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日頃あまり手にしない本を読んでみた。冒険・スパイものである。
しかしこれは、第2次世界大戦中、ドイツの落下傘部隊の精鋭がイギリスに降り立ち、チャーチルを誘拐するという話なのである。ドイツ好き・歴史好きの私に題材としては申し分ない。文庫本で600ページ近くある力作で、20章を毎晩布団に入って1章ずつ丁寧に読んだ。
私が改めて言うまでもなく、よく練られて関心するばかり、しかも不器用なロマンスもあり、涙まで出てしまった。
外れなく面白いに違いないが、再読するかと言われると、そういう癖になるような要素はなかったかも。
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再読。戦後最高の冒険賞小説とも評される大傑作。第二次世界大戦末期、チャーチル首相誘拐のためドイツ落下傘部隊がイギリスの田舎町に降り立った!!
魅力的な登場人物たちや、意外性のあるストーリー展開に引っ張られて最後までページを繰る手が止まらない。ナチスドイツの軍人の人間的苦悩を描き善悪を相対化して見せる手腕が見事。
最高!!
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面白い!ナチスドイツの軍人といえども同じ人間。彼らの勇気と強さと優しさに感動した。
テンポはすごく遅くて話も長いんだけど無駄だと思える箇所が全く無いのはすごいと思った。鷲が舞い降りてからは怒涛の展開。
作戦が始まる前から死亡フラグが乱立していてハッピーエンドが見えない状態だったが、予想した最後からさらに哀しく虚しいものになった。作戦の無意味さをわかっていてなお国のために忠を尽くす。彼らの気高い生き様は言葉にならないほどかっこ良かった。
この話の50%が歴史的事実だなんてすごい時代だ。
デブリンが出てきた時、すごく狡猾そうで嫌な奴だと思ったので、容姿を最悪に設定して読んでいたら、まさかのラブロマンスに驚いた。すぐイケメン設定に切り替えた。
ロンドン警察の二人が落下傘部隊を暴くのかと思ってたけどそんなに仕事しなかったな(笑
視点がコロコロ変わって登場人物も多いのでよく混乱することがあった
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言わずと知れた冒険小説の名作です。
騎士道精神まばゆいクルト・シュナイ中佐、孤高のアウトローにて詩人リーアムデブリンの2人を主人公にしたサスペンスあふれる面白い本です。
アメリカで33週間No1に君臨。
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島地勝彦氏の本で知った本。
ロマンティックな愚か者、クルトシュタイナ。惚れる!その他のラードルはじめ出てくる人物も同じドイツ軍に所属、加担していてもそれぞれに理由がある…とても興味深く読めました。冒険要素も楽しめたけど、歴史の裏側にいたかもしれない人間たちのドラマとして好きです。
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第二次世界大戦終戦間際。1043年頃。
ドイツ軍・シュタイナ中佐率いるドイツ落下傘部隊率が、イギリス本土での、イギリス首相チャーチルの誘拐を試みる。
作者ジャックヒギンズが、関係者の口述・資料を元に書き起こした作品らしい。この出来事があったことは間違いないんだろうなと思う。
多くの偶然とも言える出来事が重なり、事実は小説より奇なり、と言えるストーリー展開であり、大変楽しめた。
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冒険小説の傑作古典。
第二次大戦中、ナチスドイツ軍が英国首相チャーチルを誘拐するというフィクション小説。
はるか昔に一度読んでいて、映画も見たが、ここ数日再度読みなおした。内容をすっかり忘れていた。
いやあ傑作だ。登場人物たちのキャラが立ちまくっていて戦争の虚しさ悲惨さもうまく表現されている。キャラクターの動機がそれぞれに共感でき魅力的だ。通常ドイツがわが悪役になるものだが主役は誘拐を実行するシュタイナーだ。彼も嫌々ながらも任務のために作戦に参加する。アイルランドのテロリストのキャラにも恐れいった。
この小説は原書の発表が1975だという。もうそんなになるのかと。お手本のような小説。
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おもしろかった! の一言で足りる。いい意味で。
けどそれも味気ないので…と思ったけど新しい読者として何か目新しいことを付け加えることはできなそうだ。シュタイナの勇敢さ、デヴリンと醜い少女とのロマンス……ああ、月並み!
フィクションということを忘れて読んでいたようだ。
読者に親切すぎる後日談だってまったく鵜呑みにしてしまうくらい。
なんで事実だと思ってしまうのだろうか……と考えてみたが、それはやっぱりこの構成のためだろうな。いかにも「騙すぞ!」という感じの。本気さ。そこについつい騙されたくなってしまう……。
精緻な描写の私小説よりも、あきらかなエンターテイメント小説のほうによりリアリティを感じる場合もあるかもしれない。嘘だと思ってはいても好きなものには流されていたいって、人にはそういう困ったところがあるし。たとえフィクションだとしても人間の気高い行動には人をほろっとさせるところがあるのだから。
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1943年11月6日、土曜日の午前一時きっかりに、ナチ親衛隊及び国家警察の長官ハインリッヒ・ヒムラーは、簡単な連絡文を受け取った。
<鷲は舞い降りた>
その意味は、ドイツ落下傘兵隊の小部隊が無事イギリスにあって、ノーフォークの海辺にある地元素封家の邸宅で静かに週末を過ごすことになっているイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルを誘拐するべく待機している、というものであった-著者前書きより
第二次世界大戦期のイギリスを舞台に、死をも厭わず己の使命達成に全力をつくす男たちの戦いを描いた、冒険小説の快作。
あー、これでは多分失敗するだろうなと読んでいて実感するのですが、それでも任務遂行に命をかける男たちの熱い誇り、職務精神が格好良過ぎます。
戦時中のドイツ国内におけるSSや軍部の軋轢も描かれていて小説とはいえ、なかなか興味深いです。
登場人物のキャラ立ち感もすごいです(笑)シュタイナ中佐も格好いいんですが、孤高のIRA戦士リーアム・デヴリンもイカしてますw
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「考える人」の定期メールから。ハードボイルド。
・おれが心底から愛しているモリイ。かつてある偉大な人間がいったように、おれはある時期に人間が変わり、以来、二度と元のおれに戻れなかった。おれがノーフォークへきたのは、ある任務を果たすためで、もっと利口であるべきはずの醜い田舎娘と、生まれて初めてで、最後の恋をするためではなかった。今頃は、お前は、おれの正体を知っていることと思うが、なるべく考えないように努めてくれ。おれにとって、お前と別れることが、すでに充分な罰なのだ。だから、そこでおしまいにしようじゃないか。短かったが、楽しかった。リーアム。
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題名だけは知っていた冒険小説のスタンダードナンバー。台詞の一つ一つがかっこよすぎで、ハマる人にはぐっとくるし、苦手な人は胸焼けがするかもしれない。
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戦争映画が好きだった。小学生高学年だった、懐かしの海外テレビドラマ『コンバット』が夕方再放送されるのを、学校から一目散に帰ってきて食い入るように見ていた。友達同士の合言葉「チェックメイトキング2~こちらホワイトロック!」トンプソン短機関銃もM1カービンもそれで覚えた。時を同じくして海外の戦争映画も釣られて見ていた。「トラ・トラ・トラ!」「戦場にかける橋」「史上最大の作戦」「バルジ大作戦」「レマゲン鉄橋」「戦争のはらわた」etc…
そんな中にこの「鷲は舞い降りた」があった。当時としてはナチスドイツ軍が主役である、ということが驚きであり信じがたいことであった、なにぶんその程度の感想しか持ちえず、その後様々な情報を得て不朽の名作であるという事実は知りえていたものの、原作を読むのはこれが初めてであった。
語る言葉はない、というかその言葉を選択するにあたり思いつくものがない。欧米圏では、男子たるもの読むべしなるスタンダードのようである。何もかもが素晴らしい、様々な立ち位置の人々が一つの目的のために結集する。それぞれの胸に去来するものも得るものも違うのだが、それぞれの仕事を立派にやってのける。戦時であり思うようにならない出来事をなんとか形に成し遂げようとしていく。ドイツ軍にかかわる皆が己の仕事に誇りを持って成し遂げる。完璧に思えた作戦が破綻する様、そこに戦争の本質を見る思いがした。敵も味方も同じような父であり息子であり、恋する若者であるのだ。かくて絶望的ラストとなる。
それでも不可能を可能たらしむ為の、それぞれの戦いの緊迫、そしてロマンスまでも詰め込み、その悲劇さえラストを彩る色の一つと化してみせる構成、さらにこれほど多くの名セリフを持つ作品は他にないだろう、総じて「不朽の名作」に嘘偽りはなかった。
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とても面白かったが、少し期待しすぎていたかな。
あと、ちょっと自分がこの時代とか宗教的なこととかアイルランドのことに
疎いせいか、何言ってるのかよくわからないことがちょくちょくあった。
伏線も多かったから、もう一度読みたい。
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ナチス・ドイツの落下傘部隊が療養中のイギリス首相、チャーチルの誘拐を企てるお話。
大胆不敵な作戦、魅力的な登場人物、期待を裏切る展開、これほどまでに興奮させられた冒険小説はかつてあっただろうか!?
外国の翻訳ものは正直、読みにくいと思って敬遠していたのだが、それも見事に裏切ってくれた。とにかく、一度読み始めたら止まらないのだ。こんな経験は久しぶりである。
翻訳ものが苦手な人でも、ぜひオススメしたい。きっと、興奮して眠れない日が続くだろうから。
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ナチスドイツのあるムチャな作戦を任命された、最強落下傘部隊の話。
ほぼ実話。かっこよく描かれたドイツ兵の小説。すごく面白いです。