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あまり馬の話に興味沸かず
犯人がわざとだとは思うが、話の途中であっさりわかってしまう
スリリングな展開になりそうで、残念ながら主人公の香苗の周辺に
筆が戻ってくるととたんに日常的なタッチに変わるため流れに乗り切れず。
登場人物の芙美子さんは面白いキャラで魅力的。
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初めての岡嶋二人作品。
どんでん返しというには微妙な感じかもしれないけど、無駄なく、そつなく、綺麗に展開する。
題材がサラブレッドという自分のあまり詳しくない分野ということもあり、没頭には至らず。
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きれいにまっとまっている作品。
そのまとまり具合ゆえに物足りなさを感じがち。
探偵ミステリではないのは個人的には好きだが、判断は別れるか…
競馬を知らなくても分かる内容。
しかし知らないが故に最後の解決部分に深みを感じにくくなった感は否めない。
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競馬はやったことがないけれど、小説ではたまに出てくる。
この作品では、ミステリの核心なだけあって、謎解きに必要な情報は提供してくれる。
主人公が素人という設定なので、感情移入できる感じ。
30年前の江戸川乱歩賞の作品なのに、古さはそんなに感じない。全てが無駄なく収まる感じ。
それでいて意表をつく部分もあって。
岡嶋二人の作品は外さない、と思う理由かな。
読んで損はしない。
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競馬に関することはよくわからないので、読む前は少々不安だったのですが、知識が無くても楽しめる作品でした。三十年以上前に書かれた作品だけど、それほど古さを意識することもなかったし、終盤の二転三転する展開にも引き込まれ、最後まで飽きさせない作品だと思います。
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なかなか別れられずにいた夫が、突然射殺されたとの知らせを受けた主人公。こんな別れ方はしたくなかったという後悔の念と辛い現実と闘いながら、親友と共に事件の真相へと巻き込まれていきます。ミステリーとエンターテイメントの要素がすべて噛み合って、驚愕のラストへ向かっていく疾走感がたまりません。競馬に詳しくない自分でも十二分に堪能しました。それにしてもこの「焦茶色のパステル」と言うタイトルが秀逸すぎます。
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競馬に興味はないので、読む前は正直どうかなと思っていたけど、そんな心配はまったく無用でした。もし同じことを考えている人がいたら、とにかくすぐ読むことを薦めます。
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レビューの高さから期待していたけど、イマイチだった。ん?これどういうこと?なんか説明不足じゃないかな…と感じるところが多かったのが一番の印象。人物の描写も軽く、読み応えが無い。
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読みやすかった。
競馬をあまり知らなくても、面白かった。
しかし、どんでん返しは評判よりライトな感じ。
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宝飾デザイナーの香苗は
突然の刑事の訪問を受けた。
競馬評論家の夫・隆一の知人が殺害され
直前に夫が被害者を訪ねていたという。
その夫も、訪れた先の牧場で猟銃により
殺害されてしまった。
隆一と共に牧場長と一組の
サラブレッドの親子が犠牲となった。
夫は何故殺されたのか。
香苗は親友の芙美子と共に
事件の真相を探る。
ただ競馬に携わる人間が
事件に巻き込まれた、というのでなく
競馬、サラブレッドが事件の核心に
深く関わってくるのだから、
競馬ファンとしては堪らない。
すっきりとして非常に読みやすく
テンポの良い文体が特徴的。
登場人物のキャラも非常に魅力溢れる。
特に探偵役の芙美子は、
自由奔放でエネルギッシュ。
女性らしさは全くないが、
機転が利き、鋭い観察力で
事件の真相へずんずんと進んでいく。
女性2人で挑んだ危険な冒険も
ハラハラさせてくれた。
競馬を題材の中心としているが、
知識のない読者も十分に楽しめる作品。
どんでん返し、予想外の強烈な一撃、
というのは無かったが、
何故事件が起こったのか
いわゆるホワイダニットという所が
よく出来ていて楽しめた。
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うーん。
なんとなく、推理ものは好きなんですけど、なんだか時代が違いすぎるせいか、楽しみきれませんでした。
被害者の妻とその友人が独自に調べたり、そこに刑事やジャーナリストが混じって会話をするのもなんか変な気がするし、被害者の妻の友人が明るすぎるというか、、、物語のバランスとしてはいいのかもしれないけれど、違和感があったかな・・
あくまでも好みだとは思いますが、期待してたほどは楽しめなかったというのが私の感想です。
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事件の動機(真相)部分、そこに関わる着想には感心したけれど、それを除けば出来のいい二時間サスペンス程度のミステリ・・惜しい。しかし筆力(筆致)はもうこの処女作から確かなもの(エンタメ作家としての力量)を感じさせる。
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競馬のことは全く知らないけど、なんだか興味のわくミステリー。あっと驚く大どんでん返しはなかったけれど、推論の筋は通っているし、何より読みやすい。パステルとモンパレットはなぜ殺されたのか?問題のないことが問題な作品。
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本作を読まずしてミステリーが好きです、なんて言ってはいけないですね、すいません。というぐらいの記念碑的作品。20数年の競馬ファンということもあり、タイトルはやはり「黒鹿毛のパステル」にしてほしかったとは思いましたが、まあ本当に大傑作で文句のつけどころがないわけです、タイトルぐらししか。
この歳になって岡嶋作品童貞であることを本当に恥ずかしく感じています。まだ余命のリミットが多少あると思いますのでやりまくり、では無かった、読みまくりたいと思います。
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競馬評論家・大友隆一が東北の牧場で銃殺された。ともに撃たれたのは、牧場長とサラブレッドの母子・モンパレットとパステル。隆一の妻の香苗は競馬について無知だったが、夫の死に疑問を抱き、怪事件に巻き込まれる。裏にある恐るべき秘密とは?ミステリー界の至宝・岡嶋二人のデビュー作&江戸川乱歩賞受賞作。
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デビュー作とは思えないほどの充実した内容である。殺人事件が起こったことにより、競馬、牧場、それらを取り巻く人間関係に、汚職まで絡み、さらには思ってもいなかったような現実にまで広がりを見せる。物語の展開のスリルと、あることの発見で様相を変える事件の真相が、読者にとっては嬉しい裏切りでもあって興味深い。ただ、被害者の妻・香苗の友人の芙美子の推理力が優秀過ぎるのが、いささか現実離れしている印象かもしれない。とは言え、ハラハラドキドキさせられる一冊だった。