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人間とは立派なものでもないし、特別なものでもないし、ありふれたものなんだけれど、それだけでいいのかもしれない、と思った。
先入観で期待していただけに、それを超えて面白いことにびっくりした。
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初読みの木原さんの作品。
三浦しをんさんの帯に惹かれて購入・・・・ところが、とてつもなく面白い作品だった!久々に帰宅してから夜中まで読みふけってしまった(笑)
人間のどうしようもない部分や弱い感情が緻密に表現されていてあっという間に取り込まれました。BL小説って読んだことなかったけど、こんなに面白いの?!って思いました。
あまりの喜多川の真っすぐさに、心が痛くなった。涙も流しました。
今年も残りわずかな時に、自分の読書幅を広げるいい作品に出会って良かったです!!他の作品も読み進めていこうと思いました。
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本編はもちろん、三浦しをんさんの後書きの言葉に納得。ダ・ヴィンチ誌上で、BL界の芥川賞と賞された作品なだけはあります。せっかく文庫本になったので、多くの人に読んで頂きたい。講談社の英断に拍手!きっとBLのイメージが変わると思う。
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三浦しをんさんも絶賛してるらしいというので購入したんですが、数時間で読了。私にはピンと来なかったです。残念。
喜多川の執着も何だか唐突だったし、特に納得できなかったのは、二人の世界を盛り上げるために都合よく家族が使われちゃった感じがするんですよね。
えー、そりゃないよー・・・って思ってるうちに終わっちゃった・・・。
表題作だけだったらそこまで思わなかったかもしれません。
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なんだか最近恋愛小説づいている。
まぁなんていうんでしょう。
恋愛というか、もっと大きな愛情である気もするんだけど。
どちらもまっすぐで素直で。
素直な故に利用されたりして。しんどくて。
世の中は清廉であれといいつつ、無垢なものには生きにくすぎる。
どいつもこいつもだ。まったく。
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初BL小説! 友だちが熱心に進めてくれたのと、三浦しをんさんが「「BLには興味ないから」と読みもせずに遠ざけてしまうのは、もったいない。」と、この本の解説で書いていたので読みました。
思っていたBLは、始終主人公(♂)とその彼氏(?)がケンカしたり襲ったり襲われたりかな、と思ってましたが、案外少なかったのでちょっとホッして読みました。まぁ絡み部分あるにはあるし、その部分は結構キツかったのも確かですけど。。。
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三浦しをんさんが解説されていたので、とりあえず買ってみました。
内容はけっこう生々しいところもあり読むのが辛いなと思った箇所もありましたが、全体的にみると、人との関わりとか愛情とかを知らずに生きてきた男に、そういう当たり前の付き合いとか感情を教えたのがたまたま男で、その人を好きになってしまったという、ちょっとかわいそうなお話。この男がちゃんと親の愛情を受けていたらこんな結果にはならなかったんだろうなと思うと、自分の子にはしっかり愛情を注いであげないとダメだなとちょっと考えてしまいました。
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評判がいいので読んでみましたが、最初はとっても暗くて、え、これBLなの?って感じでした。でも話が進むにつれてページをめくる手が止められなくなり、酷く不器用でもどかしい気持ちがすっごく切なくて、もうここじゃ書ききれません。
好きって何?愛って何?と問いかけてくるようでした。
恋愛小説は大好きでよく読みますが、なんか新鮮でした。
機会があればこの作者さんのほかの作品も読んでみたいです。
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店頭でいわゆるBLジャンルに置かれる小説を、きちんと読むのは初めてだったが、とても深みがあって興味深かった。……巻末の解説以外(※他作家)
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一途すぎて読んでて胸が締め付けられた。でもあったかいきもちにもなれる本。愛とはなんて身勝手で美しいものだろうか、、、!!こういった話しは書物にはなっていないにせよ、現実に
存在した、すると思う。知り得ないだけで。続編の「なつやすみ」も是非読んで欲しい!!いや、読むべき!
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やばいぞ、やばい。三浦しをんさんお薦めと耳にし、初めて読んだBLモノでしたが、すっかりハマってしまった。男×男なんてこと関係なく読み込めるとても胸に突き刺さってくるすばらしい物語。
特殊な環境で初めて愛情に触れた男が、相手の性別など関係なく、それを愛としてひたすら求めてゆく。そしてその求め方は切ないまでもいちず。
続編も既に取り寄せ、主人公2人の行く末を、今から思いめぐらせています。
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評価が高かったので借りてみました。
初のBL!と思っていましたが・・・BLとだけでくくるのはもったいないじゃないだろうか。確かに同性同士の愛情が書かれているが、それだけじゃない気がしました。
「なつやすみ」という作品も読んでみたくなりました。
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今までとは毛色の違うものを読んでみたくて、評価の高かったこちらを選択。
BL小説といわれるものに手を出してみて…。
他の方も書かれているけれど、そのくくりだけでおいておくのはもったいない!
特になんてことない普通すぎる堂野なのに、普通の愛情すらわからない状況で育ってきた喜多川にはかなり衝撃だったんだろうなと。
堂野に接することで、愛情を知り、心が成長していく姿が…まー本当に、一途で切ない。
続編の『なつやすみ』が気になり、思わずノベルス版を購入してしまった…。
(星ひとつマイナスはこの続編がなかったから、ということで)
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愛とはなにか、何を規定に定められるのか。
三編をまとめた一冊。
他の方も多く言ってらっしゃいますが、所謂同性愛物としてくくってしまうのがもったいない作品。
今はただ、この作品を講談社で出してくれたことに感謝です。わたしを含め、読むきっかけになったという方は多いのではないでしょうか。
こういった枠組みにとらわれない作品が一般文庫にさらに出てくれると嬉しいです。
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文庫版の表紙の雰囲気が好きで、文庫版から手に取ってみました。
読み終わって、この本に出会わせてくれた友人に心から感謝しています。
本書は表題作の「箱の中」「脆弱な詐欺師」「檻の外」と、三話が収録されいる作りです。堂野と喜多川のその後が書かれた「なつやすみ」はノベルス版のみにあるそうなので、☆四つとさせていただきました。
お話しの感想として、この本は深い愛の物語なのだと痛感しました。
本を読み進めるにつれて私は喜多川圭という男がとても怖くなり、端々のセリフからも感じる堂野への異常な恋心に何度も「堂野逃げて!」と悲鳴をあげたくらいです。
ですが、その恐怖も、喜多川のとあるセリフとシーンで何とも言い表せない哀しさに変わりました。
喜多川はただまっすぐで痛いくらい無垢な心の持ち主だったのだと、堂野への愛情以外に何も持ち合わせてはいなかったのだと知った時、彼を見る目が変わりました。
堂野や彼の周囲の人々のいう「愛」の形を私はけしておかしいとは思いません。むしろ、人間として普通とされる愛の形ではないかとさえ思います。
けれど、喜多川の獣じみた愛情もまた人間にとって大切な愛の形なのだと、この本で知りました。
ノベルス版の「なつやすみ」は堂野によって変化していった喜多川のお話らしいので、早く読みたいです。