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これは良かった。ハッピーエンドと言っていいのでは?!
亡くなった婚約者の軌跡をたどるにつれ、熱くなっていたのは自分だけだったのでは?という不安が湧いてくる。しかし奇跡的に出会った彼の親友に聞いた、自分への熱い気持ち。もうちょっとヤンの話を聞いていたかったなあ。
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久しぶりに読んだ小池作品!
ガッカリです。つまらなすぎます。
小池作品のほとんどを読破した私のTOP3は
「恋」「冬の伽藍」「瑠璃の海」
小池先生、どうかまた名作をお願いします。
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アムステルダムで亡くなった恋人との想い出や恋人の想いを求めて、アムステルダムまでの旅に出るお話。
>砂漠の熱い風に全身をさらして、
>そのうち、肉が全部こそげ落とされて、
>骨になってしまえばいい。
カバーに書かれていた一文、とても魅力的です。
ただ残念ながらほんとにこの一文だけでした。
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大好きな本。
なぜこの人は、こんなに官能的で情熱的で美しい文章が書けるのだろう。。
読んでいるだけでイメージできてしまう。切ないけど美しい。
出てくる外国の風景も、空気感までも想像できてしまう美しさ。
今ある時間を大切にしたいと思えた本。
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男の甘く囁く台詞は2人で生きていこうというもの。そして、その2人が生きる家とは、女の夢と未来の幸福を暗示する。
しかし、その甘美な未来を否定した男の自死。女の未来への期待は実は泡沫の夢でしかなかったのか。かかる落胆で彩られる旅路が、ラストにおいて喜びへ転換する。
その附票が「家」。
この構成は、確かにうまい流れで、カタルシスを感じる展開だ。しかし、それは一時的にすぎない。
実は、喜びを生んだラストの後にも女には落胆が待ちうけるはず。そう、男の自死という事実は変わらない。彼が女との未来の象徴たる「家」を探していようが、自死により未来を拒絶したという事実は厳然と残るからだ。
百歩譲って、男の死が事故だとしたらどうだろうか。しかし、その男は、女との逢瀬でも心の平安を感じることはなかった。なぜなら、男は女と出会ってからも、睡眠薬と多量のアルコールを飲み続け、生死の境界を彷徨ってきたからだ。すなわち、彼は未必の死すら予感していた可能性もある。
この事実に美樹が気づいたなら、彼女の絶望はいや増すはずだろう。
もちろん、この絶望は本作のラスト以降に生まれ出る感情であって、直接は描かれていない。
しかし、こういう事態が予想されるならば、そもそもラストにて一筋の希望を見出した美樹は道化にしか見えなくなってしまう。男の感情をほとんど描かなかったのもそう思う根拠か。もとより穿った見方だということは否定しないが…。