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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なりたいものになれるという妖面を売るお面屋のお話。
それだけならいいのだけれどこの手にはやはりこわい話がつきもので。
妖面がとれなくなった人のお話が哀しかったです。
つづきも読んでみたいです。
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太良と甘楽は縁日などで面を売り歩く、面作り師の卵。しかし裏の屋号を持ち、妖面をも取り扱う不思議なお面屋。着けるものの心により、妖面は様々な作用を引き起こす。
天狗、変化など、伝承物語を取り入れたファンタジーだが、登場人物は必ずしもハッピーエンドを迎えない。
そうしたことも含め、苦さも受け入れられる年齢向き。
太良と甘楽の出番がもっとあって良かった。コミックの「犬夜叉」の世界に似てる。
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御招山(おまねきやま)の小天狗・迅雷は、面作師の修業中である太良と甘楽の後をつけていた。昔、御招山に捨てられていた二人を、天狗の頭目である隠(おん)様がずっと気にかけておられるからだ。お面を売りながら諸国を回る二人は、妖面と呼ばれる不思議な面も扱っていた。なりたい姿になれる、だが、面をはずせなくなれば人ならぬ者に変化し、この世から消し去られてしまうという妖面。それでもその妖面をほしいという人々…。
登場人物一人一人が個性的で、親しみやすい。人それぞれの事情や、お面屋の二人、天狗たちの心の内がすっと伝わってくる。
なかなかの面白さ。
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御招山(おまねきやま)に捨てられていた2人の赤ん坊。山の主の天狗・陰(いん)さまに拾われます。
2人の赤ん坊は太良(たいら)と甘楽(かんら)と名付けられた。そして、人間の世界と山の世界の境界に生きる面作師の男に預けられます。
14歳となった二人は、見習い面作師として、各地でお面屋を売って歩いているのです。
ただし、このお面屋。表の屋号「たまよし」と裏の屋号「魔縁堂」を持っている。
魔縁堂では、自分のなりたい姿になれるという不思議な力を秘めた「妖面」を手に入れることができる。
ただし妖面に囚われてしまうと人ではないものになってしまい、お面屋の2人に浄化され、この世から消えてしまう。
その面が必要な人は、その噂を耳にする。そして太良と甘楽と出会ってしまうのです・・・。
天狗の陰さまは、太良と甘楽を心配して、配下の天狗たちに時々偵察に行かせる。1話の子天狗、迅雷がかわいい。
4話収録でしたが、まだ続きそうなかんじでしょうか。
設定を活かして、もっといろんな人間たちを登場させたら深みがでてくるのでは。
イラストがいい。
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不思議で怖い「妖面」のお話。
怖いけれど、リスクはとんでもないけれど、やっぱりそれ相応の魅力がある。
各地でお面屋「たまよし」を商っている二人の少年たちは、血のつながりはないものの、温かい。彼らを見守る御招山の主や天狗たちも温かい。
時には切なく、時にはドキドキ、時にはほっとさせられるお話でした。
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なりたい姿になれるというお面を売るお面屋さんと、天狗の話。とてもよみやすくて、温かいような切ないような、不思議な気持ちになる。
2013/06/01
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おもしろかった!
なりたい姿になれるという妖面のお話。
不細工な娘が妖面をかぶって美人になる話が一番おもしろかったです。
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気になってたので買ってみました。
1話目読んだ感じ、失礼ながら「あー、よくある感じー」と思ってしまったんですが、2話以降がすごく良かったです。
「自分ではない誰か」になれた時、人はどうするのか。
色々と膨らみそうな設定だし、じわじわとキャラクターに味が出たりしたので続きに期待!っていう感じ。
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表紙を見ると、このまま漫画やアニメになりそうな感じも受けます。
最初に、ちょっと悲しい怖い話を持ってきておいて、あとは安心できる話を配置してあるあたりが、うまいなぁと思いました。
子供の本ではありますが、大人の世界を垣間見るようなところもあります。
歴史など分からなくても楽しめる和風のファンタジーで、まだまだ、謎も多い作品なのでこれからの展開に期待してます。
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YA!文庫シリーズにどんどんハマっております。今回は時代モノです。
お面屋をしている太良(たいら)と甘楽(かんら)のふたりは、赤ん坊の頃に山に捨てられ、面作師(おもてつくりし)の弟子として育てられたのですが…ふたりを陰ながら見守る人たちが…。
妖面(ようめん)という自分がなりたい姿になれるお面と、それを欲しがる人々のおはなし。
迅雷と竜胆さんが楽しすぎる(笑。
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夜になると別の屋号を掲げるお面屋。そこではなりたい姿になれるという妖面が手に入るというー。時代ファンタジー。
御招山(おまねきやま)に捨てられていたという太良と甘楽。妖面に憑かれる人間もいれば、何かを得て面を外せる人間もいる。「ごつごつさん」と呼ばれる女の子の話が印象的だった。あと迅雷がかわいい。
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よく青少年向けYAジャンルだと物足りなさを感じたり、強引さを感じたりもするのですが、これはそんな事も無く、久々のヒット。“妖面”というイワクある面を売る事もある太良と甘楽の二人の少年の仕事はシビアで非情な点もあるのに、天狗たちとの繋がりや二人の絆で決して暗くならずホッとできます。『枯れない花』の“お勝”が賢くって良かったな。次巻も早く借りてこなければ!是非とも文庫化して欲しいです。
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つけるとなりたい姿になれる妖面を売り歩くお面屋ふたりの連作短編集。
結末も、ほっとするもの、切ないもの、やるせないもの色々で、人の心の色々な面を感じることができる一冊でした。
天狗たちとふたりの攻防(?)が微笑ましい。続編も読みたい。
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面作師のもとで修行する太良と甘楽。面とはふつう、縁日で見かける、子どものおもちゃを指す。けれども、いにしえから続く面作師は、縁日で売りだす屋号とは別の、裏の屋号を持っているものなのだ。そして、裏の屋号では、妖面というものが売られているのだった。妖面、なりたいすがたになれるというそのお面は、面作師の中でも、腕のいい者だけが、作れるのだという。妖面は願いをかなえてくれる面。妖面のうわさは、不思議なことに必要とする者の耳にだけ、届くのだという―― 妖面は、諸刃の剣。面をはずせなくなれば荒魂化し、人として生きていくことができなくなる。それでもなお、人々は、今日もお面屋を訪れる―。。人であるゆえの喜怒哀楽をえがいた戦国ファンタジー!
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始めの方は何度か読み直ししましたが、話がすすむにつれ面白くなってきました。一番好きなのは、お勝の話。潔くてよかったです。