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「クラップ・ユア・ハンズ!」「夢見がち」みたいな不思議な怖い話なら大丈夫になってきた。確かに元旦の渋谷はあんまり人がいなかった。
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柴崎友香は初めて読んだけれど、いろんな不思議・奇妙さに満ちている日常を「そのまま」書くのがすごくうまい作家だと思った。電車の音がターミネーターのテーマに似てるとか、スーパーのカゴに高野豆腐が入ってるとかほんとしっくりくる表現だった。
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柴崎友香が読みたいなぁって思っていたところに、ようやく文庫化された短編集。東京が舞台になっている作品が多くて、なんか面白いなぁと思った。
追い求める夢、じゃなくて、寝ているときに見る夢、が、目の前の現実とごっちゃになったりして、友だちの会話でふと引き戻されたり、電車のなかの他人を急にじいっと見入ってしまったり、すっと、ふと世界に入ってしまうその感じ。上手だなぁと思った。
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柴崎友香さんの小説だなーと感じるゆるゆるな雰囲気。それに夢という言ってみればなんでもありな不確かな要素がプラスされた本。
友達とカフェで話したり、夜を歩いたり、でかけたり。
主人公が見る世界の描写が読んでいてとても楽しいです。
ネタバレとかそもそもないから何度読んでも大丈夫だと思う。
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*
ハイポジション
クラップ・ユア・ハンズ!
夢見がち
束の間
寝ても覚めても
ドリーマーズ
きちんとした感想は、次読んだ時に。
一回読んだだけでは、理解しにくい本。
二回読んでも駄目かも。
夢夢夢。
夢から覚めても、まだ夢だったとか、
現実と夢がごっちゃになることってあるよなあ。
不思議な本。
+関西弁
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6篇からなる短編集。
どの作品にも現実とは少し違うような、夢を見ているような感覚が入り混じっている。
親近感があって、ああ、この感覚知ってるわー、と思ってしまうような不思議さがずっとあった。
小説と同じような経験は1つもしていないのに。
以前に見たことがあるような親しみがある。
夢の中にいるようなふわふわとした頼りなさがある一方で、今を生きている日常という現実が感じられる。
夢と現実が詰まっていて、まさしくタイトル通りの1冊だと思う。
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いい。
わたしも夢見がちで、起きてても夢を見るし、現実と夢の区別もつかないし、夜と朝のすきまも曖昧だし、だから感覚はこの本のとおり。
ただ、いくら好きでも柴崎友香ばかりは飽きる。
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夢や不思議な体験と現実の間を浮遊するような作品でした。夢をテーマにした連作短編集。
わたしにはちょっとわかりにくかった。
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現在と過去が、現実と夢が、融け合うでもなく混同するでもなく、割合に平然と共存する。
夢に現れる人は、おおむね死人の気配。
またこれから生まれる人もいるが、未生の者も死人も生きている語り手も、みな暗いところにいる。
あるいは暗いところが見える。
何気ない凄まじさ。
■ハイポジション
■クラップ・ユア・ハンズ!
■夢見がち
■束の間 ☆印をきっかけに時間を交互に。
■ 寝ても覚めても
■ ドリーマーズ
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柴崎友香さん始めて読みましたが、めちゃくちゃ良かったです。
夢か現実かよくわからない曖昧な世界での淡々とした会話や、何気ない日常が読んでいてとても心地良かった。
他の作品も是非読んでみたいです。
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山なし谷なし。真昼間に、鬼火がふわふわ漂う小川を緩やかに下るような感じ。私はこの本、大好きです。ただ、方言の壁があるなと思いました。大阪弁の自然なイントネーションと掛け合いのタイミングが、関西人である私の中では自然に流れて楽しめるわけですが、それがないと面白さが半減するような気もして、なかなか読み手を選んでしまうかも。
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そろそろ三十メートル上方に浮かぶ会社に戻らないといけないと思いながら〔34:ハイポジション〕
「東京とパリとバンクーバーってなんか違うと思う?」「なんかって」「わからないけど。今までこんなすごいことなんで誰も教えてくれなかったの、って思うような決定的な違い」「なにそれ」
〔56:クラップ・ユア・ハンズ!〕
たぶん今のわたしよりも小さかった小学生のころの幸太郎の後ろ姿が、うちの近所の建て売りが並ぶあたりをうろうろしているのが思い浮かんだ。でも、それと、幸太郎が思い出しているのとは、全然違う景色だと思う。〔86:夢見がち〕
「焼肉屋ってどのへんにあるの?」
鶴橋の駅を出て右。〔95〕
だけど、総合的には、わたしはうれしそうだった。〔212:ドリーマーズ〕
聞き返しながらも隣の競馬新聞のおっさんに気を取られているえみ子に、周りのものがどんなふうに見えているのか、私は知りたかった。えみ子の頭のうしろに、私の行ったことのない場所が広がっていて、えみ子は常にその場所の広がりと記憶を持ち続けたまま、わたしやおっさんや高島屋や信号機を見ているのだと思った。〔216〕