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紙の本

鈍感でペシミストな主人公が帰省して気づかされる人々の力

2014/02/21 03:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

橘真児×祥伝社文庫のタッグでは2作目にあたる。前作『恥じらいノスタルジー』で描いた人と人との「縁」の素晴らしさとファンタジックな世界観は今回も少し色目を変えて表現されていると言えよう。官能ありきではない、小説ありきの官能が幅を利かせることもなく盛り込まれた物語を今回も堪能した。

夢を叶えるべく上京しながら果たせず後ろ向きになり腐りかけてもいる30歳の主人公はとにかく自らを卑下する男である。帰郷しながらも都会への未練を残す主人公は他の作品で多く見てきたが、都会から逃げるように帰郷したのに地元でも頑張っている人々がいることを知ってさらに自分へダメ出ししている主人公は少し珍しい。ただし、心優しくもあるこうした主人公はモテる。何故モテるのか分からぬままにモテていく鈍感な男でもある。

同級会への参加が帰郷の(表向きの)目的だった訳だが、計4人のヒロインで主人公と同級生だったのは1人だけ。ひょんなことから「初めて」を捧げてもらった20歳の生娘がいれば、かつての担任だった女教師(37歳)に中学時代の後輩(27歳)と多岐に渡る。展開としても同級会は前半で終わるため、本作は同級会を理由に束の間の現実逃避を図った主人公が様々な人々との再会を経て気づかされたものや思い出したものを噛み締め、再び自らの道を模索していく物語なのだと思う。

鈍感なるが故に女心を解する甲斐性など持ち合わせてはいない主人公は昔も今もヒロイン達とはすれ違っているのだが、女性陣にもそれぞれに昔と今があり、含蓄のある人生訓を分かり易く示してくれた女教師にも理想と現実、本音と建前といった憂いがあり、かつては生徒会長を務めた聡明で快活な同級生も今はバツ1の出戻りである。かと思えば地味だった後輩が今はサクセスストーリーを歩んでいたりと時の流れを感じさせる奥行きが主だった登場人物に彩りを加えている。

皆がみな上手くいっている訳ではない、自分だけがダメなんじゃない、誰だって似たようなもんさ、といったやるせなさや切なさを湛えた、どうしようもなくてポッカリ空いた心の穴を埋め切れないにしても前向きになろう、再び歩み出そうとするメッセージが込められた官能描写は素敵である。ここに橘作品ではお馴染みの尻フェチ・匂いフェチテイストをしっかり盛り込んでくるところはさすがではあるが、ほぼ全ヒロインから呆れられているのはご愛嬌か。

と、通常なら主人公が再出発を期すところで終わることが多いものだが、本作はここからもう一捻りがある。心の奥底にずっとずっと秘めていた想いが長い長い年月を経てようやく伝わり、叶っていく素敵な恋の行方であり、この年月を長さと深さを思うとジワッとくるものがある。これはこれで前作とは異なる形ながら素晴らしくファンタジックな結末だと思いたい。

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