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「大切なのはリーダーひとりの力量ではない」とのカバー文言がある。チーム思考に関するその基本メカニズムから、効果的な運用にあたっての要因分析について、社会学などの各種理論の裏付けと共に解説が成されている。とりわけ、フォロワーシップについてのTipsが数多く散りばめられており、参考になる。例えば、~ 将来的にチームの一体感を取り戻し、そのときのパフォーマンスが最大化するならば、いまは少しやり過ごしてみる。そのほうが、チームを割ってしまうよりも賢い選択かもしれませんし、この手法を知っていて、あえてそのようにふるまう判断をしたならば、それは成熟した組織だといえるかもしれません。~
最後に記述のある東日本大震災時の不測の状況下において日本人が発揮したチーム思考、特にフォロワーシップの高いポテンシャルについては印象深かった。
優れたフォロワーシップは優れたリーダーシップを生み出し、そして優れたリーダーシップを生み出すことのできるフォロワーは、自らも優れたリーダーシップを発揮できる。そのことを肝に銘じて、以後歩んでいきたいと思う。
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フォロワーにこそマネジメントの才能が必要、というところは、もっともだと感じる。
このチーム思考を、リーダー含めたチーム全員でやっていくのがむずかしい。そこは、地道な積み重ねであり、すぐに結果を求められないところか…。
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チームとは?リーダーとは?フォロワーとは?
そんな問いに真正面から答えた本。
日本におけるリーダーとは、「多くの人達を率いて、問題解決をしていく人」のような、まるでスーパーヒーローのような人物が描かれる。
でも、リーダーはそうではない。ある達成すべきイシュー(目的)があって、それを達成する為に一番最適な人がリーダーシップを発揮する。
そして、リーダーだけでなく、チームのメンバーがフォロワーとして、自分のチームに貢献する為には、何が出来るかをとことん考えて、しっかりと支える。
リーダーは一人では何も出来ない、だから、他の人達も行動しないといけない。だから、誰かに頼るだけでは駄目なんだ、と強く思いださせてくれた本。
気になった箇所をピックアップ!
☆チームは【イシュー(目的)】を共有する者の集まり
☆大きいチームでは、「統率力」が、小さいチームでは「多様性の確保」が最重要課題
☆メタ認知・・・自分が何を考えているか、どう行動しているかを自分で認識すること。*チームでは、自分を含むチーム全員の役割、得意不得意、行動特性がメンバーの頭の中に入っている状態が、チームの連携を生む。
☆メタ認知を獲得するには、デブリーフィング(話し合い)が必要
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ヒエラルキー組織に対する概念としてチーム組織を置き、
不確実性が益々高まっている現在において、
その対比からチーム組織の有用性を組織行動論の観点から説く内容。
ロイヤリティ・リーダーシップ・フォロワーシップと内容は実に多岐に亘り、
評価面・フリーライダー対策と内容は至れり尽くせり。
ややアカデミック寄りで概念的な内容が多い上、
図表があまり意味をなさない点は残念だが、
全体的に内容は分かりやすく理解しやすいものだった。
プロジェクトリーダーにお奨め出来る本。
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昔は、良いものを作れば売れた時代でしたが
今は違います。
何をつくり、どうすれば売れるのか
だれもわかりません。
そんな中、会社の仕組みや組織は
今も昔も大きくは変わっていない気がします。
本日ご紹介する本は、
今の組織とメンバーで成果を出すための
チーム組織について解説した1冊。
上意下達的な従来の組織ではなく、
スポーツチームのような組織形態が今の時代に合っています。、
基本のポジションはあるものの
まわりの状況に応じて、臨機応変に
立場を切り換えることが重要です。
ポイントは
「多様性」
すべての指示をリーダーが出すためには
全方位に満遍なく合格点を出すリーダーが必要です。
今の時代のように、専門分野以外の広範囲な知見も必要な中、
全方位に満遍なく合格点を出すリーダーが育つのを期待するのは
現実的ではありません。
そのときそのときの状況により
そのテーマに関して、それを得意とする
メンバーがリーダーになって進める。
そうすることで、チームとしての
多様性をが広がり、周りの環境に
臨機応変に対応できるようになります。
「同じ意見」
リーダーと全く同じ意見しかないのであれば、
チームとしては、いなくても困らない人だと言えます。
他の人とは違った意見を出してみて、
チームとして、できるだけ多くのオプションを
出すことが重要です。
「判断基準」
チームの意見集約の判断基準は、
チームの目的にどれだけ近づけそうか。
個人の都合は、ひとまず置いておいて
チームの目標達成にとって、何が一番いいのか
を常に考えられるようになることが大切です。
「ケンカ」
チームにとって一番結論を導き出すために
最も効果的なのが”ケンカ”すること。
ケンカといっても殴り合いではありません。
いつもリーダーの言うことに合わせるのではなく
常に意見を戦わせて、本当にチームにとってなにがいいのか
を議論し合うことが大切です。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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チーム制組織=メンバーが局面に応じてリーダを自立的に変えながら、組織としてのオペレーションができる
メンバーの誰かが、ある状況において率先して行動した場合、その人がリーダーになる
まずメンバーの特質をそれぞれが理解して、状況に応じて臨機応変に立場を切り換える
チームでは、メンバーひとりひとりにメタ認知の能力があることが大前提になる
多様性=どれだけふつうと違う、突拍子もないことを考えられるか
環境変化に敏感になるには、環境にこちらから仕掛けていくこと
チームの最も重要な機能=いかに戦略的なオプションをつくれるか
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◆目次◆
第1章 2つの組織――「ヒエラルキー」と「チーム」
第2章 チームの基本メカニズム----行動と認知
第3章 チームの「規模」と「多様性」
第4章 よりよいチームのための要因分析
第5章 よりよいチームメンバーであるために
第6章 チーム思考が広げる、個人の可能性
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◆マインドマップ◆
http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/8f33133eb6be9a67.png
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以前、某ビジネススクールでお世話になった方の著書です。
現代のような「変化の激しい時代(ハイパーチェンジ)」においては、従来のヒエラルキー組織ではなく「チーム制(メンバーが局面に応じてリーダーを自律的に変えながら、組織としての意思決定やオペレーションの実行ができる集団)の組織」が、より適しているとのことです。
上記が本著のメインメッセージでしたが、それ以外でもいくつか気になった部分を以下に紹介します。
・フォロワーシップとリーダーシップのスムーズな交代が、チームのパフォーマンスを左右する鍵
・優れたフォロワーシップは優れたリーダーシップを生み出し、優れたリーダーシップを生み出すことができるフォロワーは、自らも優れたリーダーシップを発揮していく
・チーム制においては、リーダーシップを発揮する人がリーダーとして決まってくる
・メタ認知(自分が何を考えているか、どう行動しているかを、自分で認識すること)が重要
・人間は「自分がコントロールしている」という感覚を好み、条件付けをされると「やらされ感」が出てくる
・チームは比較優位が働く(得意なものをやったほうが、パフォーマンスが上がる)
・マネージャーのチームメンバーへのリスペクトが、チームの自律性の高まりにつながる
・「まず、ちょっとやってみる」
・チーム思考では、リーダーはポジション(階級)ではなく、機能(役割)
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そのイシューはソリューション型か、くりえぃてぃぶ型か?
チームはイシューを解決したら解散する。
大きいチームでは統率力が、小さいチームでは多様性の確保が最重要課題。
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※勝手に抱いた期待と異なるため低評価
お勧めしたい人は「チームのあり方」を考えている人。私の目的としていた、「チームリーダーの果たすべき心構え」についての記載は少なかった。
キーワード:いいチームのは、①イシューが共有され、②一人ひとりがチームロイヤリティをもっていること
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新たな学びがあったというよりは、自分がそうだな、そうかな、と感じている部分が少なからず言語化されていて納得感があった。2012年の本ですが、2022年でも陳腐化しておらず、アジリティのあるチームをまわすということに関係している人には一読の価値あると思います。