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隠された歴史 そもそも仏教とは何ものか?
副島 隆彦 (著)
http://booklog.jp/users/jwtdream/archives/1/4569798020
単行本: 265ページ
出版社: PHP研究所 (2012/7/27)
言語 日本語
ISBN-10: 4569798020
ISBN-13: 978-4569798028
発売日: 2012/7/27
内容紹介
政治経済から思想まで、縦横無尽に独自の論陣を張る著者・副島隆彦による、衝撃の仏教論である。538年に日本に伝来したという「大乗仏教」とは、いったい何者なのかを、細かな事実と大胆な仮説を積み上げながら、次第に、読者の目を開くように、説き明かしてゆく。ブッダが説いた、仏教の始めの姿から、読者がアッと驚く現代の姿までを、手を変え品を変えながら、追究してゆく。日本人は、538年から今までの約1500年間、一体何を信じさせられてきたのか? なぜ、仏教は、現代において、「葬式仏教」などと呼ばれるように思想として落ちぶれざるを得なかったのか? 今後、仏教に人間が救済されることははたしてあるのか? さまざまな疑問を突きつけ、手品を解くようにそれに答を与えてゆく本書は、まさに現代人必読の一冊である。
内容(「BOOK」データベースより)
衝撃の宗教論。日本人は何と1500年間も騙されてきた。信じられない知的興奮の書。
著者について
著述家
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
副島/隆彦
1953年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師を経て、常葉学園大学教授を務めた。日米の政界・シンクタンクに独自の情報源を持ち、金融経済からアメリカ政治思想、法制度論、英語、歴史など幅広いジャンルで、鋭い洞察と緻密な分析に基づいた論評を展開。また、副島国家戦略研究所(SNSI)を主宰し、日本人初の「民間人国家戦略家」として講演・執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第1章:お釈迦様の教えはどこへ行ったのか
(日本人がうっかり信じ込んでいること/マグダラのマリア?/観音菩薩、弥勒菩薩の「菩薩」とは何か/大仏は大日如来である/チベット仏教の思想/GODは神(かみ)ではなく天(てん)と訳すべきだ/お釈迦様と観音菩薩/ブッダとキリストが望んだ人類の救済はなかった/日本ではブッダと阿弥陀如来の像は区別がつかない/人類の文明は2500年前から下り坂/修行の主流は出家すること/カースト制度を激しく嫌ったお釈迦様)
第2章:2世紀頃、仏教にキリスト教が流れ込んだ
(ギリシャ、ローマの影響を受けたガンダーラ美術と仏教伝来/敦煌の仏教壁画/私が2000年にすでに書いていたこと/キリスト教の影響を受けた観音様はマリア様)
第3章:ブッダの言葉こそ本当の仏教
(釈迦=ブッダの一生/ブッダが必死で修行した町/「無益な苦行を行うことは、どうも無駄なことだ」/ブッダの死語250年を経て現れたアショーカ王/根元のところで仏教を理解する/輪廻転生は仏教思想ではない/仏教を教団化した極悪人デーヴァダッタ)
第4章:宗教の中心は「救済を求める思想」
(「人間は死んだら全て終わりであり、消滅し、無に帰る」/龍樹がつくった大乗仏���/救済を求める思想/救済を求めない自力としての禅宗)
第5章:救済思想の否定として生まれた禅宗
(中国人仏僧がさまざまな仏教の宗派を生み出した/「何者も信じない」禅の思想/『臨済録』の真髄/禅は徹底的に自力/密貿易の文書作成係だった日本の臨済宗の僧侶/禅僧の思想が行き着いたもの)
第6章:般若心経になぜブッダの名前は無いのか?
(262文字の般若心経/小室直樹先生による空の思想の解説/輪廻転生の否定/副島隆彦による般若心経の翻訳/大乗の「四諦八正道」(したいはっしょうどう)などについて)
第7章:「悪人正機説」を解体すると見えてくること
(「世尊布施論」(せそんふせろん)こそは日本に伝わったキリスト教の「聖書」そのものである/悪人正機説の本当の意味/親鸞の教え/キリスト(教)あるいはブッダ(=仏)教における「愛」/キリスト教と仏教は、同じである)
第8章:法華経を通じて見えてくる大乗仏教の正体
(法華経について/観音経は法華経の一部)
第9章:現代の阿弥陀如来の姿
(インドの神さまたち/大日如来はチベット仏教で密教の仏様/現代の阿弥陀如来は何になって生きているか―結論/ハイデガーの「最後の人論」とガルブレイスの「ゆたかな社会」/オタク(ナード)こそが人類の新しい進むべき道である/コミケに行ってわかった現代の阿弥陀如来)
第10章:道教とキリスト教
(『三国志演義』の義兄弟の思想/中国の道教も起源は伝来したキリスト教であろう/中国を侵略した悪いイギリス/阿弥陀、観音様を信じながら、「キリスト教を信仰している」と言った中国人女性たち/人類のあけぼのはバグダッドのシュメール人)
第11章:現代と救済
(空海と最澄/空海が言った弥勒下生(みろくげしょう)/キリストの復活と再臨)
あとがき
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2012/11/09:読了
大乗仏教はキリスト教で、
観音菩薩、阿弥陀仏、はマリア様だ
そりゃ、何らかの影響はあったろうけど、それがキリスト教なのか、
短時間で書いた本みたいで、無理がある。
シリウスの都 飛鳥―日本古代王権の経済人類学的研究
栗本慎一郎
http://booklog.jp/item/1/4813319068
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仏教は深く突き止めると聖書に起因するという副島の思想が出ている。聖書はシルクロードを経てインドの密教、そして中国の景教、空海の真言密教という流れを組んでいると思う。日本における秦河勝も渡来人。日本の形骸化した仏教を復活させるにはイエスキリストの他には考えられない。そんな印象を持つ副島の思想。
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日本や世界経済の動向に関する本をよく書かれていた副島氏が、宗教について書いた本です。私の場合、宗教との関わりは法事程度のものですが、菩提寺があるのは広島県のほうで、距離が離れているのであまり行く機会はありません。
従って、この本のテーマである仏教について深く考えることも少なく、仏教に関するイメージはありませんでした。この本では、日本に伝わった仏教を含む宗教について私の知らなかった多くの内容が書かれています。
例えば、仏様(お寺でよく見る阿弥陀如来等)は柔和な顔をされていると思いますが、当然、男性だと思っていました。それを、副島は、仏様ではない女神であると言い切っています。
宗教家の方が書かれた本と読み比べることによって、自分にとってどのように理解すべきか、今後の読書の楽しみが増えてきたと実感できた本でした。
以下は気になったポイントです。
・仏様(ゴーダマ・ブッダ)ではない3人の女神がいる、阿弥陀如来・観音菩薩・弥勒菩薩、この3人の女神の像は、本当はすべてイエス・キリストの奥様であった、マグダラのマリア像がガンダーラ地方(アフガニスタン、カブール)で名を変えて3世紀に中国に入ってきたもの(p12、13、19)
・釈迦は、マガダ国でヒンズー教の厳しい修行をして悟りを開こうとして失敗、6年間も修行して「こんな苦行はするものではない」と気づいた、これが悟り(p17)
・奈良の大仏は、お釈迦様ではなく、盧舎那仏(るしゃなぶつ)と言って、大日如来であり男の像である。(p20)
・曼荼羅図の中心に描かれているのが大日如来、お釈迦様(ブッダ)は、大日如来の横に小さく描かれているもの(p22)
・空海の開いた真言宗は、キリスト教とよく似ている(p22)
・イエスの弟子であるはずのペテロとパウロは、ローマ教会を作っていくときに、イエスキリストの救済の思想を捨てて、「キリストよりも自分たち僧侶を拝め」という悪質な支配の思想を作った(p23)
・キリスト教の God(ゴッド)は、神様ではなく「天」と訳すべき、本来の「神」は、町外れに住んでいる占い師や呪い師のこと(p26)
・菩薩とは、悟りを開こうとして修行している者で、悟り(ボーディ)を開いたら如来になる(p28)
・お釈迦様とイエスキリストは全く同じ思想を持っていた、この世のすべての人間を現世の苦しみから救おうとした(p29)
・仏教の中で、仏様の降臨、下生による人類の救済は、阿弥陀如来(浄土宗)と弥勒菩薩の下生による現世への来迎の姿として説かれた、これは天台宗でも真言宗でも同じ(p30)
・中国の道教の祖の老子と、儒教の祖の孔子(紀元前551-479)は46歳の差がある、70歳の老子に24歳の孔子があったという説あり(p37)
・旧約聖書は、メソポタミア文明の宗教文献の亜流であることが近年はっきりしつつある(p39)
・イエスキリストは、ユダヤ教の中の「エッセネ派」と呼ばれる清廉で厳格な宗派に属していた(p41)
・ローマ教会は���母のマリアの処女懐胎を説き続けているので、マグラダのマリアがイエスの奥様という説は困る(p48)
・鎌倉5山と京都5山で全部で10寺、京都の南禅寺は別格なので11山となる、これらは中国との貿易(御朱印船・勘合符貿易、各藩の密貿易)で儲かったお金でできたもの(p126,127)
・貿易するときには、漢文で書かれた立派な貿易文書が必要であった、これは臨済宗の坊主が担当してパトロンから手数料をもらっていた(p127)
・中国(宋、明、清)の豊かさは、1000年間、世界のGDPの25%をキープしていて、アヘン戦争から大きな衰退が始まった(p131)
・空とは無である、人は死ねばすべて無に帰る(法相宗の立場)、大乗仏教は、キリスト教のマリアさまが、阿弥陀如来と観世音菩薩となって、その中に組み込まれた(p144)
・この世の苦しみの原因はすべて、人間自身の中から生まれる「煩悩」=「渇愛」である、これをなくすことができれば、苦しみもなくなり(滅諦)、この方法が八正道である(p161)
・イエスもマリアも生身の人間であったとするのがアリウス派で、コンスタンティヌス帝もアリウス派であったし信仰している人間もずっと多かった、三位一体説(神デウス、子イエス、精霊が一体で神となる)が主流派となってローマカトリック教会を作っていった(p182)
・江戸時代になってヒンズー教の神様が、民衆仏教として参拝の対象になった、東京では目黒不動尊(龍泉寺・天台宗)や、柴又帝釈天(経栄山題経寺・日蓮宗)、神楽坂毘沙門天(善国寺・日蓮宗)(p194)
・現代の阿弥陀如来と観音さまは、コミケ(コミックマーケット)で描かれている若い女性のマンガ像そのものとなって現代に甦っている(p216)
・中国の民衆はあくまでも道教の関帝廟にいく、先祖崇拝と商売繁盛と一族繁栄の神様なので、孔子廟にはいかないだろう(p232)
・ユダヤ王国はただの王国で、帝国になったことは一度もない、ユダヤ王国は常に、ペルシャ帝国やバビロニア、ヒッタイト帝国などの属国(朝貢国)であった(p243)
2013年1月3日作成
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現在仏教は、ブッダの教えからは大きくかい離している。
大乗仏教のうちの日本の浄土宗や浄土真宗、法華経、般若心経などは
キリスト教のマリア信仰の影響を色濃くえている。ということを筆者は憤懣していたり、自分が発見したことであると言いたいみたいですが
それって、普通のことだと思うし、声だかにいうことではないと
思うのですが。何か勘違いしているというか。本に著作して出版することでは
ないと思うのですが。
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飛鳥奈良平安といった時代の古代史が好きなので、いつか仏教伝来の経緯とかちゃんと知ってみたいなあと思っていたところに、図書館で、前のおじさんが返却しているのを見かけてジャケ借りしちゃいました。
が、読んでみてびっくり。
これは自費出版?と思われるほどの完成度の低さでした。
こちらのレベルが低いせいもありますけど、文体からして読むのに疲れる。「私のいうことは誰も聞かない、だが、絶対にそうなのだ、私は言い切る。言い切ってみせる」などと書かれてるんですよ(苦笑)一事が万事こんな口調です・・・
浄土宗はキリスト教の影響を受けている、というかキリスト教そのものだと断定し阿弥陀如来はマグダラのマリアだと決めつけたりとか、ブッダは輪廻転生を唱えてないと言ったりしてました。
その主張はいいんです。私自身は全くの初心者ですから、納得感のある理由を書いてくれればちゃんと読みます。
が、主張を押し付けてくる割に、根拠がよくわからない・・・
素人の卒論のような本にマジで読んで損したと思い、この人なんなの?と経歴を調べたらもっとびっくり。
なんと、「預金封鎖」などのベストセラーを執筆した金融のプロであり、政治経済の評論家でした。
ホント意味不明。
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副島さんの本ですが、Amazonとブクログのレビューの意見を読みますと、仏教に関するお話は、本書の内容をそのまま信じてはいけないようです。
むしろ仏教に関することよりも、その他の話のほうが面白かったです。
わたしは現代はいろいろな意味で、紀元前や古代の時代と日本の周辺や世界中がとても良く似ていることを感じます。
ただテクノロジーや情報の伝達、人の行き来が当時とは異なるだけで。
もともと個人的に三大宗教の聖人の中でお釈迦様のことを一番好きでした。
本書ではお釈迦様は、輪廻転生を否定していたと書かれていますが、それは副島さんの間違った思い込みのようです。
お釈迦様と同時代に、中国とギリシャでも人類の大きな思想が生まれた。
お釈迦様が説いた本当の教えは"小乗仏教"の教えであって、"大乗仏教"ではない。
人類のすべての文明の源・原型である、メソポタミア(シュメール)文明が、ユダヤ教、ヒンドゥー教(パラモン教)、インダス・ガンジス文明、そしてお釈迦様にも続いている。
現在の仏教やキリスト教があまりにも偽善が多い嘘宗教になっているのに対し、イスラム教は、偽善が少ないので21世紀の今も世界中にイスラム教徒が拡がっている。
原始キリスト教の影響を仏教や観音像、チベット仏教の曼荼羅図等に指摘されています。
そして現代中国人たちにも原始キリスト教が続いて深く浸透している。
敦煌の仏教壁画に圧倒され、7世紀ぐらいの頃の中国の美術、芸術作品は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」にも匹敵する。
禅は徹底的に自力
貿易だけが財源の確保になり、国家経営を成り立たせる。貿易による富だけが国を富ませる。日本でも僧たちは貿易文書の中国語を書けた。現在のトヨタを筆頭とする日本企業と同じ。
当時の宋から明、清までの文明国中国の豊かさは世界基準で見ても、実に1000年間、世界のGDPの25%を占めていた。
キリスト・ブッダにおける「愛」
自分たち貧しい人間を動物みたいに残酷に扱わないでくれ、たしかに能力がなくて愚かであるけれども、それでも少しは大切に扱ってくれ、という貧しい者たちの必死の願いのことであった。それが「愛」の正体、「愛」の思想である。
女達にとっての愛と、男にとっての愛は決定的に違う。
ネオコン派の社会工学によって、東アジアの日本民族が、穏やかでアメリカに対して従順で真面目に働くおとなしい国民に作り変えられ洗脳させられた。「上からの強制的な民主化・文明化外科手術」
人類の「最後の人々」、今現在の最後の新しい人類であるオタク達。
マリア様、阿弥陀様、観音様にすがりついて生きてきたように、日本で生まれたオタク文化の中に生きながらえている。
道教も2世紀に伝わったキリスト教である。
この数百年間で世界中で一番悪いのは「イギリス」
人類のあけぼのバグダッドのシュメール人
バビロニア王国を作ったハンムラビ王が、どうやら、ユダヤ民族の始祖のアブラハムらしい。
西洋学問���中心とする学校教育の影響で、ギリシャ・ローマ文明が一番優れた文明だと思い込まされているが、本当はバグダッドを中心としたチグリス・ユーフラテス文明こそが、この5000年間のすべての人類全体の文明の中心。
6000~7000年前まで遡れるシュメール人が、イラク平原に住んでいて、ギルガメッシュ神話を作った。これがすべての人類の物語、神話の原型。
旧約聖書、古事記、ギリシャ神話、ヴェーダ聖典も、すべてバグダッド周辺が源。
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今はもう、ついに「葬式は要らない」「戒名も要らない」「坊主のお経も要らない」「お墓も要らない」「灰と骨は野山に撒いてくれ」という時代である。