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【地上最悪の地】と呼ばれるコンゴ民主共和国の為に、
奔走する女性の物語。
自分の想像を超えた、世界がそこにはあった。
目の前で母親の足が切られて、それを食べるように
強制される子ども。「食べなければ殺す。」と銃を突付けられる。
それにも屈しない子どもが言った言葉「お母さんを食べるなんて出来ない、殺せ。」
そんな言葉を言わなければならない世界ってどんなんだろう。
分からない、でも分からないでは済ましたくない。
「こんな世界があるんだ、かわいそう。」
「僕たちは恵まれているんだ。」って終わらせたくない。
この本から学んだこと、
それは、【コンゴ民主共和国の危険性】、
そして、【コンゴ民主共和国へ行く覚悟】
来年の5月にコンゴ民主共和国へ行く、僕も走ろうとそう決めた。
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目をそむけたくなるくらいの現実を見てしまった時
知ってしまった時
ーどーせ 私ひとりが何かをしても世界は変わらない
そんな想いを抱くのは 逃げられる場所があるからだと思った
~救いたい人たちがいる
たとえ世界が目を背けても~
そんな想いを抱えて リサは走る
どうにもならない現実
自分だけではどうにもならない現実
紛争地コンゴで見た現実
壊れかけた心を抱え 制御不能になりそうになる
しばしの休養をとろうとやってきたナイロビ空港のカフェで
隣の席から聞こえてきた
「一番ショッキングな出来事について」の会話
「あんた、何寝ぼけてんの?アフリカで遭遇した1番ショックキングな
出来事がそれなわけ?!」
本の世界に入っていた私でさえも
リサの見ている現実と他の人の見ている現実に
泣き出したくなった
泣いても心が折れかけても
ただ 走り続ける
救いたい人たちがいるから
~*~*~
お金を募金して終わりではなく手紙を出すコト
手紙が現地で生きる人の支えになるのだというも知った
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コンゴ共和国をリサという女性が行った話。
財布を落としても届けてくれる人がいる。ご飯を満足に食べられる。不満があるとしたら朝の満員電車。
平和ボケと自らなじるほど「平和」な国の私達からしてみれば、テレビの向こうに広がる世界はニュースの一片にしか感じられない世界。
私達の立場からしてみれば、陳腐な言葉でいうと
「映画の中だけの話だと思っていた」と言われてしまいそう。
個人的には、電車内広告でよく見る「何歳で結婚。何歳で出産。恋愛は皆無」みたいな某NPO法人系の広告を思い出した。
広告でも映画でも伝わってこない、否、伝えきれない現状が(重要なのはこれが過去ではなく”現状”であること)あるということ。
本は、若干リサ個人の主観に沿った話でもあって、自分の過ちや自己中心的、自己満足な部分も感じつつ取り組んでいる感触だった。自分のオピニオンを惜しみなく出すあたり、アメリカ人っぽい。自分にはそれが合わなかったので-1☆したけど、このような話は初めて読んだし、知ったので、その点では読んで良かったと思う。