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「ヤダヤダヤダヤダ!」この二人、一番キライなのは「自分」です。―――
(帯より)
世界はこんなに広いのに、「ぼく」の世界は狭くて淀んでる。
「ぼく」=四ッ谷敦士、平凡な高校生。霊が見える以外は。
仕送りは学費を除けば4万円。
親からも疎まれ、友達なんかゼロ。
見たくもないものが見えて付きまとわれて、いいことなんかゼロ。
四ッ谷のクラスの隣の席には万年寝太郎、名は灰谷仁(はいたに)。
聞きたくもない他人の声がいつも流れこんでくる。
この奇妙なコンビが出会う、生きている人、死んだ人。
悲しくも優しい、ニンゲンたちの物語、エトセトラ。
(裏表紙より、全文引用)
すごい。すごい良質のBL。
Kiss+でこんな連載をしていただなんて…。Fellowsでやってそうだ!
Goodアフタヌーンでやってそうだ!楽園でやってそうだ!
※すみずみまで偏見です
作家さんのことも一切知らず、新刊として平積みされていた表紙イラストのみで
買ったら あんた そりゃもうなぁにいこれえぇ萌える
「霊が見える」「サトリ」の設定自体は、たくさんの作品に登場していると思う。
となると、それらが行える主人公たちがそのほしくもない特技をどう捉えていて、どう使おうとしているか(もしくは逆にいかに使わずにすむ努力をするか)。
それと、そんなものを背負った人生を不要と思っているのか、生きたいとは思っているのか。
そういうのが作品ごとにばらばらで、読み手にとって共感できると「同じような『霊が見える』設定の作品の中でも、これは特に好きな作品だな」っていう評価上昇をすると思う。
私は、卑屈でも、周囲から誤解されて独りでも、逆に周囲に隠すことにすべてを費やしているんでも、何かを不当に恨んでいないキャラクターでいてほしい。
要らない特技を持った不幸を、生んだ親、神、理解してくれない周囲、それらにあたらずにいてほしい。そういうキャラクターがものすごく好き。
実際にはそんな聖人君子な振る舞いは無理でしょうけど、フィクションくらいそうあってほしい。
帯にならって呼ぶならば「四ッ谷君」も「灰谷仁君」も…くん付けってかわいいね!…日々のつらさにぐったりすることはあれど、何も恨んでいないように思える。
だからこそ、お互いにようやく秘密を話し合える相手だってことを知って、ちょっとずつ一緒に行動しているようすが1ページずつ親密さを増していくのを読むと、今まで恨み節を誰にも向けなかったご褒美に出会ったんじゃないかしらって気になる。
一度だけ、ふたりのチカラがあわさる時がある。たとえば「死と彼女とぼく」(川口まどか・著)がそうだったように、片方では救えなかったものが、救える機会が訪れる。
それが終わったあとのふたりがとてもかわいくて、このあともたくさん色々なこれまでの話をしあって、おかしな事件に巻きこまれていけばいいのになあ…と思いきや、
えっ
巻数表示が
ない
もしかしてこれで終わりなんですか!?!やだーーーーーー!!!
最後に講談社公式サイトの試し読みページ���張っておきます。
試し読みボタンを押すとエラーになるんですけど(笑)。
http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/1000006043
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チェリーさんの作風が好きなのですが
不純とも、ノラとも違うジャンルで。
私はやっぱり「愛」を描いてほしいと思いました。
絵は好きです。
男性キャラの目元がときどき紡木たくの漫画に出てくる男の子みたい。
・・・って思った人は間違いなく昭和生まれですね(笑)
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一言で、面白かったです!
表紙から見て癖のあるタッチの絵ですが、違和感はない。幽霊や血糊が苦手な方には×かと思います。
ネガティヴなのかポジティヴなのか分からない主人公(霊感持ち初心)が幽霊と関わったり、テレパスな同級生に構われて少しずつ関わったり。
何故だかほのぼのしてしまいました
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ギャグなのかシリアスなのか、の微妙なラインをついてくるステキ作品。
実はどちらでもなく、切ないほのぼの系、なのかもしれない。
主人公が「実はイケメン」な表記をしておきながら最後まで伏せてるあたりも好き。
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霊が見える少年と他人の心の声が聞こえてしまう少年。この二人がお互いの能力にやっと気がついて、付かず離れず親交を深める。ただ単に傷をなめあうのではないところはいいなと感じる。
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好きでした。
話の進め方も悪くなく、絵がとても好きです。
ハードボイルドな大家の娘さんとの関わり等、続きを期待させます。
ただ、保健室の先生を好きになる展開など、所々早急な印象を受けました。
最後の、人の心が読める少年と力を合わせて事件を解決する話、オチはつきましたがありきたりな感が拭えません。