投稿元:
レビューを見る
「国家存亡の危機に瀕している日本」と作者は言っているのである
若い自衛隊員たちが主人公である
武器を持って取られそうになった島で戦うのである
しかし
国の自衛をないがしろにしてきた「つけ」がわかるのである
日本の領土が侵されていく事実がわかるのである
ストーリにはさまれた会話が「いい」というか、鋭すぎて忸怩たる思いになる
まぎれもなくエンターテイメント小説である、しかも身に染みて怖い
現実が追い付いてきているからである
時流にはまった小説である
読んで憂えている
なぜなら渾身の力を出した作者とわたしは同年代
老骨に鞭打ち何ができるか!と嘆かわしいのだ
*****
じつは
家人が時代物バカマニアでくだらん(とわたしは思う)つぎからつぎと出る新作を買って読んではどーっと新古書店に売るということをしてまして(笑)
新作が出たと喜んで買ったのがこれ、時代物と勘違い
読んでみてびっくり、おもしろいとわたしによこしたんですよ
門田泰明さんは時代物は後発でアクション現代ものが先にあるそう
とんでもダイナミックストーリーかもしれませんが、それもきっと、おもしろそうと思っているところです