は薄いが、青年時代の「詩で天下を取る」という発想にも唸らされました。
儒学にまつわる蘊蓄も適度に心地良く、ライバルとの友情や妻への愛情など青春な要素もまた好し。そのキャラも際立っていて好し。
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水戸黄門とは、全く違う光圀。
なんという文武両道をゆく人なのだろう。戦国の世の終わりから太平の世に移り変わる時代を、生きた一人の人間の物語ともいえる。家光の時代までは、本当に武士の世と言っていいくらい血なまぐさい時代だったのですね。
最初から最後までダレるということのない一冊。実写化するなら、映画ではもったいないと思う。大河ドラマな一生。さすがは水戸の副将軍です。
秀忠の正室、江と、初代水戸藩主の確執も、ちらっと描かれ、大河ドラマの江で、もっと江戸時代になってからの江を描けば面白かったのに、って思う。
最初のほうの、光國の義にかける思いは頭でっかちだなぁ、と思わなくもないですが、それも若さということだよね。感想文がいくらでも書けちゃいそうなくらい面白い…
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ものすごくよかったです。
人物がとても魅力的で、それゆえに何度も泣かされてしまいました。
義とは何か
自分の生い立ちからそれを考えざるを得なかった光圀が
いかに自分の義をなして
さらには、ほかの者の義にどう向き合ったのか。
大変ボリュームのある本なのですが
読み応え充分どころか、通り越して大満足。
さらには、友人にどうぞどうぞと、薦めています
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何度も泣きました。ただ、多くの人に読んで欲しい。
光圀公の生き様を知って欲しい。ただ、それだけです。
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読みごたえのある一冊でした。少しずつしか読めずかなり時間がかかったのですが、それはそれで楽しい読書の時間でした。
おなじみの水戸黄門のイメージとはかけ離れた光圀ですが、この雰囲気は好きですね。
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圧倒的なボリュームで、とても一気には読めませんが、
次へ次へと、一気に読んでしまいたいと思わせる程の、
とても興味深く、とても面白い内容でした。
水戸黄門は、あまりにもTVドラマの印象が強すぎて、
史実にある実績や人物像をご存知の方は少ないのでは、
と思いますが、なるほど、こういう方だったんですね。
もちろん、冲方さんの解釈と脚色によるものですから、
そのまま、まるまる鵜呑みにすることはできませんが、
登場人物各々が、とても魅力的に描かれていました。
ただし、1点。光圀の大志と大義は伝わってきたけど、
作品からのメッセージが、よくわからなかったかな~。
でも、とても読みやすい、面白い歴史小説でした。
作品としても面白かったし、人物としても興味深いし、
何か、じっくりと読書をしてみたいと思われる方には、
オススメしますね。読んで、損はありません。はいっ。
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「天地明察」に次ぐ第2弾。すばらしい本に出会った。「明察」が傑作だっただけに2作目は厳しいと思っていたが、初めて山本周五郎「樅の木は残った」や司馬遼太郎「竜馬がゆく」高橋克彦「炎立つ」を読んだ時のような衝撃。しかも、単なる伝記ではなく、詩文の世界の頂点を目指す光圀、大義を追い求める光國が、生き方のすべてを「義」の一点に集約させるために手塩にかけて育てた家老を自ら殺さなければならないドラマを中央に置いたかつてない小説。750Pの長編ということもあり「明察」ほどには受けないだろうが、文句なしの★★★★★。こちらの方が遥かに衝撃が深い。幾度も涙をこらえねばならない場面もあり、ゆっくりと時間をかけて何度も戻りながら読んだ一冊。
「大日本史」編纂という大事業。何故この世に歴史が必要なのか。「人が生きてこの世にいたという事実は、永劫不滅である。」と。
長たるもののあるべき姿も示す。「藩主として最初になさなければならなかったことは「宣言」である。・・藩主とは「託す者」である。託すことの重さこそ、宣言の重さであろう。史書は宣言の軽薄を教えるものではない。宣言ののちに到来する人の世の重みをいかにして背負うかを教えるものである。」
尚、光圀の字は、もとの「國」は惑いに通じることから、晩年、八方の字「圀」に置き換えた不惑の名ということ。
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読耕斉や泰姫その他個性豊かな仲間(ライバル)たちとお互いに影響を受けながら成長していく姿が良い。
中国の師・舜水と一緒に調理をするシーンがとっても好き!
「天地明察」の渋川春海とのやり取りを、今回は光圀側から描いていて、面白かった。保科正之が大好きだったので、今回もまた出てきてくれてすごく嬉しかった。
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テレビなどで黄門様として知られる光圀とはかなり異なるイメージでしたが、なぜ自分が世子なのか苦しみ続けた若き時や詩歌への情熱、史書編纂へかける想い、また短くとも幸せだった妻との暮らし、良き友や師との出会いや別れなど光圀の喜びや悲しみをしみじみと感じました。
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手に取ってびびった。700ページもあるんだもの(笑)。
タイトルどおり水戸光圀の人生だが、「水戸黄門」の好々爺といったイメージより、若いころ辻斬りを行っていた殺人者のイメージか「天地明察」ででてきた「やたら血の熱い人」というイメージのほうが近い。
「天地の狭間にあるもの悉くが師である」と文中にもあるが、父 頼房、兄 頼重、妻 泰姫、叔父 義直、宮本武蔵、沢庵、山鹿素行 林羅山、林読耕斎、後水尾院、冷泉為景、左近、保科正之、朱舜水
などと出会い、学び、見送る。といったのが大まかな流れ。(その中で、自らの存在の確立、詩作、領地経営、史書編纂などを背景に物語はすすむ)。
ただ見送るでいえば例外は冒頭で誅する家老で、「歴史は連綿と続くわれわれひとりひとりの人生である」という記述からその歴史を断ち切る(ひっくり返す)からだった…かな?
4つの治道の記述と硬直化した幕府組織の描写がよい。
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大作である。黄門さんこと、水戸光圀を扱った小説としては、一番史実に近いのかもしれない。戦争もなく、事件もそれほどなく、平和な時代を淡々と生きていく。地味な人生かもしれないが、いろいろな人たちとの出会いと別れが描かれている。
物語の初めと終わりに自分の後を託すはずだった紋太夫を手討にせざるを得なかった光圀の苦悩が描かれる。奇しくも、紋太夫の大義は朝廷に政権を返納することであり、水戸家出身の最後の将軍がその大義を果たすことになるとは。歴史の綾である。そこが一番のクライマックスである。
700頁以上のハードカバーが、2000円弱であり、お得感一杯の本である。
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テレビ番組のイメージが強く、若かりしころの姿や暮らしぶりは想像だにしなかった「黄門様」。徳川御三家の世子として、どう育っていったのか、周囲の人間関係含め、闊達に描き出してます。そのボリュームたるや圧巻ですが、「眉目秀麗な源氏の中将様」と、光源氏を彷彿とさせるイメージ作りや取り巻くキャラクターの設定など、これからどんどんスピンアウトできそうな内容。光の当たるところも、そうでないところも描いているところにも魅力があります。