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丹下桜さんが以前紹介していたので。
「カマラとアマラの丘―ゴールデンレトリーバー―」で桜さんが薦めた理由が分かった気がした。何を言ってもネタばれだが、おもしろかった。
その後はどうしても、くどいと感じてしまった。森野さんの存在は認めるが、それ以外はあり得ない。無理に重くしすぎているように感じてしまった。
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表紙だけの印象で夢のあるファンタジーを想像して読んだら、全く違った方向性。動物の命と人間のかかわりを厳しく見つめ描いた5つの連作短編でした。サスペンスタッチな話運びにグイグイ引きこまれますが、なにぶん“命”に係わる事なので何とも遣る瀬無かったり憤りを感じたり、揺さぶられました。
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うーん。「実はこんな・・」みたいな動物の生態は興味深かったですが。。。なんだろう?動物の結構悲しい現実みたいなものが多くて読んでいてちょっと切なくなりましたね。紹介とか読むと一応「ミステリ」と書いてはありますし、各短編でもそれらしいことにはなってるんですが、あんまりミステリって感じでもなかったな。読後感的に。
今一つ何を書きたかったのか?というのがぴんとこなかった。
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なんだこれ、滅茶苦茶良かったじゃん
切なくて悲しくて美しくて尊い物語
命について考えさせられるお話
今はもう廃墟になった遊園地が動物霊園になっている
そこの守り人は嘘を嫌い、そね人の大切なものと引き換えに動物を相応しい花と共にに葬る
どの話しも良かったけどシレネッタの丘と星々の裁判が良かった!!
ハルチカシリーズより絶対の名作だよ初野さん!!
もうファンになった!!
初野さんコンプするっっ!!
泣きそうになった作品でした
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廃墟となった遊園地にある秘密の動物霊園。
墓守の青年と話をし、一番大切なものと引き換えに動物を弔うことができるという。
動物と人間をめぐる連作短編。一つ一つの話が良いというよりは、最後、読み終わった後に良かったなと思える作品。
どこかじんわりとした余韻が残る。
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アンソロジーで発見した素敵なファンタジー短篇集
冒頭の「カマラとアマラの丘」からファンタスティック。まさかの結末に驚きと優しさを感じる。良いパートナーとは、なにもしない、黙って聞く、性別を感じさせないと言う3箇条は新鮮だ。
続いて幻のビッグフットが出てくる「ブクウスとツォノクワの丘」。奇をてらった感が先行してあまり楽しめなかった。
既読の「シレネッタの丘」はミステリータッチ。
ミステリー色がより濃くなった「ヴァルキューリの丘」は、シレネッタよりもシングルカットに向きそうに思うなぁ。少し非現実っぽいけど。
ラストの「星々の審判」は主人公と犬の関わりが良いショートショート。ファンタジー色のいい味だな。こっちのほうが好みだな、ミステリーよりも。
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動物との別れ、搾取、交情、献身。
動物好きには心に刺さる話ばかり。
その上、幻想的に認知が歪むストーリー展開は初期の京極夏彦さえ思わせる。
かなり好み。8.5
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すごい。テーマからしてほんわかファンタジーなのかと思っていたのにいい意味で裏切られた。幻想的でわずかな光が見えるところがもう…
世界にどっぷり浸かれて、久々にいい本に出会えました。
「シレネッタの丘」がいちばん好き。
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読んでいて気が滅入る。
ただただ正論を延々と一方的に言われているみたいな気分になった。
登場人物がほとんど同じ人のように感じたし、墓守の青年がどの立場に立ってるのかもよくわからなかったので、そこがもう少し納得がいけば評価も違ったかも。
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初野晴作品は今までハルチカシリーズしか読んでなかったので
出だしからのトーンに馴染むまでちょっと戸惑いがあったけど、
雰囲気がつかめてからは入り込める作品だった。
青春ミステリーの印象しかなかったのだけど、
幻想的で、独特の雰囲気があり、
心を揺り動かす作品ぶりに、いい意味で驚かされた。
命の重みと心の痛みというのが連作を貫くテーマだろうか。
ちょっと甘めの星5だけど、良い読書ができた。
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(収録作品)カマラとアマラの丘ーゴールデンレトリーバー/ブクウスとツォノクワの丘ービッグフット/シレネッタの丘ー天才インコ/ヴァルキューリの丘ー黒い未亡人とクマネズミ/星々の審判
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廃園になった遊園地に秘密の動物霊園がある。そこを訪れた者と墓守の対峙からなるミステリ。
辻村深月の「ツナグ」とちょっと似ている感じもした。
ミステリとしては謎部分がわかりやすいというか、冒頭から透けて見える。透けて見える部分を隠そうとしているのがわかるため、読んでいて文章がちょっともどかしい。ミステリとして読まずに動物もの?とか心情を主眼として読んだほうがよかったのかも。
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廃園になった遊園地では花が咲く。
そこは動物たちを弔う場所だから。
ふしぎな連作だった。ミステリー枠なのかな?
1つめで綺麗にだまされて以降は警戒しました。笑。
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ミステリー ファンタジー。
連作短篇集。
人間と交錯したために、自然の摂理から外れてしまった動物たちの物語。
月夜、廃墟遊園地の一画に必要とされたときだけ花に包まれた秘密の動物霊園が出現する。
月光のもと、墓守の青年が動物たちを看取り、花葬する。
青年は人間が脚色しない真実を、やわらかく、確かな口調で語る。
少し心が痛む良エンド。
情景が美しい作品。
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同じ世界で、各短編が語られる。
不遇の死を迎えた動物を葬う青年がいる。
その死に至った真相を探っていく。
舞台設定は綿密に設計されていて、論理で組み立てられた話を読んでいる感覚になった。