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12 の作品からなる短編集。
各編のゆるいリンク、不安定感?、不確実性?が、
ちょっとタマラナイです。
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――世界が終わるわけではなく
タイトルに惹かれて購入。すばらしい世界観。
毎日をひたすら生きてみたりちょっと息抜きしてみたりときに逃げたくなったりこもりたくなったりそんな日常を私たちがもし、ありのまま受け入れたなら。
舌にのせるとさながら美しく光り輝くドロップはたまた宝石のような美しい言葉たちに魅了される、ありそうでなく、なさそうである、現実それとも夢なのか、そんな細長い境界線の上を驚くほど華麗にバランスをとりながら読者を惹きこみ魅了する、ナンセンスコメディもしくはナンセンスメルヘン。くせになるちょっとたまらない本でした。
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ぽつぽつと緩やかに繋がった、ほんのり群像劇テイストな短編集でしたが、
辛口ながらもバッサバッサと軽妙なリズムで突き進み、
時折ブラックな笑いに誘われる、奇想と現実のスクランブル。
しっかりと長編を読み終えたかのような満足感が残りました。
装丁も素敵。
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ゆるくつながる12の短編。
洋酒の利いた高級チョコレートの詰め合わせを一箱食べたような読後感。
ごちそうさまでした。
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短編集といっても、ただ短編を集めたのではなく、かなり巧みに構成されている。どれもシニカルでブラックだけれど、胸をうつところもあり、素晴らしかった!幼い子どものいじらしさから思春期の子の手に負えない様子、独り立ちした子の勝手さなど、すごくよく書けていて、母親の気持も子供の気持ちも痛いほど伝わってきた。好き嫌いが分かれそうで誰にでもお勧めってわけにはいかないが、ジュディ・バドニッツなんかが好きな人には合っていると思う。
表紙の絵にもなっている「猫の愛人」、「魚のトンネル」「大いなる無駄」など、繰り返し読みたくなる。
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現実と非現実が交錯する短篇集。
それぞれの短篇のひそやかなつながりも心地いい。
ファンタスティックなのに、妙にリアルで身近な感情が描かれているように思う。各短篇の冒頭に捧げられた、オウィディウスや聖書などからの引用もいいし、全体にヨーロッパ的な香りがあるように思う。
「テロメア」、「大いなる無駄」、「忘れ形見」が心に残った。
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さらっと描写しているが、結構汚らしい風景の中の群像劇。殺伐とした風景とリリカルさ、というのか、なんか要素の組み合わせがあざとい印象。全体を通して感じる、わざとらしい少女っぽさに辟易した。大人になりきってしまうと、読みにくい本。
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それぞれの話が関わりを持ちながら展開する短編集。
この主人公は前の作品に端役で出ていたはず、と振り返りながら読んだり、楽しめます。
でも最初の作品だけはどこか違和感を感じながら読み進めていくと、、、
ああ、こういう話だったのかと最後の話を読んでタメ息。
ケイト・アトキンソン、上手いなあ。
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図書館で借りたが買って手元に置いて何回も読み直したい程好きな作風だった。装丁が素敵で借りたけれどとてもよい本にあえて嬉しい。
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かなり好きな世界。
千夜一夜物語のような現実と幻想がまじりあった世界は、そのブレンド加減の好みが人によって違うと思うのだけれど、ワタシにはこの小説の世界は絶妙。
最初の「シャーリーンとトゥルーディのお買い物」がシュールで笑える。
かといって、この作者の長編は読めないだろうなとも思う。ぷっつりと結末が切れることの面白さを感じるから。
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「奇想小説」の部類に入るんだろうが、読み心地は悪くなく、短いお話同士のゆるやかなつながりを楽しんだ。エキゾチックで、少し残酷で、これもまた「千夜一夜物語」に連なる語りといえる。
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なんだろう、なんか好き。アイルランドの空気と、滅びの気配と、やりきれなさ、諦め、ほのかな明るさ。いつもの世界が少しずれてしまって、それもありかと笑ってしまうような感覚。
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雑誌で取り上げられていたので読んだが、何がいいのかさっぱり分からない‥‥欧米人が読むと面白いのだろうか?
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図書館で猫に誘われて借りた本。不思議な雰囲気で結構楽しめましたが、少し読みにくいかな。翻訳のせいかもしれませんが。
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それぞれがとても奇妙で不思議な物語たち。
ひとつひとつ余韻を残しながら新たな物語へ読み進むのだけど、作者のさり気ない仕掛けにハッとさせてくれる新鮮さがそこここにあり、その発見が楽しい。
発見の度にまた読み戻ってみたり。
シュールさの中に滑稽な味わいもありその狭間のふわふわ感がたまらない。
「これで世界が終わるわけじゃないんだから」の言葉は温かく希望を感じさせてくれる一方で悲観の吐息にも聞こえる。
この言葉を発する人物の背景を思うとその言葉は光になるか闇なのか。
さほど濃くはないゆるやかな奇想さが読後に心地良い。