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「機龍警察」で知名度を上げている月村了衛の新刊は、時代小説。
「流れ者の剣の達人が悪を斬る」。 ベタになりがちなモチーフだけど、そこは月村了衛、心地いい重さ、暗さなんかが絶妙に溶け込んでいて、飽きさせない。 一気に読んだ。
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見事なり、御子上典膳。いや小野善鬼!円月殺法を思わせる「無想剣」、そして全てを捨てて典膳を慕う澪姫、そして最後のどんでん返し。流石は月村了衛、こんな剣豪小説は読んだ事が無い!
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図書館にて。
いつだったか、日経新聞夕刊の本の紹介のコーナーにこの作者の別な作品がされた際、「この本もいいが、『一刀流無想剣 斬』を書いてくれてありがとう」というような趣旨のことが書かれていて、即図書館に予約した。
とにかく文章が美しい。日本語が丁寧に使われていて、読んでいて心地よかった。
激しい切り合いのシーンが多いが、終始緊張感のある静けさがあるような気がする。
最近までドラマを見ていた『塚原卜伝』でも描かれていたが、剣の道の精神世界を感じることができた。
ラストのそれぞれの生き方にも驚かされたが、違和感はなかった。
ぜひこの作者の他の作品も読んでみたい。
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機龍警察の作者による時代小説。異能な主人公とその敵役、そしてお姫さまと、まぁ普通に剣豪小説なんですけど、小気味良く進み続ける展開がグッと読ませる。
肝心の決闘シーンがあっさりし過ぎてるのがちょいと残念。
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あまりにも切ない剣豪の物語。「機龍警察」がこのミスで話題になっていたので読んでみたのですが、これが大正解。とにかく切なくてかっこいい。この先も追っかけます。着いていきます。
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『機龍警察』シリーズ作者による時代劇もの。
謀反により命を狙われた姫と小姓にたまたま出会い、助けを求められたという理由だけで、命を張って2人を守る謎の剣の達人。果たしてその正体は……?
書き込みがいまいち足りない感じがしないでもないのだが、アクションに次ぐ、アクションで理屈抜きでぐいぐい引っ張る面白さはさすが。一気に読了した。
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面白くて最後まで一気読み。助けを乞う弱者を私利私欲一切なく、命を賭してでも護り抜く一人の牢人の姿がひたすら格好良かった。他人を寄せ付けぬ仕草も、最後まで読めば納得。実際剣を交える場面では、相手側の強さもあったり、圧倒的に不利な状況もあって、華麗に一刀両断というのは少なかったのだけれど、神出鬼没な登場の仕方とか大いに楽しめた。
「機龍警察」シリーズで有名な著者であるが、その前に時代劇モノを取ってみた。これも予想外に面白かった。是非先のシリーズも読んでみたい。
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小野善鬼という生き方がかっこよかった。
善を為すが如く悪を為す。
そういった過去があるが
ダークヒーローとしてとらまえるか否か。
私はダークヒーローではないと考える。
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辛い生き方。
強いのにいつも切られちゃうところはどうなのと思ったけれど、完全無欠だとその選んだ道の意味がない。
無駄のないスリムな言葉。ピリッとした展開。そして何よりカッコよすぎる主人公。エンターテイメント要素が強いけど、読み甲斐がある。
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「師を切ったうぬと、身内の殺生を秘し続けた俺と、いずれの罪が深いかな」
「その問いに答えなどない」
男は微かに嗤った。
「貴様も俺も、自らの血を流してあるはずのない答えを探し続けるしかないのだ」
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剣豪エンタメミステリ。
戦国時代末期、弱者を助けながら淡々と旅を続ける牢人がいた。謀反により国を失った姫と小姓に出会った彼は、二人を守り、逃がすことに…
命を賭して彼が人を救うのは何故か。
アクションにつぐアクションで一気読み。ミステリ的な展開は読めるものの面白かった。
知らなかったけど神子上典膳などは実在の人物らしい。
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一刀流開祖の愛弟子にして免許皆伝の神子上典膳が守るのは、謀反により国を滅ぼされ帰るところをなくした幼き姫とその従者。3人に襲い掛かる追っ手を退け、無事に逃げ切れることができるのか…
登場人物のクセの強さや剣劇シーンのスピード感などはさすがに読ませるが、残念な点もいくつか。
キャラクターが多すぎて、それぞれの描写があっさりしすぎていることと、ストーリーに無理や強引さが目立つこと。例えば圧倒的に強いと描写される主人公が、こうも致命傷ばかり背負うのはちょっとなぁとか。
機龍警察シリーズのような重厚さに欠けているのが残念。つまらない作品ではないだけに、展開の荒っぽさが目立ってしまう。
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いい感じです。剣豪小説は、日本のハードボイルド。孤高で、信念を持ち、強きをくじき弱きを助ける。こういう時代小説は、不滅です。