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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.8

評価内訳

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14 件中 1 件~ 14 件を表示

紙の本

ひまわりの、あのこたちの、笑顔

2012/09/03 08:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書はあの東日本大震災において甚大な被害をだした石巻市大川小学校の
実話に基づいています。
未だ74名の死者不明者という現実の重さが、帯からずんと伝わります。

著者はルポルタージュも手掛けておられる一方、「こどもちゃれんじ」や
「おかあさんといっしょ」といった作品にもかかわって来られた方。
子どもたち×被災された方をめぐる類書は数多ありますが
巻末に掲載された、お母様たちから子どもたちへ宛てたお便りの数々から
切ないほど明るい、やわらかでやさしい物語が紡がれています。
子を想う母の想いをすくってやさしいものがたりです。

丘の上いちめんに満開のひまわりが咲き誇っている表紙。
松成真理子さんの絵はやわらかいいろとかたち。
地の文は、被災のかなしみをにじませながらも
いまはもう居なくなったこどもたちへ想い出と感謝が語られます。
8人のお母さんたちがなぜ、ひまわりを植えたのか
どのように育てて行ったのか――。
やわらかいオレンジ色の見返しの色のように 皆が笑顔で
皆がやわらかくやさしく それだけに穿たれたかなしみもまた伝わってきます。
やさしい風が、まだ見つからぬ ないし 2度と帰らないこどもたちを
つつみなぐさめることを希望するかのように。

お盆のさなかの14日に新聞評が掲載され、出版社への問い合わせが殺到したとき
その年代の大多数は60代の女性の方々だったそうです。
なみだなしには読めなかったと。。 子どもたちのおばあちゃん世代です。
この本を、子育てをしているわたしのような
まっただなかのお母さん方(お父さん方)はどう読むのだろう。
そう、感じました。
たくさんの方に読んでみてもらいたい。その読後を伺ってみたいと。

この本に描かれた8名のお母さんたちの想いは 深くあたたかく
ここまでかなしみが昇華しうるなんてと胸を打たれます。

けっしてこの本に描かれないことがあります。
もしも自分がそこに居たらどうであったろうかと想うほどに湧き上がる、
無念の怒りとしかいいようのない昏い想いです。
それまでは大丈夫と信じて疑わなかった学校への想い
なぜ犠牲になったのが我が子でなければならなかったのか。
疑念、後悔、惑い、怒り、かなしみ…
どのお母さん方も等しくそれらを目の当たりにしたであろう、過酷すぎる現実が
この作品の背景に在ります。


巻末あとがきで、葉方舟さんは以下のように語られています。

  「子どもがいなくなってしまい、育てられる命を求めているんだと思う」。
  お母さんのこの言葉が心から離れず、”ひまわりの丘”をたずねました。
  (略)
  ひまわりは、日々、大きくなっていきます。お母さんたちは、ひまわりの世話を
  しながら、ひまわりに語りかけています。きっと、子どもと話しているのです。
  ネイティブ・アメリカンの人たちは、「この世の中、誰ひとり私のことを思わなく
  なったら、私の姿は消えてしまう」と信じていました。人は、人を想うこと、人に
  想われることで、生きていけるのです。
  (略)
  子どもたちは、お母さんといっしょに生きています。こんなかわいい子たちが
  いたんだよ。こんなやさしいお母さんたちと、ずっとずっといっしょなんだよ。
  絵本で伝えたかったのは、このことです。」

作品の売り上げの一部は被災地支援、とりわけ未だに不明となったままの子どもたちの捜索へと充てられると知りました。
なんとも読後さまざまな想いを呼び起こされる作品です。

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紙の本

いつまでも咲き続けて

2015/10/11 08:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮城県・石巻市立大川小学校。東日本大震災で数多くの悲惨な悲しみの中でも、もっとも大きな悲しみが起こった場所として記憶されています。
 全校児童108人のこの学校で実に74人の子どもたちが津波の犠牲になりました。10名の先生も命を亡くされています。
 どうしてこの小学校でこれほどのたくさんの犠牲者が出たのか。遺族が一番知りたいことです。
 津波は天災だから恨んでも恨んでも答えは出ません。でも、子どもたちは何故逃げ遅れて津波の犠牲になったのか。
 本当のことがわかったとしても子どもたちの命は戻ってきませんが、そのことがいつか来るかもしれない災害の防止になるかもしれない。
 そのことは大事なことです。

 この絵本は犠牲となった子どもたちのうちの8人のお母さんの取り組みを紹介したものです。
 あの日に何があったのかを求めるものではありません。
 命を亡くした子どもたちの笑顔をひまわりの花になぞられた取り組みです。
 それは一人のお母さんの「おかの上の花だんに、ひまわりをうえようよ!」という一言がきっかけでした。そして、次々とお母さんが集まって、夏にはたくさんの花が咲きます。
 その取り組みが新聞に紹介されました。葉方丹さんがそれを読んで、石巻まで出かけます。
 そこで出会ったお母さんたち。
 お母さんの話から浮かんでくる子どもたちの笑顔。
 初め、葉方さんは「絵本になればいいな」は、いつしか、ひまわりの花のように、一冊の絵本として出版されたのです。

 葉方さんを動かしたものはお母さんたちの子どもたちについての手紙だったといいます。あるいは、その手紙を書かせたものは、亡くなった子どもたちの思いだったのかもしれません。
 ぼくたちを、わたしたちを、忘れないで。
 亡くなった子どもたちのそんな思いが、ひまわりの花になり、一冊の絵本になったような気がします。
 大川小学校は東日本大震災のつらい傷跡の代名詞のようになりました。
 しかし、忘れないことが犠牲となった子どもたちには一番大切なことではないでしょうか。
 いつまでも、咲きつづけてほしいものです。

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紙の本

悲しみを超越して

2012/10/09 16:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちんこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この絵本は、ひまわりの関わられた8人のお母さんの1人から愛知に住む友人に送られてきました。
友人は昨年6月子供たちが可哀想でどうしても大川小学校に行きたいと仙台に住む友人のお見舞いを兼ねて訪ねました。
偶然に、大川小学校で子供二人を亡くされたお母さんと出会い、それからずっと寄り添って心の交流を続けています。
報道で大川小学校の悲劇の状態も知りましたが、この絵本では悲劇のことは語らず
ただ我が子への愛を伝えています。
親の子供虐待のニュースが飛び交っていますが子を持つ親はこの本を是非読んでほしいと思います。
絵本として子供向きになっていますがこれは親へのメッセージです。
この本を手にした1週間後の8月22日、私もひまわりの丘を訪ね鎮魂させていただきました。

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2012/09/08 18:24

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2012/09/18 14:25

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