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新しい親鸞像をもとめて◆延暦寺での入室と出家◆親鸞誕生と家族◆官僧としての親鸞◆遁世僧、親鸞―法然のもとで◆建永の法難と越後配流◆関東での布教◆再帰京と『教行信証』◆善鸞義絶◆親鸞の死
著者:松尾剛次(1954-、長崎県)
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前著『親鸞再考』(NHKブックス)と同様、真宗高田派や仏光寺派に伝わる史料を用いて、新しい親鸞像をえがいた本です。
前著刊行以後に明らかになった、玉日姫が実在したことを示す考古学上の成果について触れるとともに、黒田俊雄の学統を継承する平雅行から寄せられた批判にこたえています。
著者の考える親鸞像については、前に『親鸞再考』を読んでいたので、あまり目新しい印象もありませんでした。また、歴史的史料からの引用が多く、新書として刊行されたことに多少の疑問を感じたのも事実です。歴史家としては真摯な態度なのかもしれませんが、せっかく新書での刊行なので、新しい親鸞像を示すと同時に、もうすこし親鸞の思想内容にも踏み込んだ議論を展開してほしかったように思います。
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玉日姫の話だけでなく、いろいろ最近分かったことってあるのね。ガルデンの近くの地名がちょこちょこ出てきて楽しかった。