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中国ではやったドラマの原作。面白かったけど、かなりドロドロとした内容。結末も悲惨。
品行方正な役人がいかに腐敗していくか、という物語でもある。
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中国の現在や、いやいや中国だけには収まらない男と女の現代の在り様なんかはリアル。中国も日本も、男と女と金持ちも貧乏人も、みんな一生懸命、不器用に生きている。純粋に。読みやすくて、ぜひおすすめです。
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中国で2007年に出版された大ベストセラーだそうだ。
445ページあるそこそこ分厚い小説なのだけど、一息に読んでしまった。
フィクションかノンフィクションか、でも、これが実際に上海という街で起こっていると言われても、納得できてしまう感じがする。
新婚夫婦が、「早く家を見つけないと、どんどん物価があがっていて、先月○○元だったのが、もう△△元になってしまって・・・」と、去年実際に話してくれたし。
まだ1歳の子供を実家の両親にみてもらってて、夫婦で上海に働きにきていて、子供に会えるのは年に数回。先日、今は子供と一緒に住んでるんだ!って話してくれた店員さんも身近にいる。
コネとか縁故とか、そのつながりの強さは実感するところだし、
政府関係者とうまくやっておかないといけないとか、お金で解決出来てしまう部分もあるとか、そんな話もやっぱり普通に耳に入ってくること。
お金と生活に翻弄されて、どんどん歩いていた道が思わぬ方向にそれていってしまう・・・
日本ではそうではないのか?って聞かれると、
似たような状況が無いとはいえないかもしれない。
何かにとりつかれて、ほんとうに大切なものを見失ってしまわないようにしたいものだと思う。
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「あまりにもリアルすぎる。」と中国人が言った意味がわかった。
相も変わらず中国は法治主義ではなく人治主義。
本書に書かれているコネが幅を効かす社会が
このまま発展を続ける中国において続くのであれば
「中華」の歴史に照らし合わると、なんらかの蜂起が起きるだろう。
家や子供で女は変わる、
どこの国でも同じ事か。
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正月早々、天津出張中に読んだ一冊、メチャ面白い4年ほど前に中国でドラマ化され話題になった作品ですが、今の中国そのものです。ぜひお読よみください。
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夢中になって読んだ。現代中国の事情が知れて勉強にもなった。目次の見出しが面白い。中国でドラマ化してるようだが、とても観たいと思う。
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「これでこそ、僕の女房だ。あんまり優しいと、なんか不安になってくるよ。僕に対して民主主義を実践してくれなくていいからね。専制君主のほうが、人民は安心するんだから。」(同書、p.318)
汚職、格差、愛人問題....各所に多様な皮肉が見られ、中国が抱える問題を丸ごと盛り込んだ一冊。2人2組の若者カップルと1人の公務員を中心に物語が進んで行く。中国って実際はどんな国なんだろう、とちょっとした疑問を持っている方にオススメ。
ただ、男女間やり取りの描写が非常に多い。
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一気読みしてしまいました。最後はちょっとイカにも作り話、と思わなくもないけど、それを差し引いても面白い!
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文体などは野暮ったい。技術的なことを言うなら平凡な出来。
ただ、現代中国社会の具体的なイメージが湧いて面白い。小説だが、ルポタージュ的な面白さ。
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小説としての完成度は?現在の中国都市住人の感覚を垣間見ることはできた。現実の生活感とは、日本のテレビドラマを見ているのと同じくらいの乖離があるのかな。
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「国際化ってなんなのかしら?」
「国際化は・・・・・・、消費は欧米にならえで、収入は南米やアフリカにならえ、全方位、立体的な国際化さ」
「そういうこと、一方の手で先進国と、もう一方の手で後進国とつないで、世界の中間に位置する。これこそが中国の中庸かもね。」
マイホームをめぐるどたばた劇。小説としてはやや説明調がくどいですが、とにかくおもしろい。日本のマイホーム神話とはスケールが違う。中国人留学生がやたら家の話をしてたことを思い出しました。しかし、中国も日本もなんでこんなに大都市に住みたがるかね・・・。
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中国でこのドラマが大ヒットしたらしい。それだけ民衆の共感を得た、実体験に近い本ということなのだろう。
結婚して、子供を育て、家を買う。みんなが憧れる幸せの家庭のカタチ。でも、中国では物価がどんどん上昇しているので、家を買うために給料が追い付かない。だから、知り合いから借金をする、賄賂を渡す、グレーなものに手を染める・・・そんな姿を生々しく描いた一冊。目の前にドラマが広がり、一晩で一気に読み切ってしまった。
中国人は、「自分のために人を出し抜く」とか「見栄っ張り」とか言われるが、それは少し語弊がある気がする。過酷な競争社会の中で「自分達一族の生き残りをかけて」、少しでも有利になるように又は生き残った勲章として「価値のある(と思われている)ものを持つ」というのが本当の姿ではないか。
日本も競争社会だと言われたが、少しくらい競争に敗れたからといって、食べるのに困るわけではない。住む家がなくなるわけではない。でも、貧富の差が激しく、一時の判断が命取りになりかねない中国の状況を思うと、必死に家・地位・特権にしがみつく登場人物たちに涙せずにはいられなかった。
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2013・10 程度や種類は違うにせよ日本でも同じような政治家の利権や力はありますね。ただ中国でこの小説がTVドラマになって「あるある」と多くの人が思ったということは日本よりこのようなことが身近なんだと思うとへぇと思います。中国のという国をすこしわかった気がします。
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今の中国では広い家を買うことがステータス。そのために、若者は小さな住居を借りて、お金を貯める。こうしたとりあえずの狭い家を中国では「かたつむりの家」と呼ぶ。
「かたつむりの家」を脱出するため、手段を選ばずに金を貯めようとする家族の奮闘を描いたテレビドラマ原作の小説。恋愛も不倫も汚職も何でもありのゴッタ煮だ。
中国の住宅事情を知りたかったんだけど、日本を舞台にした一時代前のトレンディードラマという感じ。読んでいて、思ったよりも中国色は強くないのは訳のせいだろうか。
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原文(中国語)は読んでないので何とも言えないが、訳文は忠実にただ訳した感じ。
中国の実情がわかり、その辺はご愛嬌。
本土ではドラマが途中で打ち切られたとか。
まあ、あの内容なら仕方ないか。
汚職ひどいんだろうな・・・