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突然の出来事に戸惑う母娘。母娘を始め、2人を取り巻く人々の心理がとても丁寧に描かれている。辛い展開もあるのだけれども温かい気持ちで読み終えることが出来た。
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老年の父がとつぜんいなくなった。
家まで処分してでていったのはある看護師といっしょになるためだった。有り金全部みついで老年の父はひとり寂しく亡くなる。
平凡な幸せだと思ってた生活が根元から崩れ落ちてしまい悩みは苦しむ母と娘を丁寧に描いている。
夫婦とは?人生とは?と問いかける作品。出てくる弁護士と事務員が正義の人で救い。
夫婦ってどうあるべきなんだろう.....?
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平穏に暮らしていた専業主婦の聡子だが、突然夫がいなくなる。金目当てで夫に近づいた看護師の女相手に、娘や姪の力を借りて裁判を起こす
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「不幸せの量はみんな同じ、幸せの量は人それぞれ」現代社会の抱える問題作だなと砂時計のように最後は急速に読み終わった。
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イヤな人は、最後までイヤな人なんだなぁと思った。改心ってできないんだ。
イヤな人には、周りにイヤな人ばかり集まって、いい人の周りには、いい人が集まる。それはそれでいいけど、クロスしてほしくないなとつくづく思わされた。
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どうしょうもない夫と、人の家庭を土足で踏み込む女。それに立ち向かう妻と娘と、姪、裁判に勝利した時は、胸がすっとした。
芳川弁護士と、事務員の性格と間柄も良かった。
藤岡陽子さんの本を読み終わると、他の作品も読みたくなる。
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男と女、老人とアラファー、看護師といった舞台仕立てがいかにも藤岡陽子らしい。それにしても、藤岡陽子が1つの作品に、こんなにも多くの邪悪な人々を描いたのには驚かされた。しかも、理不尽なまでの邪悪な人々を。もちろん、主人公は、このような邪悪な人々に裏切られ、傷つけられ、絶望し、しかし、そこから自分や過去を見つめ直して、再び立ち上がって自分の道を歩んでいくという善良な人たちなのだが。
主人公たちを支える芳川弁護士、その弁護士事務所の事務員の沢井涼子といった脇役たちも光っている。
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平凡に暮らしていたはずの夫婦。
老齢の夫章が、家を売り払い、全財産を持って行方不明になった。
突然のことに戸惑う妻聡子、母を支えなければと気持ちを添える娘香織、叔母を助けたいと頑張る姪優子、章をたぶらかしていた看護師和恵、裁判を請け負った弁護士芳川と事務員沢井、彼女たちの4年間。
平凡な日々から、突然何も無い状態放り出された妻の立場、同じ年頃の両親を持つ娘の立場、どちらにもなり得る自分なので、何度も胸がかきむしられるような気持ちになりました。
しかし、悪意に満ちた和恵自身も、ある意味被害者ではないかとも思え、同情してしまうところもあった気がしています。
やっ ぱり、和恵の夫とレミだけは許せませんね。
天罰が下らなきゃならないです、あの2人は。
最後に章に再会した聡子の姿に、涙が止まりませんでした。
強くなった聡子達の姿に安心したものの、生きているうちに、章が家族の元に戻れたら良かったのに、と思わずにはいられませんでした。
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「不幸せの量はみんな同じ。幸せの量は人それぞれ」
どこからどうやって這い上がればいいのか
盲目的に信じて、なんの疑問ももたずにこの先も連れ合うのだと そう思っていた人に
裏切られた
と表現するとなんだかとても薄っぺらくなってしまう。
怒りと
悲しみと
悔しさと
不安と
色んな感情がないまぜになりながら
進んでは戻りを繰り返しながら
それでも現実を受け入れ
そこから立ち上がろうとする
その過程が
生々しく、繊細に、時に清々しく
描かれている。
心持ちを大切に
幸せの量は自分自身で決める事ができるんだ
2012年 光文社
装画:水口理恵子 装幀:川上成夫・塚本裕子
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法律事務所の依頼者に比重を置いたもので
「テミスの休息」の前の話。
依頼者の66歳の女性の身に起こったことは重い。
バカな夫だと思うが狂った人の判断基準は
予想がつかない。
信じていた人に裏切られる
精神的な打撃は周りが思っている以上にきつい。
裏切られたほうも狂ってしまいそうだ。
裁判ってお金もかかるけど、気力もいる。
そう思うと聡子は本当に頑張ったと思う
どんな老い方をするかはその人の意志で決められるものなのだ。
事務員の沢井さんの要所要所に挟まれる
「息子を育てる覚悟」みたいな真っ当さが結構好き。
本当に素晴らしかった。深夜の一気読み。おかげ様で今日は目がシパシパでした。
私はやっぱり、不貞行為は刑事罰でいいと思ってるけどね!
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2017/8/29
これはすごく良かったよ!
題名から予想した内容とは全く違って、なんと家族や人間関係の話だった。
この方の作品は何冊か読んで、大好きだなと思っていたけど、更に感動して好きになりました。
主人公の心の動きがよく分かって、助けてくれる人もいれば、詐欺まがいのことを平気でして、大きな顔で生きてるヤツ
その中で、自分を失わず、助けあいながら、希望を持って生きていく。
なんて、強い生き方なんでしょう!
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2018.4.2 読了
孫がいる老夫婦。
そのまま 老後を過ごすと思っていた矢先
突然 夫から 離婚を言い渡される。
家も売った、出て行ってくれと言われる。
その年老いた妻、その娘
不倫相手、それぞれの目線で
短編が進む。
妻が不倫相手を相手取って
裁判を起こす。
その弁護士の目線。
物語が進行してゆく。
最初は世間知らずだった妻、
なぜ?しかなく、弱々しいかった妻が
だんだん強くなってゆく。
最後 ちょっと希望の光が見えて
よかったな。
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途中放棄。
『手のひらの音符』に次ぐ藤岡陽子2冊目。
出てくる年寄りが可哀想でヒリヒリして途中離脱。
最後まで読めば年寄りが可哀想なんていう浅薄な感想は 吹き飛ぶんだろうけれど、どうしても痛くてだめだった。
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もちろん面白かったですよ。
頑張っている人を応援したい、そんな気持ちになれます。
ただ、夫が消えてすぐに、いきなり相手と思われる人を訴えたりするかなぁ。
この話では相手は本当に根っからの悪人だったから、結果オーライだけれど、
やっぱりまずは夫を探してきちんと離婚の手続きすべきじゃないのかな~
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評価は5
内容(BOOKデーターベース)
平穏に暮らしていたはずの両親。その父が突然いなくなった。思い出の詰まった実家も売却されていた。何一つ身に覚えのない母は、なぜと叫びながらも、答えを手繰り寄せていく。不倫・離婚・裁判、家族の再生の物語。
楽しく読めた。強いて言えば身勝手な人たちが最後に痛い目にあってスッキリ!ってのが見たかったなぁ〜。としょ