投稿元:
レビューを見る
アウシュビッツ博物館の公式ガイド、中谷剛さんのご著書。訪問の前も後も、ぜひ読みたい一冊です。東日本大震災のあと、日本からの見学者は年間7,000人から10,000人に増えたそうです。
投稿元:
レビューを見る
帯文:"負の世界遺産「アウシュヴィッツ強制収容所」の完全ガイド。" "団体・個人を問わず、現地訪問時に役立つことはもちろん、学習テキストにもなるガイド書。"
もくじ:口絵写真―山本耕二 写真、プロローグ アウシュヴィッツとの出会い、新訂増補版への序、第1部 オシフィエンチムで、第2部 写真で見るアウシュヴィッツ強制収容所、第3部 アウシュヴィッツ・ミュージアム、あとがき、付録 ひとり旅のための簡単なガイド、索引
投稿元:
レビューを見る
アウシュヴィッツ収容所で日本人唯一の公式ガイドとして働く著者によるアウシュヴィッツ収容所のガイドブック。第1章はアウシュビッツの背景にあるユダヤ人やポーランドの歴史、平和に関して、著者の体験談や考えを綴ったエッセイ。第2章は「写真で見るアウシュヴィッツ」と題して、主に収容所の建物の歴史的な写真61点を紹介したもの。第3章はアウシュヴィッツ・ミュージアムの展示内容の解説。
今度の夏にチェコとポーランドに行くので購入した。特に第3章は展示の解説が書かれているが、行っていなくても十分興味深く読むことができるし、アウシュヴィッツのことが分かりやすく解説されている。写真が多く掲載されているが、えげつない写真はあまりなく、淡々と冷静にアウシュヴィッツを見せる写真が多い。最後には「ひとり旅のための簡単なガイド」としてアウシュヴィッツまでの行き方やクラクフの紹介、ポーランド料理の紹介として載っている。(13/07/27)
投稿元:
レビューを見る
アウシュビッツ・ビルケナウへ行く前に読みました。
日本人で唯一の日本人ガイド、中谷さんの書かれた本です。
アウシュビッツ国立博物館の展示に関しての説明や、歴史、成り立ち、現在の状況、また、中谷さんが関わった方々から聞いた話をもとに構成されています。
ぜひ、ご一読いただきたい本。
投稿元:
レビューを見る
筆者の中谷剛氏は1966年生まれなので、僕より一つ年下になる。91年に単身ポーランドに行き、そこでホテルのドアマンなどをしながら、ポーランド語を学び、97年からポーランド国立アウシュビッツ・ニュージアムの公式通訳として、アウシュビッツを日本人観光客に案内している。
今から7年前、2011年の夏、僕は息子二人を連れて、大学時代の友人を訪ねてポーランドを訪れ、アウシュビッツにも連れて行ってもらった。
そこで僕はガイドの中谷氏を初めて知り、10人ほどの日本人観光客グループとして中谷氏の案内で博物館を廻った。
テレビや映画でアウシュビッツの話は見聞きしていたが、実際に見てみると、その悲惨さは凄まじかった。
そして、その時改めて、ここに送られて命を落としたのは、単にユダヤ民だけではなく、多くのポーランド人、ロマ(ジプシーは蔑称)の人たち、ソ連兵の捕虜等もいたのだと知った。
そして収容された人たちは、まるで合理化・自動化された工場の部品のように、働かされ、動けなくなると、捨てられていた、という事、それを同じ人間が無慈悲にやってのけていたという事を知った。
この本は今もガイドをしている中谷氏が日本人にもっとアウシュビッツを知ってもらい、この人間の愚行から何かを学びとってもらいたいと、アウシュビッツ・ミュージアムの展示を辿るようにして紹介している。
彼が紹介するミュージアムの女性スタッフの言葉が印象的だった。彼女はドイツの若い人たちにこの場所を訪れてもらう目的についてこう語る。「ドイツ人かどうかじゃなくて、人間の問題としてじっくり考えてもらう事が大事なの」
ちなみにアウシュビッツとは、絶滅収容所が置かれた土地、オシフィエンチムのドイツ語読みである。ポーランドがドイツに占領されたがために、ドイツ読みの地名で収容所が命名され、それが今も使われている。
投稿元:
レビューを見る
アウシュビッツ博物館で日本語のガイドをしておられる中谷剛さんの著書。勉強になる。事情により在庫限りで増刷はないとのこと。
投稿元:
レビューを見る
内容は重たいのだが、実際にガイドに参加したのと同じだけの情報量と写真がある。
興味がある人の事前学習参考書にもなるし、参加した人が思い出すための資料集ともなる。
ガイドに参加したときは、この本を手に持っている青年がおり、熱心にメモを取っていた。