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https://twitter.com/wakanya0911/status/269043380565200898
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他力本願な須永くんがダメな奴過ぎる。
モヤモヤしながらも読み進めていたけど、マジックを日に一度しか披露しない酉乃に、須永くんが「ズルイ」といったとき、俺とは合わない人種なんだなと確信しました。
最終話で、それまでの自分の行動を反省し成長した姿がみられましたが、愛だ恋だを語る前に、まずは、力なき自分の代行者として力を発揮して当然と言わんばかりの言動で酉乃にすべてを丸投げしてきた行為を詫びることからはじめるべきではあるまいか? と思わずにはいられません。
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文庫化で再読。
再読して改めて良さを感じた。
青春と見事にマッチしていて、青春の良さを最大限に生かしたミステリだと思います。
ミステリを中心としていながら、ミステリがまるで恋愛の引立て役のようになっていてとてもいい
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予想以上に甘かった!
不器用な少年少女達の話。青春!
表紙に惹かれて購入。
お店でマジックを披露している”初”を一目見て好きになる主人公。彼は、何とかして初に近付こうと必死です。
ちなみに、初はマジックをしているときとそうでないときで、ガラッと雰囲気がかわる。あと観察力がすごい。そんな初を頼りながら、主人公は日常における謎をとこうと奮闘していきます。
謎説きは分かったけど、なぜか内容があまり頭に入ってこなかった。
血とかでないし、死体でないし、そういうの駄目な人で謎説き系読みたいひとにおすすめ。
確かに、どうしてシンデレラでは、ガラスの靴だけ魔法がとけなかったんだろう。
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高校で起こるよくある事件や幽霊騒動を、高校生マジシャンの頭脳を借りて解決していくストーリー。
ただの日常推理ものかと思ったら、思春期の女子にありがちな悩みや問題も絡んでいた。
幽霊騒動が一つの軸になり、それを解決することで全ての人間関係もきれいに解けていく青春もの。
主人公の男子高校生が普通の高校生で一番目立たなかったが、女子の中に埋もれた男子はこんな感じだったかもしれないとちょっと高校時代を懐かしんでしまうような感じだった。
こういう推理ものは必ず文化部が出てきて運動部は出てこないが、やはり文化部=謎解きというイメージなのだろうか?
マジックの様子も絡めて、映像で見たいかも。
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高校で起こる不可思議な事件をマジシャンの酉之初と、彼女に恋をする須川君が解決していく連作短編集。
ワトソン役でもある須川君の語り口が少し拙い感じがしたのですが、その拙さが逆にこの作品の青臭さを上手く表現してくれている感じがして、須川君の苦悩もリアルに伝えてくれる感じがしました。
日常の謎としてもなかなか好きな感じ。起こる事件は何げないものなのですが、その裏に隠されているのは、思春期にある複雑な感情。なのでミステリーとしてだけでなく青春ものとしてもおススメ!
初のキャラクターもいいです。話が進むにつれ彼女自身の苦悩も語れていくのですが、それについつい読んでいるこちら側も感情移入してしまいました。それだけでなく正義感の強いところや、マジックをしているときとしていない時とのギャップなど惹かれる要素満載(笑)初と須川君のもどかしい恋愛模様もとても好ましく読めました。
第19回鮎川哲也賞
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短編に少しずつ散りばめられた伏線や符丁を最後に回収して行くさまや、タイトルの付け方のセンス、冒頭のマジックと謎の関連、そして「日常の謎」が何となく北村薫っぽいなと思ったら、作者はやっぱり「空飛ぶ馬」に影響されたようですね。同じ北村薫に影響された米澤穂信(こちらは「六の宮の姫君」でしたっけ)と比べると、もっと北村薫っぽく感じます。
内容は謎解き中心というよりは、もう少し人間模様の描写に傾いていて、謎解きはマジシャン=高い観察力に頼り少し強引かなと思う。
とは言え、全体的には巧く一気に面白く読めました。
直ぐにでも続編を読みたいところですけど、まだ文庫化してないんですね、残念。
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探偵役がマジシャンという一風変わった青春ミステリ。
主人公のポチこと須川君が日常の謎を追いかけて、探偵役の酉乃初がマジックを交えて謎を解き明かす……といったスタイルで物語は進んでいく。
物語は全4章。連続短編のスタイルをとっているが、主人公達の人間ドラマは続いているし、4章目で作品全体の伏線を回収する作りになっている。
それぞれの謎も面白かったし、人間ドラマもなかなかよかった。
伏線もよかったしマジックや音楽は演出面で映像映えしそうだ…
少し気になったのが登場人物に女の子が多い(というか男が少ない)気がしたとこかな。
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主人公は高校1年の須川くん。
彼はクラスメイトの美人に一目惚れするのだが、
その相手はあまり周りと交流を持たない孤独な雰囲気の生徒だった。
元々奥手な彼は何も行動できないでいたのだが、
ある日姉と偶然に入ったマジックバーで彼女を見つける。
マジックをしている時は学校に居る時とは全く違う彼女を見て
さらに好意を募らせる須川くんは、学校でも彼女と会話できるように
努力するのだが、、、
マジック、青春、恋愛、日常の謎。そんな要素が詰まった一冊。
それと、思春期特有の「自我への問い」みたいなものも。
タイトルから判断すると、そこが一番のテーマかもな。
ちょっと最後は綺麗にまとめすぎのような気もするけれど、
そこここにしっかり伏線も散りばめられているし、
物語をなかなか楽しむことができました。
軽さと重さ、明と暗、それらのバランスもよかったです。
続編も刊行されており、そちらも楽しみ♪
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高校生マジシャンが謎を解く学園ミステリ。
須川くんは、高校に入ってクラスメートの酉乃初に一目惚れ。
窓の外をぼんやり眺めていることが多い彼女は、長い髪の美少女。
孤独がちな暗い雰囲気で、話しかけることも出来ないでいた。
姉につれられて入ったレストラン・バー「サンドリヨン」で、マジックを披露している彼女に遭遇。そこは初のおじの店だったのだ。
別人のように華やかで大人っぽい彼女に、ますます惹かれる。
昼食も一人で食べる初と一緒にすごそうと探し回る須川君。
不思議な出来事が起きると彼女に相談を持ちかけたり、何かと努力するのだが?
中学時代のあだ名がポチという、やさしい男の子。
酉乃初の心をつかめるか?
内気な酉乃が抱えていたこととは。
八反丸芹華(本名)という派手な女子は酉乃と中学が同じで、露骨な敵意を向けてくる。
それにも理由があったのだが‥
マジックの技も楽しめるミステリ。
頭が切れる酉乃初だが、心はナイーブな16歳。
さらに、ヘタレ気味の須川君の視点から描かれるので、もどかしくもかわいらしい青春ものになっています。
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相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』
(2009年10月・東京創元社 / 2012年10月・創元推理文庫)
主人公の須川くんのヘタレキャラに呆然としながら読み進めると、胸がキュンとするようなラストが待っていた。
それはまるで魔法のようで、ミステリとしても物語としても小説としても拙いこの作品を、忘れがたい作品に昇華せしめている。
キャラの書き分けしかり、伏線の張り方しかり。作者の拙さが須川のヘタレっぷりと重なって逆に愛おしくなるという、まさに奇跡の一作であった。
最終話の謎解きの地味な伏線を、連作短編の各話に潜ませるのはどうかと思うけどね。
ヒロイン酉乃さんのツンツンキャラに久々に萌えた私でありました。
65点(100点満点)。
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何かのアンソロジーで短編を読んで面白かった記憶があり、期待十分で読みましたが、デビュー作とは思えない内容に厚みのある作品でした。
文章を読んでいるだけなのに魅力が十分伝わってくるマジックシーンが最高です。もちろん初の魅力は言うまでもありません。発売時期から考えれば、大流行している「キャラ系日常の謎」カテゴリーの先がけかも知れませんね。
登場人物がほぼ女性に占められている中、孤軍奮闘すべき主人公が情けなすぎるところが珠にキズ。
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2012/12/18読了。ビブリア、タレーランと同じ、日常の謎を清楚美少女が解いてく話。古書、コーヒーときて今回はマジック。伏線が色々あって、分かりやすいのもあれば気づきにくいのもある。ミステリとして特筆すべきは伏線の細かさくらいだったけど、まぁ、こういう話好きだ。知的で可愛い女の子が出てくる話が。
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三度読了、ただし今度は文庫版
**
須川くんは酉乃初という同級生に一目惚れをしていたが何も踏み出せずにいる日々を過ごす。
ある日姉に連れられてサンドリヨンというマジックを楽しむバーへ行き、そこで普段の彼女とは全く別の生き生きとした彼女に出会う。
初との距離を縮めようと、須川くんは身の回りで起こる小さな日常の謎を初と共に解き明かしていき、、、
第19回鮎川哲也賞受賞作。
**
ということで文庫版の感想、といっても基本的には加筆修正が入っていないようです。
そして僕の感想もやはり以前と変わらず非常に楽しめた、というものでした。
須川くんが初の中学時代の姿を聞き、今何に傷付き、彼女が何を求めているかを知った後の、
彼女に対する一連の台詞が何度読んでも凄く好きです。
再読したおかげで次は『ロートケプシェン、こっちにおいで』も再読したくなった。
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マジックを題材にしたミステリー。ラブコメ風味でもあり、読んでいて楽しかった。謎はやや荒いものの、取り上げられている人の想いを含めて読んで面白かった。