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p.43のようにして、よい木の器に、まるくて滑らかなものを集めていくというのは、きっと楽しいことだろう。
編者らが選んだからということもあろうが、印象に残るものには、猪熊が少し手を加えているものが多い。色を塗ったり、文字を書き込んだり。コレクターではない、ノスタルジーなのだと巻末のエセーでも書かれているとおり、ある意味、物による日記なのかもしれない。
この本のもとになった、『画家のおもちゃ箱』という本があるのだが、すごいプレミアムがついていて、ちょっと手が出ない。
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猪熊弦一郎さんの『画家のおもちゃ箱』って本が欲しくてずっと探してたけど、全然売ってるところがわからず、最近こんな本が出ているのをしりちょっと欲しくなった
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取りあげている物はがらくたとしながらも、本のつくりはきわめて贅沢だ。
撮影、選ぶ人、文章をよせる人も著名な方ばかり。そういえば最近読んだ松本竣介の本の一文も堀江敏幸氏だった。
表紙は昔の物理の教科書をイメージか?これも贅沢というか、余裕かしら。
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いのくまさんの作品が私は大好きだ。鳥や顔のモチーフのなんともいえないゆるい(といっては失礼だろうか)感じや、抽象的な丸や四角の並んでいるものも。
MIMOCAへ行くと、そうした作品に混じって、私物のコレクションが陳列されている。これがまた愛らしく、ずっと眺めていたくなるものなのです。
この本は、そんなコレクションを撮影した一冊。スタイリストの岡尾さんが選び、ホンマタカシさんの撮影(編集とデザインは菊池さん!)というスタッフの顔ぶれも素敵。コレクターにはたまらなさそう、というものから、きっと本人にしか価値のなさそうなものまで並んでいますが、どれもとっても愛らしい。撮影時の岡尾さんとホンマさんの会話が本文になっているのだけれども、二人の楽しそうな感じったらない。
そして印象的だったのは最後の解説。これらのコレクションについて「集めようとして集めているのではなく、過ぎ去った時簡に対するごく個人的なノスタルジーの具現」
だからきっと、ずっとそばに置かれていたのかなあとも思う。