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「みんなで頑張る」と「みんなと頑張る」って違うかもしれない…日本にはグループはあるけどチームはない!と主張する本書を読み終わったあと、じわじわ感じた気分です。「みんなで」が「みんなと」にならないとグループはチームにならない、共創する文化はつくれない、と思います。それはチームに参加する人の当事者意識の有無ってこと。さてさて、自分のプロジェクトへのコミットメントはどこまで深いのか?そもそも自分にとっての「みんな」は誰になるのか?ちゃんど考えなくちゃ。「ザ・チーム」とは高い当事者意識のメンバーとお互いのリスペクトによって生まれるのだと思いました。
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【チームに必要なもの】
★パッション
★お互いの弱みを知っていること。強みではなく弱み。信頼感が生まれ、なんでも言い合える。
★縦割りと割り切らないこと。枠を超えて全体最適を考える。おせっかい。
Ex.スマホで考える。部分最適だと、ロスが生じてすぐに電池切れになる。電話を使うときには画面を消すなど、個々の機能を全体として考えることができていないためである。多分、開発の現場でソフト担当者は「電池の人間は何やってるんだ」とぶつぶつ文句を言い、電池の担当者は「LCDは電池を食い過ぎだ」などと足を引っ張りあっている。
★悪魔の代理人。議論であえて反対の立場で質問し、相手の論理の弱点を突く
Ex.GMのある会議。「この決定に関しては、意見が完全に一致していると了解してよろしいでしょうか?」と聞き、出席者全員がうなずくときは、「それでは、この問題について異なる見解を引き出し、この決定がいかなる意味をもつかについて、もっと理解するための時間
が必要と思われるので、検討を次回まで延期することを提案したい」といったものがいる。
キーワード:悪魔の代理人や枠を超えた仕事をするためには、リレーションパワーを高める必要がある
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今年一番の良本。
チームで仕事をしている体にはなっているけれど、あらかじめ決まっているチーム目標に向かうので、個人ベースでは割り当てられたことをすれば良いという意識に陥ってしまい、「自分のことだけすればいい」という思想になってしまっていることに納得。
筆者がいうほど現在のチームのあり方には悲観的には思わないけれど、筆者の言うように、仕事の場面で本当の意味でのチームができていない。バックグランドも異なる人達が参画して目標設定しながら仕事をしていく仕組みは、「組織横断的な職務体制」ということになるのだろうけれど、現実的になぜか難しいのは、きっと今のやり方に慣れてしまっているからだろう。でも、それでは役所の仕事が回らないことは明らか。だから、そこを変えたい。
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セキュリティー技術のベンチャーを立ち上げ、現在は日本でベンチャー支援を行っている日系人起業家が語る、日本の課題。
曰く、日本には組織はあってもチームが無い。むしろ組織間/組織内競争で個人主義化が進んでいると。日本の強さは組織力との意識がありましたが、3.11のような緊急事態への対応や、イノベーションには異質な力も取り込んだチームの方が優れている気がします。
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チームで問題を解決するには?
→チームの前提条件とは、お互いの弱みを知っていること
コンフリクトがないのは、平和ではなく真剣に議論してないから
イマジネーションは、日頃のトレーニング、常にホワイを意識することが大事
異質な価値観、才能、文化をもつ人がチームを組んで共通の目的のために助け合うことが絶対条件となる
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チームの重要性についてはよくわかったか、具体的にどうチームを作り上げたらよいかといったことまではなかったのが残念だった。
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人種も宗教も職業も違う世界中のハッカー相手に、経歴がほぼ同じな人間が対策を考えている日本。
→日本の組織に多様性が欠けている
何かを生み出し、解決するのがチーム。
新しいビジネスを切り開くアントレプラナーシップやイノベーションを生み出すものこそ、チーム。守りの姿勢ではなく、リスクを引き受け、コントロールするのもチーム。
熱い想いを持った人が問題解決のために助け合う関係。
同質な人の集団である、グループ。
決められたことを間違いなく処理するための組織。
あらかじめ決められた目標を遂行するために集められる
チームづくりの巧拙
チームの坩堝
オーナーシップ
自分の弱みを知らない人は
チームで働けない
巧拙
拙劣
辣腕
チームの前提条件は、
お互いの弱みを知っていること
漸進的↔︎破壊的
Why 正しい問題を見つけること
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ザ・チーム 日本の一番大きな問題を解く
齋藤ウィリアム浩幸(さいとう・ウィリアム・ひろゆき)、WilliamHiroyukiSaito
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ブックオフ16号沼南店で偶然手に入れた本、久しぶりに自分の人生に影響を与えてくれる良い本に出会った!と思った。著者は、そこに課題があったら、既存の価値観に捕らわれず目的志向で手段を考え出していく。
この本は、あの『スティーブ ジョブズ』に勝るとも劣らない天才いや秀才の伝記かもしれません。にもかかわらず、どんな偉人の物語よりも、私のような凡人に行動を促す魅力に溢れています。それは、この本が著者である齋藤ウィリアム浩幸さんご自身によるもので、かつ齋藤さんが慣れ親しんだ言語で書かれているからです。でも、それだけじゃありません。何よりも、この本には、若い頃の彼に機会を与えた日本の企業が衰退して行く姿に心を痛めた齋藤さんが、これからの日本を支える人たちに読んでもらいたいという熱い思いが込められているからです。
ブックオフ16号沼南店で偶然手に入れた本ですが、久しぶりに自分の人生に影響を与えてくれる良い本に出会った!と思いました。
ちょっと積んであったのですが、読み始めたら止まりません。目次は、プロローグ.チームをつくり、まずヘルプから.第1章 ウィリアムの冒険.第2章 なぜ日本でチームが必要なのか?.第3章 なぜ日本でイノベーションが止まったのか?.第4章 なぜ問題解決ができないのか?.第5章 国家戦略、それが問題なの? .エピローグ.料理と例外処理と計画されない人生で、取り急ぎ第4章まで読んだのですが、真骨頂は!
努力の結果として既得権益を手に入れた人たちは、それを失わないために、責任をとることを恐れるようになる。だから、既存の価値観や行動原則に捕らわれないイノベーションは、「失うものがなにもない、あるいは失ってもまた手に入れればいい、いやもっと大切なものが手に入るかもしれない。」と考える人にしか起こせなくなります。
著者は、とても凄い人で、私のような凡人とは思考が違うのだと思いますが、そこに課題があったら、既存の価値観に捕らわれず目的志向で手段を考え出していきます。彼は、そこに必要なのが、チームだと言い切ります。確かに彼の周辺には、安定した生活や高い報酬など、日本の子供たちが押し付けられる価値観とは縁がない、情熱に支えられたチームが立ち上がります。255文字では伝えられない素晴らしい世界があります。
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内容としては前半は本人の経歴話、後半は日本ではなぜイノベーションが起こりにくいのかという話がされている。
その解決策はチームである。
チームはグループとは違う。
グループは同質な人の集団であるがチームは異質な才能がある目的のもとに集まって構成され「パッション」がある。
そしてお互いの弱みを知っているので、ただついていくのではなく、お互いに足りない部分を補い合いながら前に進むことができる。
また例外処理能力を身につけるためにwhyを問う訓練をする。少なくとも5回は深掘りすると良いと書いてある。
やはりどの本を読んでいても感じるのは深掘りする大切さである。
深掘りすることで自分の言葉で物語を語れるようになるし、突飛な出来事にも落ち着いて対処ができる。
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著者を知らずに読んだが、まずこの著者がとてもすごい人なのだとわかる本だった。普通の人の自伝であれば途中で飽きてパラパラ見てしまうが、わりと頭の良いぶっとんだ人だったので、ドラマや小説を見る感じですぐ読めてしまった。肝心のチームが重要だという提言と、もともと本を書く人ではないので、そこまで煮詰まった本にはなっていないのが残念だが、著者への興味は高まった。
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日本にはチームがない、これをイノベーション、アントレプレナー、リスクコントロール力を失っている原因と捉え、チームの必要性について論じている。近道はコミュニケーション能力の高い女性を大胆に登用すること。
チームがないという問題意識についてとても腑に落ちました。僕が入社したてにとても疑問に思ったのが、「なんでこんなに部門間で中が悪いのか?」でした。ついでにこれを部長に言ったら、「そんなことない」と言われたのを記憶しています。単に決められたことをやるだけならば縦割りで分業化が進んだ今の組織体系は効率的でしょう。しかし多様な人材や価値観を内包して、異なる意見をぶつけ合いながら新しいものを生んでいくことが必要な今の時代では生き残れない。
チームというのは意識の持ち用の違いだと思いました。今のオラオラ系トップダウンのマネージャーに、いきなりチームを作れというのも困難だと思います。マネジメントのあり方そのものを変えるには、やや短絡的ではありますがマネージャーを変える必要があり、本書でも触れられているとおり、女性を登用する!というのは一つの解だと思いました。
今社内で進んでいる風土改革も、言い換えれば同じ目的を持ったチーム作りなのだと思います。
以下抜粋。
◯なぜチームが必要か?
・問題解決の第一歩は、解決すべき問題を見つけること。
・日本社会に活力が乏しい。GDPが3位に転落しても、逆転やむなしというあきらめムード。
・貧しくとも夢があれば何とかなるという両親の教え、日本社会の問題は夢がないこと
・日本の組織はずっと同じ構造で官民でもどの企業でも変わらない。男ばかりで多様性がなく年功序列。3.11の事故対応は同室集団の失敗を如実に表した(リーダーシップ欠如、各省庁の機能不全)
・個人は優秀だが、集団になると意思決定できない。与えられたことをこなす組織。
・「規制の組織力が強く、集団の崩壊なしに組織の変更は不可能」 by 中根千枝
・日本の競争社会は試験勉強、個人の成果主義と個人主義が社会に広がる。少子化、孤独死もチーム欠如が問題では?アメリカでは、個人ではなくチームで評価される。
◯チームとは?
・「異質な才能がある目的下に集まって構成される集団」
・何より必要なのはパッション。
・歴史に残るチーム: アポロ計画、10/40万人がエンジニアで平均27歳、リーダーは30代のシェイ、プロジェクト毎にマネージャーを置くマトリクス組織で、畑違いの混成チームを見事にまとめあげた。
・一万社を超えるベンチャーを観察してきてわかった、いい企業の共通点は失敗を何度も重ね、その経験が後の成長に生きていること。
◯チームの前提条件
・弱みを知っていること、真剣な議論をし、対立した時に、発言の背景、悪気はない事がわかる。
・6~8人がお互いの個性、強みと弱みを分かり合える規模。
・チームには最初にビジョンを頭に描く人がいる。チームの要はナンバー2。リーダーへの、最初のフォロワーのナンバー2がいないと後が続かない。この2人だけでなく、チームメンバーは全くの対等。
・失敗を許容できること。
◯破壊的イノベーションにはチームが必要
・完全に既存の部門から切り離された特命チームが必要。
・ソニーの全盛期は秘書まではんだ付けの研修をやり、秘密プロジェクトがいくつも走っていた。
・ボーイングの開発には修理屋さんも入っている、修理しにくい機体は買ってもらえないから。
・マイクロソフトの開発にはテスターが同格で入っている。
・同質のエンジニアの集まりからはイノベーションは生まれない。
・個別技術の最適化では、継ぎ接ぎだらけ、システム化されない。チームができないのが根本原因。携帯でいうと、電池や通信量などの制約条件を考えて、トレードオフを考えること。全体最適の視点。
◯女性を登用しよう
・女性の方がコミュニケーション能力が高いので、トップは女性の方がいい。1人だと孤立するので複数。男は内向きで昇進ばかり気にする。
・キャリア官僚は2年ごとに異動するので専門性に乏しいうえ、個人のパフォーマンスで評価されるのが問題。個人ではなく、チームで評価する。
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"著者が経験してきて感じた日本企業、日本国政府に足りないもの。
それが、目的を明確にしたチーム。多様性を受け入れ、自由な発想を取り入れられるチーム。技術と社会の欲するものを融合する。多くの課題に取り組むチームが生まれにくいことも、体験から語られている。"
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https://shop.nikkeibp.co.jp/front/commodity/0000/P49240/ ,
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10年以上前の本なのにまだこの時と日本は変わっていないんですね。
日本のチーム不在の状況は、会社や家庭などの人間関係の中で、ビジョンを描くリーダーがおらず、何でも他人事のように扱ってしまう状況ではないでしょうか。
本書にも自分でオーナーシップを持つことの重要性がかいてありますが、何でも自分事として取り組む習慣を考えたいです。