投稿元:
レビューを見る
織田祐ニという人は、よくわからない人だと思っていた。きっと、日本で1番有名な俳優さんと言っても過言じゃないと思う。でも、よく知らない人であるのだ。あれだけメディアに露出しているのに、その実態が見えない。単純に僕が興味を持っていなかったというのも、その理由の一つなのかもしれないけれど、それでも良く知らない、わからない、という印象を持っていた。
僕は、今、いろんな人がどんな生き方をしているのか、とても興味がある。だからこそ、エッセイをたくさん読んでいる。紡がれた言葉の向こう、その言葉の裏側に何があるかを感じながら。織田さんは、読んでいてこちらが気恥ずかしくなるくらいまっすぐ。こんなに”若い”大人がいて、そんな人が第1線にいるんだな、と思った。いや、そんな大人だからこそ、第1線にいることができるんだ。変に斜に構えていない。変にかっこつけていない。人によっては敬遠したくなるような人なんだろうけど、その「臭さ」が何よりの魅力。僕も「僕らしさ」「僕臭さ」のようなものを、創っていきたいと、彼に対する新たな憧れからそう思えた。