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冒頭からまじめに読み進めていったのですが、あとがきで、門限の朝8時に間に合わず家を閉め出され、庭のオリーブの木によじ登り、2階の奥さんの部屋のベランダから「おはよう」と帰宅した話を読んで、今まで読んできたすべてが、このあとがきをオモシロくするための、長い前置きのように思えてきました。
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島田雅彦さんが語り口調で、結婚と恋愛について考える本。
雑談っぽすぎてまとまりはないけど、軽く読めていい本。
同性に好かれるひとが本当にモテるひと、というのにはめちゃくちゃ共感した。宮台真司の理論にも通じてくるような。
まあ著者自身は恋愛うまくないと言うけど、だぶんそうでもないんやろうなあ。じゃないとこんな本書けへんでしょう。
巻末に光浦さんとの対談も収録。光浦さん、ちょっとものの見方が穿っているような…。
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あんまり面白くなかった。
考えすぎると結婚できなくなるというのは分かった気がする。
結婚はバクチと同じ。
してみないとわからない。
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【目次】
1. 結婚をためらう人のために
2. 恋愛、結婚マニュアルを越えて
3. 結婚を深く掘りさげる
4. 結婚生活をいかに楽しむか
5. あなたの悩みにお答えします!
6. 「結婚したいのに、なぜできないの?」ー光浦靖子との対談
【概要】
結婚や恋愛に関する固定観念を打ち砕き、それらにチャレンジする必要性を説く書。
なお、前書きにおいて、「迷い婚」=「結婚に躊躇し、傷つき、どっちつかずの状態に陥ること」、「悟り婚」=「迷いを振り払い、大きな決断に踏み出したり、結婚にまつわる偏見や先入観から自由になり、深く思い悩むことから解放されること」と定義されてはいるが、本文中には一切出てこない。
【感想】
全体を通して、主張の軸になるものが読み取れない。
とにかく、結婚すべき、恋愛すべきという意見が散発的に述べられているばかり。
その根拠にしても、よくよく読めば「一人でいるより結婚した方がいいに決まっている」というトートロジーばかり。
辛うじて頷けるのは、経済性の観点と、一緒にいる時間が増えるという点くらいか。
そもそも、「結婚」という形にこだわる必要があるのだろうか。
筆者は、結婚に対する固定観念を否定する過程で、結婚には晩婚、デキ婚、年の差婚、事実婚・・・と、いくつものバリエーションがあり、形態にとらわれることはない、と述べる。
その考えを発展させた結果、「じゃあ、別に結婚にこだわらなくてもいいのでは」という発想に至るのは自然だと思う。
筆者が結婚のメリットに挙げる「子どもが作れる」とか「心の支えができる」とかも、別に結婚しなきゃできないものでもないし。
そんな、いろんな男女のあり方を広く「結婚」と呼ぶのは勝手だけど、呼び方を変えたところで現実の結婚率が変わるとも思えない。
(そもそも、結婚率を向上させなきゃいけないとも思えないけれど。)
筆者の主張自体、「恋愛対象を広く」、「空気を読むより多少身勝手に」、「考えるよりも直感を信じろ」といった、まさに恋愛マニュアルそのもの。
Q&Aについても、筆者に主張の軸が見えないためか、質問内容を真摯に受け止めたとは思えない解答が目立つ。
結婚を先延ばしにされた上にうやむやにされたままの状況で、交際を継続することに悩む質問者に対し、「信頼が大事だ。でもタイミングも大事だ。迷ったら初心に帰れ」と解答するなんて、真面目に考えたのだろうか。
そして、全体に漂う、不倫・浮気を擁護する空気。
僕が不倫・浮気を生理的に受け付けない(筆者に言わせれば、固定観念にとらわれている)せいもあるのだろうけど、それにしてもこの筆者の言動は身勝手すぎないか。
煩悩のままに生きることと、自由に生きることとは全くの別物だと思うのだけれど。
あと、固定観念を振り払うことと、自分を律して生きることも。
森博嗣『自由をつくる、自在に生きる』あたりを読んで出直したい。
一つ気になるのは、この筆者の伴侶はこの結婚生活についてどのような考えを持っているのか、ということ。
ぜひ書籍化して、隣に並べてほしい���
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兎にも角にも結婚を推奨しまくっている一冊。結婚について考えさせてくれるが、筆者がもとめるのは結婚してみてから考えなさいよということであって、結婚にビビる若者はおっかなびっくりするだけ。しかし読後、結婚を嫌がることは決してなく、ただただまだ掴めぬ結婚への羨望(そしてまだ見ぬ結婚相手への恋焦がれっぷり)を強めていくのだ。。。
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島田氏は結婚を勧める根拠として7つの理由を挙げているが、その中に離婚できる、というのがある。統計的には3割を超える確率で結婚は破綻していることをふまえ、結婚は決して永久就職ではなくなってきている現実を静かに指摘する。離婚を奨励しているわけではないが、いつまでもつか分からないというのが心構えでいるのが相当ということ。うまくいくときはうまくいくし、いかないときはどのように努力してもうまくいかない。そう達観するのが身のため。墓場まで一緒にいなければならないと考えるから苦しくなる。結婚をくびきとして考える必要はない。いやになったらいつでも別れればいい。そういう感覚でおれば結婚の敷居もグンと低くなる。
また、結婚できない理由を経済のせいにするのは全くの見当違い。いい例が沖縄。県民所得、失業率は全国で最下位だが、婚姻数、出生率においては全国で最も高い。結婚が多く子供もたくさん生まれている。昨今は女性が結婚相手に求める条件が三高から三低(低姿勢、低依存、低リスク)や三平(心の平穏、平均的な年収、平均的な容姿)に変貌してきてもいる。バブル期のように高望みしなくなってきている現実がある。表層的にも内実的にも結婚には、お金が重要なファクターでなくなってきている。女性が非正規労働者の男性を結婚相手としてみない傾向があるが、正社員であっても、いつリストラされるか分からない時代。結婚に対する認識は大きく変える必要がありそうだ。終章には結婚生活の楽しみ方も紹介されており、結婚への期待感を大いに高めてくれる一冊。
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結婚しなさいと好き勝手言う本
好き勝手言う本は好きだけど、それはあくまで作者の理論に基づいた好き勝手であって、
こう散発的に好き勝手だとなんか引き込まれず面白くない。
距離をとってしまって、へえーという感想にしかならない。