紙の本
酒井駒子ワールド、その魔法の森の中へ
2009/01/24 23:37
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵本作家・酒井駒子の世界が、存分に堪能できる一冊。縦300mm × 横225mmの大判サイズの本の中に、作家の創作のエッセンスが雰囲気よく散りばめられていて、魅了されました。
創作の扉を開くキーワードとして、酒井さん自らが取り上げた十の言葉(と、それに続く文章)は、こんなのです。
◆「夜」・・・・・昼間でも、夜のことを思っている。
◆「ぬいぐるみ」・・・・・描くのは好きなんだけど、本当はちょっと怖い。いろんなことを思っていそうで。
◆「団地」・・・・・箱が好きなのは 団地に住んでいたのと 関係あるか ないか。
◆「箱」・・・・・引き出しも 劇場も 絵本も箱。
◆「家出」・・・・・17のとき家出をして、絵本の中でもよく家出をしている。
◆「風船」・・・・・「フウセン」と、口にするだけで楽しい。お祭りみたいな楽しさ。
◆「乗りもの」・・・・・機関車、飛行機、バスに電車。動くのが楽しい。形が面白い。
◆「鳥」・・・・・小さいころから たくさん飼って、でも、ちゃんと世話をしきれなかった。
◆「おかあさん」・・・・・子どものころのおかあさんは、近づいても 近づいても 遠い。
◆「雪」・・・・・はじめて雪を見たとき、窓の外は暗いグレーで、あとから あとから 白いものが 現われては下に落ちていった。3歳くらいのころ。ピンク色のセーターと いっしょに憶えている。
どこか寂しげで、ひそやかで、しんとした魔法が息づいている酒井さんの絵。静謐さを湛えた絵の数々にふれる喜びとともに、幼少期から現在までの自分を語った「インタビュー 小さな世界」や、お気に入りの「大切な本たち」のこと、創作の素材になっている「小さい友だち」「箱のもと」といったコラムも充実していて、わくわくさせられました。
個々のレイアウトもセンスがあるし、「酒井駒子ワールドにようこそ」ってあたたかな雰囲気にあふれていて、よかったなあ。くつろいだ気持ちで頁をめくっていって、いつの間にか、酒井さんの魔法の森の中に吸い込まれていました。
紙の本
不思議可愛い
2017/05/01 15:08
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投稿者:うさっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言ってしまえば幻想的。「人」のなかにある繊細・不安・儚さなどが表れている酒井駒子さんの作品達。じっとみていると胸がきゅーーーっとなります。
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子供=無邪気・笑顔という安易なイメージとは異なった子供。子供という存在をどんな目線で捉えているのかなあと。
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なんてすばらしい企画本!
けっこういいお値段で、すごいなやんだけど・・・・・酒井駒子さん大ファンなもので、あらがえずにこうにゅうしてしまいました
すさんでるときながめると、ほわん、ってします。だいすき。
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本屋さんで見つけてこの作家さんのあまりの自分の好みっぷりにぎゃあと叫びそうになりました。
実際に叫びはしなかったけど、友達ひきずっていって「見てー!見て―!」とは言った。
この本自体も買うかどうするかすっごい悩んだのですが、
それだと絵本を買わずに満足してしまいそうなので、
お金がたまったらこの人の本を買うのが目標なのです。
金曜日の砂糖ちゃんは買った。よるくまもいいけど赤い蝋燭と人魚の表紙に心惹かれる…!
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酒井駒子さん好き〜。
8ページの書下し作品もあり、インタビューあり、
今までの作品のラフスケッチなんかも載っていて充実の内容でした。
イラスト自体は絵本からの再録がほとんどだけど、絵本より大きいサイズで掲載されているし
絵本以外のお仕事のイラストもリストで載っていて図録のようなつくり。
表紙イラストのためだけに雑誌とか買いそろえることはできないので助かる〜。
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絵本作家・酒井駒子さんの画集です。
タッチ、色彩などがすごく好きな作家さんです。
可愛らしい中にもどこか哀愁が漂う画風がたまらなく好きな作家さんです。
本書ではこれまでの作品の画集に加え、
インタビュー、書き下ろし作品、ラフスケッチなども収められています。
彼女のバックボーンを知るには持ってコイ!の一冊。
書棚に加えてみてはいかがでしょうか?
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この画集を本屋で見つけて初めて、この絵が酒井駒子さんというひとのものだいうことを知った。すごくかわいくて、でもそれだけじゃなくて・・とにかく好き。
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これ1冊あれば2008年6月時点における酒井駒子作品が、ほぼ完璧に把握できる。
テーマごとに語っているインタビューも楽しい。
1冊丸ごと酒井さんです。
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やっと買えました!
どうしても新刊で欲しくて発売当時から狙ってたけど、やっと買えましたよ。書き下ろしも載っていてファンには大満足の1冊でした。
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大大大好きな酒井駒子さんの
今までの作品と
描き下ろし作品がつまった1冊。
買ってよかった!
大満足!
保存用にもう1冊欲しいくらいじゃ。
酒井さんが描く、
ちいさなおんなのこが好き。
薄眉ですごく細い髪の毛で
ぷくりんとしたほっぺのおんなのこ。
愛らしくてどっか怖いの。
うまく説明できませんが。
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酒井さんの絵本、まだそんなに読んでないので
多くの作品の絵が見られて嬉しい本です。
できたら制作課程とかもちょっと見たかった。
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酒井駒子さん特集の本。
オリジナル作品も収録されていてファンには最高の1冊。
絵本や表紙絵、挿絵の本を全て集めたくなります。
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独特な世界観 ……
駒子さんの描いた物語には
懐かしく物静かなメロディーが
絶えず流れてる…そんな感じです。
切なくて…やるせなくて……
ぎゅーーーっと抱きしめたくなる
駒子さんの魅力満載の一冊です。
駒子さんのクロッキーや仕事の様子も
写真に紹介されてて見応えありました。
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絵本などの挿絵で知られる酒井駒子さんの特集本。
湿度のある、しっとりとした絵が大好きです。
大胆で繊細なタッチの絵に魅せられます!
アトリエの写真やラフ段階のイラストも載っていて大満足な一冊です。