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唯一で最強のアイデンティティ、やし酒をめっちゃ飲めるという主人公
それだけで惹かれるものがあるが、とにかくいろんな恐怖やいろんな最強パワーがどんどん出てくる、そしてそれらが全然われらの常識とちがう。
これが森が近くにあるひとたちの感覚か…
英語の使い方があえてネイティブっぽくなくてそれも相まっていいらしいので、そういうつよみもあるんか~とあとがきを読んでしる
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自分専属のやし酒作り夫が死んでしまった。
大好きなやし酒が飲めなくなるどころか、毎日の様に訪ねて来ていた仲間達も来なくなってしまった。
死んだやし酒作り夫を探しに行こう。
一歩村を出れば、そこは怪しげな危険な魑魅魍魎が跋扈する世界。
不可思議な冒険譚が始まるー。
その何でもありの世界観に慣れてしまえば、一気にドライブがかかる。
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読書会の終わりがけこの本をおすすめされた。
神話的であって、比喩的であったけど、どこからがオリジナルでどこまでが神話のオマージュなのか、どれが何の比喩なのか、知識不足で読みきれてない気がした。ただ描写が簡素で淡々と話が展開されていくので詰まるとこなく読めた。幻の人質の話が色々想像が膨らんで楽しく読めた。
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神秘的で、アフリカの土や森の匂いを感じる素敵な情緒のある小説だった。予定調和なところも逆に御伽噺さを際立たせていて面白い。
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一度読みたいと思ってたアフリカ文学の傑作
タイトルも冒頭部分も惹きつけられる
1920年生まれのナイジェリアの作家
原作は個性的な彼独特の英語で書かれてるらしい
著者の略歴、訳者の詳細な解説、多和田葉子のあとがきなど充実している
ただのアフリカ的神話風な物語ではない
強い魅力に満ちた傑作
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自分からは逆立ちしても絶対に出てこない物語や世界観、言語、時間感覚を浴びまくれる。ジャングルの恐怖やアフリカ土着の神話的世界観に満たされているかと思えば長さやお金の単位はイギリス風だったり、様々な要素が混ざり合う。行動原理はシンプルでやし酒造りと会うという初志を貫く以外は割と受動的、時間をかけること、とどまること、繰り返すことをあまり恐れない。この点は西洋の合理的な物語とは違うと思う。
あらゆる存在に対して対等にがっぷり四つで組み合ったかと思えば、次の瞬間には熱が冷めたかのようにさらりとかわしたりする自由さも面白い。
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2023年6月27日(火)にアマゾンで購入。文学カフェ(2023年7月23日開催)のために。2023年7月20日(木)に読み始め。
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すごい話だった。ガズオ・イシグロの「充たされざる者」を思い出したが、思い出しただけで似てはいない。なんと言ったらいいのか分からない作品だった。
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初めてのナイジェリア文学。
イカれた世界にいきなり誘われるようなヘンテコな物語だった。
”わたしの生活は、やし酒を飲むこと以外には何もすることのない毎日でした”
ダメ人間である自分は、こういうロクデナシに目がなく、俺のための小説かもしれないなどと妙なシンパシーを抱いてしまったのだが、実際はそんなこともなかった。
やし酒職人がいなくなったことで、酒もロクに飲めなくなった主人公がやし酒職人を探しに妻と共に死者の世界に向かうという、何だそれって展開になっていく。
しかも旅先でヘンテコな生き物や人間たちに出会う、いきあたりばったりな物語で、変な小説だなあと思いながら読み進める。
雰囲気としてはラテンアメリカ文学のマジックリアリズムっぽくもあるが、昔話や神話のような感じもある。
短い物語でサクッと読めるのも嬉しいが、読むと酒を飲みたくなる小説だった。
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とても奇妙な冒険物語。
他では見られないような怪異に襲われ、その度にとってつけたような都合の良い設定で危機をすり抜けるのはご愛嬌。
ある調の中にたまにですます調が混じるの、原文のニュアンスとても丁寧に訳したのが伝わってくる。
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アフリカ文学最高峰と聞き読んでみたが。
色々な昔話をつなぎ合わせて無理やり一つの小説にしたようにみえる。
人間と上と精霊や怪物の区別がない世界観は独特。しかし、ストーリーや登場人物のキャラクターに一貫性がない(妻が急に予言し始める等)のが、読んでいて辛かった。あと、けっこう残酷。
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現代文学のセオリーからは激しく逸脱しているなという感じ。起承転結ははっきりせず、話の前後に繋がりがあるわけでもなく、勧善懲悪とかハッピーorバッドエンドとかいう感性も存在しない。
ただ「ヤシ酒飲みが死んだヤシ酒職人を連れ戻すために旅をして戻ってきて地域を救ったけれど結局いっぱい死にました」という…摩訶不思議な日記を読んでいるような感覚。
自分の物語の読み方が現代文学用にチューニングされている、ということだと思う。
きっとアフリカの民間伝承を学んだり、原文で読んだ方が面白いのだろうな。
アフリカ地域における自然への恐怖心、死の身近さと隔たりを感じることができるという点でも、とても面白かった。
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十歳の頃からやし酒を飲むことだけをしてきたやし酒飲みが、死んだ自分専属のやし酒造りの名人に会うために旅に出る話。
道中でさまざまなモノと出会い、妻を娶り、「死者の町」へとたどり着くが……
冒頭から、意味がわからなくてとにかく惹きつけられた。
チグハグな文法、設定が二転三転するキャラクター。奇想天外イキモノたちがたくさん出てくる、ものすごい想像の世界が広がる物語だった。
読んでいてわくわくして、まるで「初めて
物語を読んだ人間」みたいな感覚になった(語彙力ぅぅ)→
印象深いエピソードは「頭がい骨」と「親指から生まれた子供」。
どちらも「んなアホな」ってなるんだけど、チュツオーラの不思議な文章だと「そんなことも、あるかもなぁ」って思えるのが面白い。
今まで読んだことがないタイプの物語でほんとに楽しかった。すごいなぁ、アフリカ文学。