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ストーリーとしては、悪くないと思う。
ただ、皐をフッた相手が五十嵐家の次男坊ということは、再会する前に読めてくるが、次男坊が結婚しているという設定から、再会後の二人の会話を読むまでは、次男坊が皐をフッた理由は、結婚が決まったからか、あるいは、好きな人ができたからだと思っていた。
それが、「嫌われることが恐くて…」という理由、かつ結婚相手とはその後知り合ったということで、その設定に違和感。
皐が次男坊に振られたのは、五十嵐家に居候するようになる1年前。
居候して再会までは1ヶ月ほど。
ということは、皐と次男坊が別れてからは、まだ1年ちょっと。
その1年ちょっとの間、しばらくは、次男坊も皐を忘れずに苦しんでいたとのことなので、結婚相手との付き合いから結婚までは、1年にもなっていないと思われる。スピード婚???
普通ならば、これくらいの期間であれば、「彼女のおかげで吹っ切れて既に結婚している」ではなく、「彼女のおかげでやっと吹っ切れた頃」というくらいの頃では?
また、それに対する皐の心情が「長い時間をかけてようやく友達に…」っていう「長い時間」にも違和感。
1年って、「長い時間」って言えるほど、長い???
次男坊を吹っ切ることができたのは、その間爽太がいつも近くにいたからというのは良く分かるけれど、友達と言えるほどに穏やかにできるには、早すぎると思うが…