軍隊式マネジメントの先入観を覆す組織論
2021/07/27 20:17
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投稿者:empath - この投稿者のレビュー一覧を見る
今さら軍隊式マネジメントかと思いきや、そんな私の先入観を払拭してくれる内容でした。
「敵」と「味方」のあり方が変わった現在、そのことを反映したマネジメント手法は、非常に有効な方法であることがよく理解できました。
登場する3つの事例の中では、アポロ計画が最もわかりやすく、解説が秀逸です。
欲を言えば、実際にミッションを細分化してみると、whatとhowの区別は実は非常に難しく、そのあたりをどう考えるか、もう少し情報が必要と感じました。
非営利活動やまちづくりの関係者にもお薦めの一冊です。
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・ミッションリーダーシップ
ビジョンの為に、ミッションを達成する為にタスクがある。
・シンプルにメッセージを伝える。
・制約、権限を明確に。
・ASPIREモデル (目的・状況・計画・示唆・強化・評価)
結局、What. Why. How(何を、何故?どのように?)の話。
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Facebook知人御夫婦からの紹介。
著者はマッキニーロジャース日本・アジア太平洋代表。シックジャパン時代、カミソリブランド[プロテクター]の責任者として「切れてな~い」のキャッチコピーのマーケティングキャンペーンで型破りな業績を残された方。
「ミッションリーダーシップ」、最近、研修や勉強会でよく耳にします。
ミッションリーダー シップ=権限委譲型マネジメント手法。
要するに
о簡潔明快で夢のあるビジョンを掲る。
о簡潔明快で達成可能なミッションを設定 する。
・「What =何を」と「why=なぜ」を明記。
・「how=どのように」は明記せず現場の担当
者に任せる。
оミッションを達成するためのタスク(成果目標=how)の設定。
自由と制約を明確にし、 どのように達成させるか?は リーダーに求める行動規範の中で 現場に任せる(自由)
「アポロ計画」「日露戦争」「福島第一原発でのハイパーレスキュー隊」の事例を用いて解りやすく書かれた、強い組織を作る為のバイブル本。
組織人、個人、また若い人にも是非読んでもらいたい一冊です。
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*****
モチベートされるビジョンがあり、
明確に定義されたミッションがあり、
そのためのアクションは現場任せ。
*****
ミッションマネジメントが実践されるのは、
「その方が死ぬ確率が低い」ことが「経験的」に
分かってるから。
ミッションマネジメントが実践されるのは、
本気で実践しなければ「人が死ぬ」から。
その積み重ねは、重い。
*****
軍人が戦場で、生き残るために実践した思考パターン。
一瞬一瞬を密度濃く積み重ねて行く。
*****
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題名に惹かれて購入。
海兵隊で実施しているミッションコマンドと言うマネジメント手法を応用した元海兵隊員が立ち上げたコンサルがビジネス用にアレンジしたのがミッションリーダーシップ。
書かれていることは他のビジネス本とそう差が無いように思う。
内容を簡単に紹介。
ビジョン 簡潔で夢を与えるビジョンを設定する。また明確な期日を設定する。
例はアポロ計画のビジョン「10年以内に人類初の月面着陸を成功させる」
次にビジョンを達成するためのミッション(日本語だと計画と訳せば良さそう)
同じくアポロ計画ではビジョンを達成するためのミッションをたてる。
ミッション1 マーキュリー計画 有人宇宙船の成功
ミッション2 ジェミニ計画 ドッキングの成功
ミッション3 アポロ計画 月面着陸の成功
ミッションの実施方法は現場指揮感に全てまかせ。司令部は必要な支援のみを行う。
対テロ戦争では現場の状況が刻々と変わり、司令部の指令に基づくコマンド・アンド・コントロール(命令と管理)では対応しきれず損害が増えた。
現場指揮官任せにした方が損失が減ったと言うことらしい。
ミッションの設定は何をとなぜは設定するがどうやっては設定しない。
現場指揮感がどうやって(タスク)を自由に設定し実行する。権限と責任を現場に任せると言う考え方。
最後にミッションを実施するリーダーに求められているリーダーシップ。
夢を語る。 つまり夢のあるビジョンをメンバーに浸透させる。
簡潔な言葉で話す。 ミッションに解釈の余地を与えないと言うことです。
部下に自由を与える。 ミッションははっきりさせる変わりにどうやってはメンバーに任せる。
部下の士気を高める。
書いてることは明確ながらこの本を読んだくらいで簡単に実戦できるとは思えない。
最後の方にちょろっと紹介してあるが、簡潔な言葉で話すのは簡単ではないし、タスクの実戦には部下の訓練が必要と有る。
当然ながら訓練していない軍隊を放り出してミッションを与えても何もできない。
まあだからこそこういうコンサルがいるんだろうけど。
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どこかの会社の役員が人事担当の人間に「こういう本を読むように」と言ったそうな。 今年読んだ中で最も「得るもの」が少なかった一冊。
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古典的名著。
権限委譲型軍隊式マネジメントをビジネスに応用。
・ビジョンとミッションとリーダーシップ
不確実な敵(ゲリラ戦、テロリスト戦)、不確実な味方(多国籍軍)への対応のため
・アポロ計画を成功させたケネディのビジョン
簡潔
夢を語る
実現期日明示
ミッションが3つ
メンバーとの信頼関係
びっくりする内容はないけれど、深みはある。
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マネジメントがうまくいかず悩んでいたが、ひとつのヒントを見つけた。付け焼刃でどうにかなるものではないが、一つの選択肢として身に着けたいと思う。
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ビジョンとミッションについて詳しく書かれている。
ビジョンがない、ビジョンが見えない…なんやねんビジョンって!と思う人は読んでみては?
軍隊のイメージはNOが許されないと思っていたけど違った。
死と隣り合わせだから、こういうことに一番気を使ってるのね。
終わり方がチョット変。
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今さら軍隊式マネジメントかと思いきや、そんな私の先入観を払拭してくれる内容でした。
「敵」と「味方」のあり方が変わった現在、そのことを反映したマネジメント手法は、
非常に有効な方法であることがよく理解できました。
登場する3つの事例の中では、アポロ計画が最もわかりやすく、解説が秀逸です。
欲を言えば、実際にミッションを細分化してみると、whatとhowの区別は実は非常に難しく、そのあたりをどう考えるか、もう少し情報が必要と感じました。
非営利活動やまちづくりの関係者にもお薦めの一冊です。
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戦争が対国家から対テロリストに変遷する従って軍事オペレーションも中央集権型から権限委譲型へ変化していったというのが面白い。現場で柔軟かつ臨機応変に判断出来ない場合、死に直結する軍隊ならではの戦略転換であろう。
肝心の内容はというと残念ながら至って一般論に仕上がっている。英国海兵隊のエピソードが申し訳程度に差し込まれる程度。本書で説く「ビジョン」「ミッション」「リーダーシップ」の重要性はその通りだが、ありきたりのビジネス書的内容になってしまっており、事例が面白いだけに惜しい。
ギリギリの緊迫した世界で判断を迫られる軍隊だからこそのエッセンスをもう少し取り入れてほしかった。
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簡潔で明白なビジョンを共有する。
そのビジョンを達成するためのミッションを各自達成する。
もっといい教えのはずなのに、例えが安っぽくてつまらない本になっている。
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軍隊におけるリーダーシップはミッションに基づくもの。このミッションリーダーシップは「簡潔なプロセス」と「リーダーの普遍的な行動規範」の二つからなる。
軍隊のいうミッションは「〇〇に5万人の難民がいる。1カ月で彼らを安全に難民キャンプに移送せよ」など。これをどう遂行するか。リーダーとしてどう遂行してもらうか。
ミッションリーダーシップに基づくと、1.ビジョンを共有し、ミッションを簡潔に組織内に伝える。2.ビジョンの実現に向けて自らコミットする姿勢を示す。3.実行に際し権限を委譲する。(マイクロマネジメントをすると却って部下の思考経路が鈍くなる)
著者によればミッションリーダーシップの実践が容易でないのは「不自然なことをやろうとしているから」。簡潔に伝えることはそもそも難しい。それを乗り越えるためには継続的な訓練しかないと説く。著者が自らに課した例を挙げると1.禁句令を作る 2.明るく元気にふるまう 3.シンプルなメッセージを発する 4.簡潔に話す。
軍隊とビジネスは通じるところもある。
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誰もが理解できるビジョンを描き、目標となるミッションを明確に定め、ミッションの枠の中で自由裁量を与えリーダーシップをとる。
今の軍隊がこのような権限委譲型のミッションマネジメントで運用しているとは思わなかった。
あらためてビジョン、ミッション、リーダーシップの重要性を再認識できました。
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英国海兵隊に学ぶ 最強組織のつくり方
2012/9/5 著:岩本仁
軍隊では、部下は上官のコントロールどおりに動くだけだとよく言われる。しかし、事実はまったく逆である。著者の軍隊人生において、上官に事細かに管理されたことはほとんどないし、管理したこともない。むしろ、ビジネスの世界のほうが、上司が部下をコントロールしたがる傾向が強い。
ビジネスの世界でも軍隊でも共通して言えることは、明確なミッションを共有することで、メンバーの自律的な行動を引き出すことができるし、組織としてより大きな成果をあげることができる。
本書の構成は以下の6章から成る。
①なぜ、あなたの会社のメンバーはバラバラなのか
②あなたの会社を劇的に変える 権限委譲型の軍隊式マネジメント
③ミッションリーダーシップの本質を理解する
④ミッションリーダーシップを実践する
⑤ミッションリーダーシップを組織に定着させる
⑥ミッションリーダーシップでグローバル化に対応する
ビジネスと軍隊は違う。
もちろんそうである。
しかし、自分が想像している軍隊と現代の軍隊のそれは違う。
むしろビジネスよりも大切は人の命を左右する軍隊でのマネジメント。そして、国対国ではなく対テロのための軍隊であり組織。
ビジネスよりもより組織としての成果が求められる世界でのマネジメントの手法については多いにビジネスにも活用できる考え方は多い。
自律心。それがないと動かないとやられる。
命を落とす。命までとは言わないがビジネスに対してもそれくらいの危機感をもって取り組む必要がある。