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日本人が不得手な〝イノベーション〟。
殊更、組織になればなるほど。
その課題を指摘し、プロジェクトの達成や組織の活性化にむけての
メソッドを、著者の経験をもとに記した一冊です。
自分にも当てはまる指摘が満載で、よく腹落ちしました。
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日本にはチームが必要だね。
チームというのはほにゃららだよ。
以上、終わり。
うん、分かった。
???
えっ、終わり?
という感じ。
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タイトルとプロローグから期待して、「日本でチーム力をつけるには」という視点で読むと肩透かしを喰らう。
本書は、いわゆる自伝。著者の失敗から成功に至るまでの体験をあげながら、なぜ日本にはチーム力がないか等、客観的に説いている。
しかしそれでも、本書はあくまで自伝。ハウツウ本としてサッとヒントを得る読み方は向かず、結構苦痛。
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アントレプレナーには側近が必要。
チームの重要性に言及。
これが、日本とアメリカの違い。
教育の違いでもある。
縦断的な日本企業の違いと横断的に情報共有できるアメリカ企業の違いか。
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201302/
チームの本質はお互いに助け合う、ヘルプしあう関係だ。いまの日本には、ヘルプするという精神が決定的に欠けているように見える。個人が、あるいは組織が事故の利益を追求することばかりが目立ち、個人と個人、組織と組織が助け合って共通の目的のために汗を流すという仕組みや基盤が乏しい。そして、社会全体にチームという発想が希薄だ。/
「日本人は個人としては優秀だが、組織全体となると途端に馬鹿になる」/
「日本にはチームがない!」そうだ。これが日本の「根本問題」だ。日本の組織は、いつからかはわからないが、イノベーションが止まっているように見えた。何かを解決する、何かを生み出すための組織ではなく、与えられたこと、決められたことを間違いなく処理するための組織、何かを守るための組織になっている。/
いまの日本にはチームが必要なのに、同質な人の集団であるグループばかりで、異質な才能が、ある目的の下に集まって構成されるチームがないことが問題なのだ。/
チームになにより必要なのは、パッションだ。日本流に言えば魂。パッションさえあれば、あとはなんとでもなるというくらい大切なものだ。グループには、このパッションがない。魂の入ったチームをどうやって作り上げるかが日本復活の肝になる。/
「ピザ2つ」という言葉をシリコンバレーでよく聞いた。2つのピザを食べられる人数、つまり6人から8人がチームとして最適な規模だということを表現している。このくらいだと、しっかりコミュニケーションがとれるし、互いの個性、強みと弱みを分かり合える。/
西海岸の環境は独特なものだ。お金を持っている人はお金で、知恵を持っている人は知恵を出す仕組みであり、企業同士は競争しているのに、他方で助け合う関係でもある。こうした社会環境は、エコシステム(生態系)と呼ばれている。エコシステムでは失敗が許容される。これがエコシステムの本質だ。失敗の経験者の多さがシリコンバレーの先進性なのだ。メディアは成功者ばかりに焦点を当てたがるが、成功者の100倍はいる失敗者の経験こそ、エコシステムのインフラなのだ。西海岸からサクセスストーリーがたくさん生まれるのも、無数の失敗、それもチームによる失敗があるからなのだ。/
イノベーションの加速する世界で個人、企業、国家が生き延びるには、異質な価値観、異質な才能、異質な文化をもつ人がチームを組んで共通の目的のために助け合うことが絶対条件となる。チームをつくる人が社会のリーダーとなり、社会を動かしていく。/
われわれは変化の激しい時代に立ち向かい、計画されない(unprogrammed)人生を創造的に生きていくことが求められている。/
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日本が抱える問題としてチームがないことを指摘する。
チームというのは、アントレプレナー(創業者)と彼が描くヴィジョンをフォローする別のタイプのナンバー2を中心に、ヴィジョンを共有する多様な人材が、ヴィジョン実現のために能動的に機能する(=失敗も許容される)ことによってイノベーションやリスクコントロールを可能とする組織のこと。
コミュニケーションを得意とする女性の登用や前例主義の打破など課題は見えるものの、現状のグループをチームにしていくためには社会全体の意識改革が必要だと感じた。
とはいうものの、既存の組織の中にあっても、ヴィジョンを共有し、その実現に主体的に取り組むチームの一員たることを意識しておきたい。
13-35
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日本に足りないのがチーム力ということは理解。
書籍の半分以上が、著者の自伝、後半は、日本にチーム力がないという説明
しかしながら、チームの作り方や、具体的にどうあるべきかが示唆されているわけではない。
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帯のキャッチコピー「個人主義化が進む日本、チームで鍛えるアメリカ」が、著者の問題意識を表している。
著者は世界レベルの起業家である。ソニーと共同開発した指紋認証装置、その後に生体認証暗号システムを開発した。2003年、従業員500人の会社をマイクロソフトに売却して、拠点を日本に移した。日本国の国家戦力会議フロンティア分科会の委員も務めた。
日系2世ならではの視点で、日本企業や組織、そのメンバーに不足するチーム力の必要性・重要性を説く。
私自身は、これからの社会人には、「色々な分野の人々の組み合わせによる思考法」が必要であり、そのための「協調的な態度」や 「コミュニケーション能力」といった資質が求められると思っている。それを、著者は「チーム」という言葉で端的に表現してくれた。
幾つかの具体的内容と私の感想を記しておく。
○「お互いの弱みを知る。」
これにより、チームでの補い合いが進み、互いのリスペクトも生まれ、グループはチームとして力を発揮するだろう。
○「What?ではなくWhy?を問え。」
全く同感である。○×式テスト評価をしていた古い教育の名残が、いまだに消えないのは残念である。
○「チームで成績を評価する。」
この点は、私には新鮮だった。確かにビジネスの世界ではこの通りだろう。学校教育の場でもこうするべきかどうか?については、私は今のところ懐疑的だ。
たくさんの失敗談を含む自伝的内容の書き出しも、多くの日本人には、自慢話にしか映らないかもしれない。儒教思想の染みついた日本人にこの著書が受け入れられるかどうか?が気になる点だ。
それでも、あらゆる分野の多くの日本人に読んでもらいたい本である。
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「イノベーションを行なうにはチームを作ることが必要」という意見に共感。
日本が強かった1980年代の成功方式である品質のいいものを大量生産していた時代から今は破壊的イノベーションによる大競争時代に変わっている。
イノベーションは前例のないことを生み出すことである。前例のないことを生み出すには、いろんな背景をもった人の衆知を集めるチームであたったほうがよい。”Thinking outside the box"という言葉の通り、箱、つまり枠を超えて考えるには、色々なバックグランドを持つチームで考えたほうが新しいアイディアが生まれやすいからだ。
チームを作るにはどうすればいいだろう?
答えは意外かもしれないが、お互いの弱みを知っていること。強みではなく、弱みだ。これは私にとっては盲点だった。アメリカでは人材採用のときに、「あなたの弱みは何ですか」とよく質問するそうだ。なぜなら、チームを作るには、多様な人材で異なる能力をうまく組合せることが必要だからだ。弱みを補完し合い、チームとして目標に当たることが大事なので、自分の弱みを知らないと、チームでは一緒に働けないとアメリカでは考える。
イノベーションの加速する世界で、個人、企業、国が生き延びるには、異質な価値観、異質な才能、異質な文化を持つ人がチームを組んで共通の目的のために助け合うことが絶対条件となると思う。そして、チームを作る人が社会のリーダーとなり、社会を動かしていくのだ。
この本を読んで、深くなるほどと思った。僕はどちらかというと個人を意識する傾向が強いので、もっとチームで問題や機会に当たることを意識していきたい。
著者はスタートアップへの投資を行なっているが、当然のことながら、その投資条件の1つは、会社がチームになっていることだ。
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日本のイノベーションを阻害する、チームの不在。グループとチームを比較しながら、その必要性を説く。チームは問題解決のために、失敗を許容し、相互補完の関係にあるべきと唱える。
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著者の言う「チーム」とは、期間限定プロジェクトで役割分担を決め、異なる作業を分担しながら一つのゴールイメージ(しかもターゲットは常に動き回る)に向かって全員がお互いを助け合い情報を共有化し、同時進行でフレキシブルに対応しながら邁進する。こんな仕事のやり方があなたの属する日本の会社や組織で出来ているだろうか?(出来てたらスマンw) 実は多くの日本人は不得手なはずだ。
(続きはブログで)http://syousanokioku.at.webry.info/201304/article_9.html
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五月満月の日におすすめする一冊は、齋藤ウィリアム浩幸著『ザ・
チーム』です。著者は、米国生まれの米国育ち。若くして起業に成
功し、マイクロソフトに会社を売却してからは日本に居を移し、ベ
ンチャー企業の育成や各種審議会の委員などで活躍している方です。
日本に来て、日本の社会に触れ、そこに内在する問題を考察する中
で著者が辿り着いた結論が、「日本にはチームがない!」というこ
とでした。では、「日本の組織はグループばかりでチームがない」
という時の、著者の言うチームとは何か。
著者によれば、チームとは、「異質な才能がある目的の下に集まっ
て構成される」もので、「ある目標を情熱をもって達成するための、
互いに助け合うための仕組みであり、関係」のことです。そして、
「リーダーはいても、メンバーに階層的な上下関係はない。みんな
パートナーというのがチームの本質」です。
異質な才能、目的・目標、情熱、助け合い、上下関係のなさ、パー
トナーシップなどがチームのキーワードということになるのでしょ
う。また、「助け合うための仕組み」であるために、互いの弱みを
知っていることも大切です。加えて、失敗を許容できること。個人
が失敗を恐れずに挑戦できるための基盤、それがチームなのです。
アメリカは、このチームの力を徹底して利用する国だと言います。
チームの力によって多様な個人の能力を引き出すことが、アメリカ
のイノベーションやアントレプレナーシップやリスクマネジメント
を支えてきた。だから、アメリカでは、徹底してチームという意識
を教育するのだそうです。低学年の間はグループとしての同質化を
求め、高学年からは個人の競争を求める日本とは随分違いますね。
今の日本はアメリカよりもずっと個人主義になっていると著者は言
いますが、これは本当にそうだと思います。話し合わないし、せめ
ぎ合わない。その癖、陰で批判する。これは、もう日本社会のあら
ゆる場所にはびこる病です。だから、組織がチームにならない。ぶ
つかり合うことを避けるから、目的も目標も明確にならないし、思
いも共有できないからチームへと進化しないのです。これではイノ
ベーションも問題解決もできないままでしょう。
このような日本の悪弊を変え、組織をチーム化するるためには、ト
ップは女性にすべきだ、と著者は主張します。コミュニケーション
能力が男性よりも高いからです。日本復活の鍵は女性登用にある、
とまで著者は言い切ります。
仰るとおりですが、重要なのは、女性であるかどうかよりも、価値
観やバックグラウンドの多様性を受け入れられるか否かでしょう。
自分とは異質な人間を仲間と認めることができるか。個人や組織の
度量が問われています。
それにしても、チームっていいもんですよね。最高のチームで何か
できた記憶というのは、一生心に残ります。チームの力に気付かせ
てくれる一冊ですので、是非、読んでみ���ください。
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▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)
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いまの日本にはチームが必要なのに、同質な人の集団であるグルー
プばかりで、異質な才能が、ある目的の下に集まって構成されるチ
ームがないことが問題なのだ。
いまの日本社会は、アメリカ以上に個人主義の国になっているよう
に思う。アメリカは個人主義の国と言われるが、実は同時にチーム
の国でもある。(…)いろんな国の移民が集まっているアメリカほ
ど、チームの大切さを身にしみてわかっている国はない。チームの
中で力を発揮できるかどうかが、教育の基本になっている。子供の
ときからチームづくりを徹底して訓練し、鍛えている。
子供のときは試験の点数競争、大人になれば成果主義による個人評
価競争と、息つく暇なく個人間の競争が続く。極論すれば、日本人
は生まれてから死ぬまで一生、周囲を敵とみなして生きている。悲
しいことだ。
チームの前提条件とは何だろう。わかるだろうか。
答えは意外かもしれない。お互いの弱みを知っていること。強みで
はなく、弱みだ。
日本人を採用するとき、「あなたの弱みは何ですか」とよく質問す
る。「ありません」と答える人がいるが、そうした答えはアメリカ
ではマイナスとなる。自分の弱みも知らない人と、チームで一緒に
働けないからだ。
真剣に議論すると、コンフリクトが生まれる。コンフリクトがない
のは平和というのではなく、真剣に議論していない証拠だ。
経済の成長期にはグループが、停滞期にはチームが必要ともいえる。
いい企業に共通している要因は、成功するまでに何度も失敗してい
ること。その経験がその後の成長に役立っているということだ。
(ソニーがトランジスタラジオをつくっていた時代には)秘書課の
女性秘書も工場でハンダ付けの研修をしていたという。(…)社長
秘書がハンダ付けをするというのは、アップルにもない、凄いこと
だ。
スマートフォンはシステム製品だ。システム製品は、チームが組め
なければうまくいかない。
グローバル化とはシステム化のことだ。システム化は、つまり世界
のチーム化ということでもある。チームが価値を生む主体になって
いるということだ。
かつてない高速イノベーションの時代に変化に対応して生き残れる
のは、チーム化された企業だけだ。チームが組めなければ、時代の
流れに取り残される。
日本人はこの例外処理が極端に下手だ。アメリカでは例外処理に対
応するのが教育と考えられている。
問題解決のための三つの要素。
1.正しい問題を設定する能力
2.広く浅い知識
3.幅広い人脈ネットワーク
問題解決のためには、さまざまなバックグラウンドをもつ人による
チームが役に立つということをアメリカ人は本能的に知っている。
議論に不可欠なのが、「悪魔の代理人」(Devil's Advocacy)と
呼ばれる役割だ。議論で敢えて反対の立場で質問し、相手の論理の
弱点を突く。
イノベーションの加速する世界で個人、企業、国家が生き延びるに
は、異質な価値観、異質な才能、異質な文化をもつ人がチームを組
んで共通の目的のために助け合うことが絶対条件となる。チームを
つくる人が社会のリーダーとなり、社会を動かしていく。
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●[2]編集後記
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金融緩和で株価を上げることに成功したアベノミクスの次の課題は
成長戦略です。
成長は、確かに喜びですよね。子どもを見ているとそれは痛感します。昨日でき
なかったことが今日はできるようになる。それは本人にも、見ているほうにも喜び
を与えてくれます。成長するというのは、それだけで喜びなのです。
だから、経済が成長しないと社会は元気にならない、というふうに皆が思いた
がるのはよくわかるんですよね。よくわかるけれど、やっぱり人口が減少して、
高齢化が進む社会で、成長を求めるのは難しいだろうとも一方で思うのです。
森林は、ある一定のところまでは量的に成長します。しかし、もうこれ以上、量
的には成長しないという飽和点に達します。いわゆる定常状態で、極相と言い
ます。極相に達すると、森林全体でみた時の量的成長は止まります。量的に
は増えなくなるけれど、増えるものがあります。それは多様性と関係性です。
生物の種類が増える。そして、生物同士の関係の網目が豊かになってゆく。
そうやって生物の世界は量的な成長がなくなっても、多様性と関係性を増や
し続けることで進化し、豊かになっていきます。
生物の世界に倣えば、今後は、GDPではなく、多様性や関係性を軸に社会
の成長を考えていくべきではないかと思うのですが、どうでしょうか。
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斎藤ウイリアム浩幸。
この名前を知らなかった。
でも、かなり有名な人のようだ。
彼の伝記のようであった。
自分の会社経営には、参考にはならない。
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前から読みたかった本。
ただ teruchinさんのレビューにあるように
「チーム力をつけるための方法」を期待していたので
かなり物足りない内容だった。
チームの前提条件
お互いの弱みを知っていること
(自分の弱みを知らない人とチームで一緒に働けない)
本音で互いの弱点や失敗談を話すことによって、自然に信頼感が生まれてくる。意見の衝突があっても相手の発言は悪気があってのものではないと理解できる
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
チームとグループの違い
チーム・・・何かを解決する、何かを生み出すための組織
グループ・・・与えたれたこと、決められたことを間違いなく処理するための組織、何かを守るための組織
「前例のないことはできない」←グループ
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
チームを作ろうと思えば、自分と正反対の人間をパートナーに選ぶ。正反対の個性だからその関係には緊張感がある。
(リーダーの情熱に対して「いっしょにやりたい」と手を挙げて行動を起こす人)
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チーム意識を持つ。お互いの弱点を認識し合い、補い合う。同じ目的に向けて一緒に頑張る。自分の弱点も認める。システム部門もクリエイティブ部門もない。一緒にどこまで早く良いものが作れるか考える。巻き込む。一体となる。
そうやってチームは機能し、成果を出すことができるとのこと。そのようなチームで活動したことはありませんが、うまくいくようなイメージはつきます。
非常に勉強になります。