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薬丸さんの本にしてはなんかハッピーエンド過ぎた感があります。笑
が、この方の書く本はすべて面白い。
考えたことのないことを考えさせてくれる。
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盛岡駅からバスで20分のショッピングセンターでの再会の場面、ちょっとジーンときました。
実家がその近くにあるので、様子が勝手に頭の中でパァ~って浮かんできました。佐伯さんと冬美さんの笑顔が思い浮かんできて。
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犯罪被害者は、刑期を終えた加害者がその後どうなったのか通常は知ることが出来ません。仮に知ったとしても、どのような生き方をしていたら赦せるのか…。犯罪被害者と犯罪加害者の葛藤がリアルに表現されていました。
謎解きの要素は薄いのでミステリーを期待すると肩透かしを喰らいますが、読み応えのある作品だと思います。
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「天使のナイフ」同様、被害者家族の視点からの社会派ミステリー。って今回はあまりミステリーっぽくない。
一話完結形式の連作となっていて、一話ごとに悪党が出てきます。そして、最後には...といったストーリ展開。
主人公は探偵事務所に勤めていて、各話で、犯罪被害者から加害者の社会復帰後の現状を調べて欲しいという依頼を調査していくストーリ。その調査を進めていく中で、本当の意味での贖罪、赦しとは何かをこれでもかというぐらい考えさせられるストーリ展開です。
主人公自身も犯罪被害者であり、その復讐を実現すべく思っているストーリと交錯し、犯罪被害に対する思いをより強くしています。
犯罪加害者は本当の意味での赦しを得ることが出来るのか?
被害者は、加害者を赦すことが出来るのか?
主人公のつらく、悲しく思うところに共感できるも、あまりに悪党が多く、その周りにあまりに悲しい被害者も多く出てくるので、ちょっと違和感はあります。あまりに、暗く、悲しい。
そんな、暗く、つらい物語のなかで、違和感ある人物が探偵事務所の所長。この一癖も二癖もある人物像が面白い。最初、ちょっとかちんと来てたのですが、読み続けるうちに、いい役どころをおさえた人物なのがわかり、ちょっと救われます。
そして、最後の最後には、若干明るい話題で救われる物語にはなっています。
でも、全体としては、後味の悪い物語でした。
そして、前回同様、
「自分ならどうするのか」「何をもって赦すことができるのか...」
重いテーマだと思います。
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ココで知った「悪党」。
小説に対して、正しい表現では無いのですが、「目が離せない」
そのくらい、面白かった。
事件の被害者家族である主人公の、完全に一人称の視点で描かれてます。
被害者と残された家族、そして加害者とその家族。
「さまよう刃」と「手紙」の両方の要素が入っていますが、東野作品とは全く違う感じです。
ココのレビューで、なんとなく面白そうと思い、手に取りましたが驚いた。
薬丸岳さんの著書、初めてでした。
物語の閉じ方も、色々考えさせられます。
単純に面白い!とはちょっと違う気がしますが、良い本に出会えました。
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探偵稼業に身をやつす元警官の主人公、佐伯。
彼には十五年前に姉を暴行殺人で少年たちに殺されたという過去があって…
【感想】
探偵(推理ではなくハードボイルドのほうの)もののオムニバス。
ではあるが、全体を通して主人公の葛藤が描かれている。
話としてはこれといって派手なことはないし、予想も裏切ることもなく、まぁそうなるだろうなというところで落ち着く。
登場人物たちもさほどくどくなくて読みやすい。
小暮はズルい。
ハードボイルドとしてはまったりめだが、ついつい先を読みたくなった。
書き方がうまいのかもしれない、とにかく読みやすい。
以後、この作者さんの作品は買っていこうと思う。
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犯罪被害者の家族の気持ち
わからないけどね
でも、加害者も100%の悪党はいなくて
しかし、やっぱり悪党で
どんなに更正していても、赦せないけど
全く更正してなくても、憎みきれない
人間ってそんなもんなんだろな?
わからないけどね
でもエピローグにちょっと救われた感じ
人を恨んでたら幸せになれないから
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15年前、高校生の姉を少年に殺された佐伯。いまは警察官を辞めたのち探偵事務所に勤めている。その佐伯が、犯罪被害者からの調査依頼に挑みつつ姉の事件の犯人たちのいまを探る。
不幸を背負った人が次々と出てきて重いテーマが語られるので、読むほうも重い気分になる。でも、読みやすいのでスラスラ進める。
被害者はどうしたら加害者を赦せるのか、加害者のいまを知って何をしたいのか、、想像の範囲だけど、答えなんて出しようがないんだなと強く思った。
最後、ずっと憎しみだけに支配されて生きてきた佐伯に救いが見られて、良かった、、とホッとした。それくらい入り込めた作品だった。
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「犯罪加害者の追跡調査」の依頼を引き受ける探偵事務所で働く佐伯修一。佐伯自身も15年前に姉を殺害された犯罪被害者遺族であり、姉の無念を晴らすため加害者を捜索するとともに、復讐の手段を考えていた。
罪を償うとはどういうことなのか、罰を受けるとはどういうことなのか、被害者遺族の無念はどうやって晴らせばよいのか。主人公の佐伯は追跡調査をしながら、そうした無念や怒りに対して答えを見つけていく。
重いテーマではありますが、読みやすい。主人公の成長や葛藤が読み取れて、読んでいて引き込まれます。
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無難に纏まっている(いい意味で)、
ただただ悲惨さだけが残るものではないのがよかった。
犯罪加害者と被害者か。。
被害者にもう少し寄り添う法律が考えられれば不要な痛みを減らせるのに。
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薬丸さんの作品なので読んでみた作品
加害者と被害者
日本では圧倒的に被害者が救われない法律になってるんだろうな、と考えさせられます
ミステリー要素はあまり無いので「はっ!」と驚かせる所がなくちょっと物足りなく感じた
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薬丸さんは、これが初めて読んだ作品。とてもヘビーなテーマにも関わらず、読んでて辛いほどの重さは感じず、なおかつ浅くないストーリー展開で、最後までさくさく読めた。ただ、主人公が心に傷をおった探偵という本来ミステリーでは、女にモテモテキャラなはずなのに、どうも男性としての魅力を感じず、キャバ嬢との恋愛模様もなんか微妙…。また、登場人物があまりに犯罪に巻き込まれた過去がありすぎて、重いテーマを逆に安っぽくしてるように感じるところもあった。リアリティーが薄まるというか…。それでも!次第に増幅していく主人公の犯罪者への憎悪や執着といった負の感情を丁寧に描いているので、最後どう決着を付けるんだろう?という点で最後まで読ませられた。締め方もスカッとはしないけど、納得できた。他の作品も読んでみたい。今度は、主人公に愛着が持てたらいいな。
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重いテーマにも関わらずさくさく読めた。犯罪被害者の遺族の無念さも加害者の家族の苦しみも、私には計り知れない。罪を犯した人間はどうしたら被害者から赦してもらえるのか、その答えを見つけることは本当に出来るのか。修一の憎しみの焔は一応は収まったが、あの結末で本当に良かったのかは分からない。ラストは修一と冬美の2人に、光ある未来を約束しているようでほっとした。
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薬丸さんの作品はデビュー作からずっと読んでますが、今回も考えさせられる一冊。
答えを出すのが難しい問題ですが、バッドエンドじゃなく良かった。
自分がもし犯罪被害者になったとしたら、、加害者のその後がどんな状況でも、、赦すことはできないだろうな。。
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相変わらず心に重く響く話。犯罪の加害者と被害者の関わりを描いてるのはどの作品も同じで、似ているようでいてやっぱり違う。