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紙の本

尖閣問題=満州事変

2012/09/17 00:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東京発尖閣事変 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今尖閣問題で中国が大騒ぎになっている。
それにもかかわらず石原都知事のとった行動に対して批判や反対をする日本の政治家は一人もいない。
 そもそもこの尖閣はポツダム宣言の後遺症なのではないだろうか?
 日本国民は大東亜(太平洋)戦争の中身を『見てはいけない』『知ってはいけない』『考えてはいけない』と教育された。この本はその危機感を書いていると思う。
 内容的にはかなり高度だ。しかも先に述べたように、戦争を平和という文字に置き換えられて真実を見ないように洗脳教育されてきた日本人。この本を読んでわかる人は何人いるのだろうか?しかし、これが戦争の真実なんだなあと実感した。
 さらに中身について思ったことがある。今回、尖閣問題で騒動を起こした
首謀者は石原知事。1931年9月18日、満州事変を起こした首謀者は石原莞爾(かんじ)。石原莞爾は要領がよくて、問題を起こした後に軍を除隊している。だから東京裁判では裁かれていない。石原都知事も尖閣に火をつけて、あとは無責任な発言を繰り返して知らぬ存ぜぬで通すのか?
 この本を読んで尖閣問題と満州事変が重なって見えた。満州も尖閣も世界が国として認めたものではなく、力ずくで日本の領土だと支配しているに過ぎない(実効支配)という点では同じ。
 もしかして今回もこの騒動を起こしているのは同じ黒幕なんだろうか?と、つい詮索してしまった。だとしたら37ページから大東亜(太平洋)戦争の流れが書いてあるので読んだ方が良いと思う。また、日本国憲法は無効で大日本帝国憲法こそが正しいと都議会で豪語している石原都知事。この本には皇室典範(戦前、戦後)と大日本帝国憲法・日本国憲法の条文が掲載してあるので必見。それだけでもお得。また、皇室典範の条文によると、皇室は日本国民ではないと言うことに気づいた。複雑な気分だった。そしてさらに、140ページの「一票しか持ってない国民にとって憲法改正のメリットはあるのか」を読んで、国民側からの意見でもって憲法改正するのでなければ、今のように大きな力(議員とかマスコミ、経済界)が危機感をあおって憲法改正を叫ぶときには要注意ではないかと考えるべきだと思った。

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